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アドラー心理学の話➀

 わたしの好きな言葉のひとつに、「できることをする」というのがあります。

 この言葉をしっかり勉強したのは、本などでアドラー心理学を学んだ時です。

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誰の問題かを分離するということは、「悪いあなた、かわいそうな私」をやめて、「私にできることは何か?」を問いはじめるということなんです。p190

 正直、この言葉がそんなに響かなかった時期もありました。どうしても、「わたしひとりができることをしても、しょうがないんじゃないの……?」という気持ちがあることに気付くのでした…。

 最近、noteに母がよく登場していますが、母にも言われたことがあります。「できることをすればいいんだよ」って。母は、心理学は学んでいたけどアドラー心理学を学んでいたわけではないし、この言葉って、アドラー心理学を学んでいなくても、よく聞いたりするし、言われたり、言ったりする言葉だと思います。

 しかしその時のわたしはこの言葉を素直に受け入れて、「うん、そうだね」なんていう状態ではなく………。

 甘えていたのだと今ならわかるけど、たったひとりのお母さんに、アドバイスされたのが悲しかったんです。「今は、たったひとりのお母さんと、たったひとりの娘じゃないの…?」みたいな。

 子ども返りして甘えたいから「つらいよね…わかるよ…大丈夫」とか言ってくれると思ってたのに社会的?なこと言われちゃってどうしましょう!という感じだったというか…。

 アドラーの言葉にもどると、「かわいそうな私」状態だったのかもしれません。もっというと、「こんなかわいそうな私にそんなことを言う悪いお母さん!」という感情になっていたかもです。

 ただ、ものすごく辛い時期ではあったので、そういう状態だった自分を責める気持ちはないし、「悪いあなた、かわいそうな私」」という状態でも、べつに悪くはないというか、むしろそれが普通なんじゃないかなとも思うのです。

 わかるよ、という共感の言葉だって大事だし、いつもどんな時でも何に対しても、「かわいそうな私悪いあなた」がぴったり当てはまるわけではないこともあると思います。

 明日に続きます。

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