見出し画像

#44 数字に強い人

【私の仕事術:❹ビジネスで勝つ為に】
「管理会計」と「財務会計」を知って、数字に強い人になろう

どの会社にも「数字に強い」と言われている人いませんか?

「数字に強い」人というけど、数字に強い人って、どんな人なんでしょう?

暗算が得意な人、グラフの読解力に長けている人、ロジカルシンキングが得意な人、色々いますが、私の中では

「数字で現状を話せ、この先の影響も数字で語れる人」

ですね。

「#40 儲けのカラクリ」で、ビジネスモデルについて話をしましたが、数字に強い人は、ビジネスモデルの理解が「あー、なるほどねー」と、とても速いですし、ロジックがおかしい所もすぐ指摘します。

いきなりそんなすごい人にはなれないですが、そうなる為に、「管理会計」と「財務会計」について初歩的なことは理解しておくと良いと思いますので、簡単に管理会計と財務会計とは何なのか?それぞれの特長や活用シーンをご紹介していきます。

まず、そもそも「会計」って、なんでしょう?

■会計とは?

デジタル大辞泉より
金銭の収支や物品・不動産の増減など財産の変動、または損益の発生を貨幣単位によって記録・計算・整理し、管理および報告する行為。また、これに関する制度。

簡単にいうと、仕事を通じて、
・どれだけお金が入って、出ていったか?
・手元にお金が残って儲けが出たのか、出費がかさんで損失が出たのか?
・結果、財産が増えたか、減ったか?

というのを管理して報告する事ですね。

では、「管理会計」とはどういうものでしょうか?

■管理会計とは?

デジタル大辞泉より
企業などの組織の経営者や管理者に対して、経営上の意思決定や業績管理に役立つ情報を提供することを目的とした会計。予算管理・損益分岐点分析・原価計算などの手法を用いて経営管理に活用される。内部報告会計。

簡単にいうと、「営業活動を管理する為の仕組み」と覚えて問題ないです。

「#41 勝利の方程式」では勝ちパターンについて、そして前回の「#43 未来予想図」では事業計画を作る話もしましたが、「勝ちパターンどおりになっているか」「事業計画にあっているか」の2つが自分の想定通りになっているかを確認する為に必要な仕組みが『管理会計』です。

管理会計(≒管理する仕組み)がしっかりしていると、例えば、売上を管理するのも、単純に売上額だけを見るのではなく、下図のように、お客様の数やお客様一人あたりの単価等、売上の増減に関わる要素に分解されて実績が管理されます。

例えば、こんな感じです。

画像1

この四角で囲まれたところが常にどうなっているかをチェックし、思い描いたとおりになっているかどうかを見て、想定通りなのか違うのかを見る仕組みが管理会計です。

仕組みといいますが、Excelでそれぞれの項目を表にし、日別だったり月別で数字を入力して振り返る事ができればOKです。

■管理会計で大切な事

チェックする事により数日で傾向が見えてきて、慣れてくると「昨日は祝日だったから・・」と、なぜそのような結果になったのかをすぐに説明できるようになります。それが「数字に強い」人の特徴ですね。

チェックして、すぐに原因を特定し、改善する事ができる仕組みですから、管理会計で、もっとも重要なのは

「いかに、状況を素早く把握、確認できるか?」

です。

できる限り早いタイミングで、それこそリアルタイムで見る事ができれば、できるだけ、すぐに違う打ち手を実施し、軌道修正が可能になります。

ジャパネットは生放送でMCが商品を紹介していますが、リアルタイムで売上がどういう状況になっているかを把握し、それをもって違う時間帯で紹介する予定だった商品を変えたり、訴求内容を変更しています。これまで何社か在籍しましたが、ジャパネットの管理会計に対するこだわりの強さは、No.1だなと、入社してから知りましたし、それが強みだと学びました。

もし、売上目標などがある部署で働く場合は、とにかく毎日の実績は必ず目を通し、異変を察知するようにしましょう。

これができると「この子、数字に強いな」と評価があがります。


■財務会計とは?

デジタル大辞泉より
企業などの組織が株主や債権者などの外部利害関係者に対して財務情報を提供することを目的として行う会計。報告手段として用いられる財務諸表は、開示情報の適正性を確保するため、金融商品取引法・会社法などの法律や会計基準に基づいて作成される。外部報告会計

一方、財務会計は簡単にいうと、「その会社の懐事情、お金の状況がわかる仕組み」です。どれだけ手元にお金が残ったのか、支払い能力や資金繰りなどのやりくりは問題ないのかを見るものとなります。

これは個人的な意見ですが、財務会計は税理士、会計士など専門職があるぐらい専門性が高く、いきなり全部理解しようとすると簿記等の勉強もしないといけません。もともと簿記を学んでいたとか経理や財務などに配属されるなら別ですが、会社で働く上では、まずは管理会計をしっかり理解すればOKです。

簡単ですが、「管理会計」と「財務会計」の違いはわかったでしょうか?

ぜひ、数字に強い人になってください。


▼本文に出てきた関連記事のリンクです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?