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魔女の館の秘密

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魔女の館の秘密 24 (終)

魔女の館の秘密 24 (終)

「由香さん!どうして?」

「良かった無事で・・・」

「何が起こったの?」

「なみさんは過去に行った時に、未来を変えてしまったんだよ。」

「えっ?」

「主人が何か嫌な予感がするって言って、
なみさんが戻った過去に主人も行ったのよ、
そうしたら20年後に会う約束してた!っていうから・・・」

「えっ?ダメだったの?」

「そこから未来が少しづつ変わってしまうんだ。」

「そうなの?ごめんなさ

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魔女の館の秘密 23

魔女の館の秘密 23

「私も、かずや何してるかな?
あの時は楽しかったなって思い出すことは何度もあったよ。」

「じゃなみも同じ気持ちってこと?」

「でもかずやとのことは過去のことで、
今はお互い歳を重ねて高校生の時のように、
無邪気じゃいられない。
確かに旦那を愛していないかもしれないけど、
彼を裏切ることは出来ない。
家族ってそういものでしょ?」

「俺は家族がいないからわからないけど、
好きじゃ無いのに一緒にい

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魔女の館の秘密 22

魔女の館の秘密 22

私は家族に仕事だと言って、
かずやとの待ち合わせ場所に向かった。

この駅で降りるのは、
高校生の時以来だった。

随分と雰囲気が変わっていた。

私は公園のベンチに座りかずやを待った。

(来るわけ無い。)心の中ではそう思っていた。

でももしかしたら・・・

心のどこかでは期待していた。

待ち合わせ時間を30分過ぎてもかずやは来なかった。

私はがっかりしたような、
ホっとしたような、
複雑

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魔女の館の秘密 21

魔女の館の秘密 21

次の日、
私は由香さんのお見舞いに行った。
病室に入ると。

「なみさんごめんなさい。」

由香さんは謝って来た。

「なんで謝るの?」

「だって騙してたみたいで・・・
話そう話そうと思ってたの、
でもどう話せばいいのかわからなくて・・・
だって信じてもらえないと思ったから。」

「今もまだ信じられないよ。」

「あのドアは主人の家族が代々守ってるドアなの、
だから口外出来ないドアだけど、
なみ

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魔女の館の秘密 20

魔女の館の秘密 20

夜ごはんの後片付けをしながら考えた。

(過去に戻れる?魔法?・・・魔女の館?)

ぐるぐると答えの出ない問題を考えていると、

「ママ、パパは今日は遅いの?」

急に娘の話しかけられ驚いた!

「えっ?うん、飲んで帰って来るって言ってたよ。
早く寝なさい!明日も朝練あるでしょ!」

「うん、おやすみ。」

私は混乱した頭をスッキリさせる為に、
由香さんにもらった、
ラベンダーの香りのするアロマキ

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魔女の館の秘密 19

魔女の館の秘密 19

「この小さいドアから過去に行くことが出来る。」

葵くんは普通に話しているけど、
普通のことではない。

葵くんと由香さんの旦那さんは、
過去のイギリスに行って食器などを買い付けに行っていたのだ。

二人は自分の好きな過去に行けるらしい。

「なみさんはいつの時代に行ったの?」

「私は高校生に戻った・・・」

「ふ~ん高校生か!なみさんはその時代に戻りたいって思ってたんだね!」

「そんなことな

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魔女の館の秘密 18

魔女の館の秘密 18

私は夢でも見ていたのか?
私がボーっと立っていると。

「なみさん大丈夫?」

と後ろから声をかけられた。

振り向くとそこには、
葵くんと知らない男性がたっていた。

「葵くん!なんでここにいるの?
私はどうしてここにいるの?」

「なみさん落ち着いて。全部わかってるから。」

私は葵くんと男性を見た。

そうすると葵くんが、
「この人が由香さんの旦那さんだよ!」

と紹介してくれた。

「えっ

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魔女の館の秘密 17

魔女の館の秘密 17

「どうしたんだよ。」

「たまにはゆっくり話したくて。」

「いつも話してるじゃん。」

「そーだけど・・・
ねーかずや、私のこと好き?」

「なんだよ急に!」

かずやの顔は真っ赤になっていた。

「私はかずやが好きだよ。
始めて付き合った人で、
こんなに人を好きになったの始めてだし、
なんでも話せるし、一緒にいると落ち着く。
かずやは?」

私が真剣に話すと、かずやも重い口を開いて、
話し始め

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魔女の館の秘密 16

魔女の館の秘密 16

久しぶりに見るかずやに、
私はドキドキした。

若くてかっこいい!

私は冷静を装い「お待たせ。帰ろ!」と言った。

彼は「うん」と言って自転車を押して歩き出した。

私は電車通学で、彼は自転車通学だった。
彼は毎日私を駅まで送ってくれた。

「ねー今日は何か面白い事あった?」

「べつに…」

そーだ!思い出した!
かずやは感情を出さない、
クールな人だった!

いつも冷静で、何を考えているのか

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魔女の館の秘密 15

魔女の館の秘密 15

私は小さなドアの中に入った。

中に入ると天井は高く、
下に続く階段は明るかった。

上を見ても電気は無いのになぜ明るいのか?

私ゆっくり階段を下りた、
すると急に強い風が吹いてきた。

私は思わず目を閉じた、そして目を開けると、
お店とは違う場所に私はいた。

「ここどこ?」

見覚えのある場所だった。

私がボッーと立っていると、
後ろから、「もうパン買った?」と、
女の子が話かけて来た。

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魔女の館の秘密 14

魔女の館の秘密 14

「由香さん大丈夫?」

「うん、もう元気だから大丈夫。」

私たちはお茶を買って中庭にあるベンチに座った。

「外は気持ちいいね!」

久し振りの日光浴で由香さんはうれしそうだった。

「メールのチェックしないと!」

そう言って由香さんはスマホを出して、
お客さまからメールが来てないか、
チェックを始めた。

「入院してても仕事?少しは休まないと。」

「うん、でも気になっちゃって・・・
あっ!

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魔女の館の秘密 13

魔女の館の秘密 13

「ママ1人でお店大丈夫だったの?」

「大丈夫だよ。」

葵くんのことと、
小さなドアのことは話すことが出来なかった。

その日の夜、なかなか寝付けなくて、
私は色々と考えていた。

夫婦で老後にカフェ、うちは絶対に出来ない。

もう少し家事が出来る人と結婚すればよかった、
そういえば、高校の時に付き合っていた、
かずやはマメな人だった。

彼は今なにしてるのかな?
もう結婚したよね…

私はそん

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魔女の館の秘密 12

魔女の館の秘密 12

「こんなところにドアがあったの?」

「なみさん開けてみたら。」

「えっ!!何が入ってるの?

私は怖くて開けることが出来なかった。

その時、

「すみません!」

お店の入り口で声がした。

「はーい」

私は急いでお店の入り口に向かった。

「予約していた田中です。」

50代ぐらいの男性と女性だった。

「はい、いらっしゃいませ。
ごゆっくり見て下さい。
何かありました声かけて下さい。」

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魔女の館の秘密 11

私は朝からお店に行った。

鍵を開けるときにこの前の音のことを思い出した。

あの時、奥の部屋確認すればよかった

虫とか動物がいたらこわいな…

私はゆっくりドアを開けて耳を澄ませて中を確認すると、
物音はしなかった。

誰もいなくてよかった、とホッとすると、

「なみさんおはよ!」

と後ろから声をかけられて私はびっくりして、
しゃがみ込んだ!

「ごめん、びっくりさせちゃった?」

「びっく

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