”お試し編”<アナトミートレイン>体の前側の筋肉のつながり

*本記事は”お試し版”として【全文公開】をしています。

筋肉というのは、1つ1つが個別で働いているように見えますが

◎深さ(層)
◎上下関係

をもってお互いにつながっています。

この筋肉のつながりを「アナトミートレイン」ともいいます。

今回は「体の”前側”の筋肉のつながり」について、イラストを用いながらわかりやすく紹介していこうと思います。

<筋肉のつながり>

この筋肉のつながりのことを「浅層フロントライン」と呼んでいます。

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このラインは、上半身と下半身で大きく分けられます。

上半身のスタート地点は、後頭部にある「頭皮筋膜(後頭部)」から始まります(だから首の付け根をほぐすのは大事なんですね)。

画像2

ここから始まったラインは、首の横にある「胸鎖乳突筋」へとつながっていき、「胸骨筋」「腹直筋」へと下っていきます(首と腹筋はつながっています。だから体を丸めるときには一緒に働きます)。

画像3

横から見ると、非常に美しいつながりであることが分かりますね↓

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下半身のラインは、

骨盤をへて「大腿直筋」からスタートします(上のラインとの直接的なつながりは見られません)。

画像5

膝から下は「前脛骨筋」、そして「前下腿区画(足の甲を通って指先)」へとつながっていきます。

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このラインは「姿勢の維持」「反射活動」の2点において重要な役割を果たしています。

全体的に”速筋線維”が主として構成されているため、大きな音や振動などに対して「ハッと身をすくめる動作」を取ることができます。

ストレス環境下にいる方などは、硬くこわばりやすい傾向にありますので、注意が必要です。


<ケアのポイント>

このラインは、全身を通じて体の前面を走っています。

特に「首(胸鎖乳突筋)〜腹筋(腹直筋)〜太もも前(大腿四頭筋)〜スネ前(前脛骨筋)」のつながりは、要注目です。

デスクワーク中に体を丸めた姿勢をとっていると、腹筋を中心にして上下の筋肉(首と太もも前)が硬くこわばりやすくなります。

画像7

首の”前側”の筋肉(胸鎖乳突筋)が硬くなると、バランスをとる形で首の”後ろ側”の筋肉もこわばりやすくなります(いわゆる僧帽筋の肩こりです:伸張性収縮)。

これはすなわち慢性的な肩こりの際には、腹筋に目を向けてみることも大切だということです。

筋肉のつながりが理解できると「どこをケアすればいいか?」というアイディアが湧いてくるようになります。

勉強をするって楽しいですね!

ぜひ以下の「関連リンク」も学んでみてください。

<関連リンク>
体の”前側”の筋肉のつながり
体の”後側”の筋肉のつながり
体の”側面”の筋肉のつながり
体の”立体面”の筋肉のつながり
”肩〜腕”をつなぐ筋肉のつながり
”大きなパワー”を生み出す筋肉のつながり
”体の深部”をまとめる筋肉のつながり

では今日も最後までお読みいただきありがとうございました^^

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