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接客の価値観

先日、現像しにカメラ屋さんに行った。

その時若い女性の店員さんが対応してくれた。

受け取りの紙を出し「これをお願いします」というと、その紙をろくに確認せずぐしゃっと持って保管するところにむかっていた。

正直それも少し気になってはしまうが、きっとわたししか今日は現像を頼んでいないのだろうと思ってスルーする。

そしてその後内容の確認。
今回2本のフィルムをCD現像で頼んだのだが、
一本はまるっと発光させてしまったのだ。

「1本はフラッシュが足りなかったか何かで現像することができなかったので、このままお返しします。」

と言われ、わたしはその時初めてのフィルムのカメラだったため確認の意味を込めて

「全部ダメでしたか?」

と聞いた。
そうすると、わたしはそのダメだった1本のことを'全部'と言ったつもりだったが、女性は今回頼んだ2本のことだと思ったようで

「いえ、このフィルムは大丈夫です。」

わたし「はい、えと、この(発光した)フィルムは全部、、?」

「だから、このフィルムは全部真っ黒で写ってなくて、なんとかかんとか・・・・」

言葉が通じ合っていなかった。

はい、全部ダメでした
の一言を確かめたかったのだが、わたしもいい言い回しができなかった。

そしてその会話をしてる間、彼女はずっとフィルムのケースをテーブルにカン、カン、カンと話すたびに叩いていて、印象悪いなあもったいないなあ、なんて思っていた。

日本は"お客様は神様"とされる。

わたしもお客の時は基本そんな対応をされて22年間生きている。

接客マナーが悪ければ、もういかないと思うだろう。
そこにいかなくてもお店は他にある。

同じお金を払うなら愛想が良いところに行きたいと思ってしまう。

わたしもアルバイトはずっと接客、また本業もお客様とお話しする時間があったりする。

そもそも提供したいもの(今回の話だったら写真)が完璧であるのは大前提。しかしそこのプラスアルファがよかったらもっと満足するし、
万が一そもそも提供したいものが少し劣っていても、対応がすごくよかったら次に期待しようと思う。

幼い頃から父に
「ブスでも愛想がよければ可愛いから、ブスの無愛想は最悪だかんな」

と言われ続けた。

そういうことだろう。

今回の店員さんは美人さんだった。
でも印象は悪くなってしまった。

彼女もカメラが好きでそこで働いてるのかもしれない。

でもその愛は見えないし、もう会いたくない。

わたしは、音楽でもコーヒー屋さんでも
その人がこの空間に来たことを後悔しない、いい意味で印象に残りすぎず、愛想がいい対応がしたいと感じた。

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