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自殺の敵について


この記事には、自殺を助長する意図はありません。


自殺をする上での障害となるものや阻害要因について書いていく。

・家族
ありがたいことに、人並みには家族から愛を受けて育ってきた。
そのため若くして息子が自殺したとなると、発狂し悲しみに明け暮れることは想像に難くない。
それを考えると、自殺を躊躇する人も多いだろう。私も家族の顔が浮かび、何度も躊躇してきた。

ただ、これはあくまでも一般的な家庭の場合だ。中には家族から酷い仕打ちを受け、消えないトラウマを植え付けられ、激しい憎悪を抱いている人もいるかもしれない。
そのような特殊な事情がある場合、むしろ家族の存在は自殺の背中を押す上で非常に頼もしい味方となることだろう。

・恋人
家族と同様の理由で、愛する人の悲しむ姿を考えると自殺を踏みとどまる人も多いだろう。

もちろんそれはお互い十分愛し合っている場合であって、中には片思いだったり、冷め切った関係だったり、むしろ別れたいと思っているカップルもいる。
そのような歪な関係である割合は家族よりも高いと考えるため、総合的に見れば家族の方が自殺の強敵、最後の砦となる可能性は高いのではなかろうか。
※あくまで傾向の話なため、その辺りは個々の事情によるだろうが。

・友人
死を悼んでくれる友人はいるだろうか。その場合、何人いるだろうか。
ありがたいことに私にも何人かいる。
私のくだらないギャグで笑ってくれたり、一緒に遊んでくれたり、自殺を止めてくれたりした友人。
彼らには本当に感謝していると同時に、申し訳ないとも思っている。

家族、恋人、友人——これらかけがえの無い人の存在は、自殺の決心を鈍らせる大きな壁となる。


・趣味
私が今までハマったものであれば、漫画・アニメ・ゲーム・麻雀・ボードゲーム・鯖番・アイドル・動画・動物と戯れること等々…
厄介なことに、世の中には楽しいことや娯楽が溢れている。

・理性
上記の未練を断ち切ったとしても、最後の壁になるのはやはり自分自身だろう。
いくら心で死を選びたいと思っていても、人間の本能は自ら生命を終わらせることを良しとするようにはプログラムされていない。

「でも」「やっぱり」「怖い」「やり残したことが」と思ううちは、遂行は難しいだろう。


さて、この記事ではあえて自殺の敵という書き方をした。
しかし裏を返せば、これらの要因は自殺を止めるための助けになるという事でもある。

もしこれを読んでいるあなたが、死にたいほど悩んでいる一方、誰かに止めてほしいと思っているなら。
もしこれを読んでいるあなたが、周りにいる人の自殺を止めたいと思っているなら。

参考にできる部分があるかもしれない。

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