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老子の理想とする人は、こんな人!

こんにちは、らるです。

老子哲学の根本になっている『道』。

『道』は万物の根源であり
人はこれに沿うことで
幸福を得られる…
というものなのですが

ただ、一言で「こうだ」とは表せない
ぼんやりとしたものです。

ぼんやりとしてはいるのですが
老子がイメージを伝えるために
『道』を体現している人間はこういう人だ!
というのを説明してくれている章があります。

早速紹介していく…のですが
非常に、あいまいで難しいです。

おずおずとためらって、
冬の冬の冷たい川を
渡るときのように慎重であり、
ぐずぐずと足ぶみをして、
四方から敵のおこるのを
恐れているかのように注意深く
きりっといかめしくて、
威儀を正した客のように厳粛であり、
さらりとこだわりがなくて
水がとけるときのようにすなおであり、
しっかりと篤実であって、
まだ削っていない樸のように純朴であり、
からりと虚しくて、
深い谷間のように無心であり、
混沌とまじりあって、
濁り水のようにあいまいである。

P56 

なんだか、一杯書いてありますね。

キーワードを抜き出して
考えていきましょう。

慎重
注意深く
厳粛

この辺りまでは併せ持つ人も
結構いますよね。

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会社のお偉いさん
こんな感じな気がします。

しかし、ここから様子が変わります。

こだわりがない
素直
純朴

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素朴な青年のようなイメージ
になります。

これはこれで
それなりに居ると思いますが…

ただ、ポイントは『道』を体現する人
これらの性質を併せ持つということです。

偉いおじさん的であり
純朴な青年のようでもある…

両方の面を持っている人は
そうそう居ないでしょう。

そして、そこに更に強烈な要素が
加わっていきます。

無心
混沌
あいまい

「よくわからない」という言葉が
ピッタリになりそうですね。

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強いて言うなら
仙人のようなイメージでしょうか?

『道』を体現した人というのは

お偉いさんのような
素朴な若者のような
仙人のような

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一言で言い表せない
複雑で奥深い人間に見える

ということです。

大切なのは「バランス感覚」では?

『道』を体現した人というのは
バランス感覚を身に着けた人なのだと
私は感じています。

『道』は万物を生み出す根源です。

私としてしっくりくる言葉に
置き換えるなら

世界はその法則に従って回ってる
自然の根本法則


といったものです。

その法則は、複雑で
単純に「いつでもこうしたらよい!」と
言えるようなものではありません。

慎重で、注意深く、厳粛である人が
上手くいくこともあるし
ダメになることもある。


こだわりがなく、素直で、純朴な人が
上手くいくこともあるし
ダメになることもある。

偏っていては、いけないのです。

だからこそ
その時、その状況に応じて
バランス感覚を持って対応できる人

それが『道』を体現する人なのだと
私は思います。

時に偉い人のように
時に純朴な青年のように
特に謎の仙人のように見える…

そういう人なのです。

ただ、本人の中では
『お偉いさんモード』
『青年モード』
『仙人モード』…と使い分けているのではなく
あくまでも、一つの『道』に沿っているだけ

それが、外の人から見ると
色んな面があるように見える

ということなのでしょう。

『道』の体得というのは
なかなか難しそうです。

まとめ

老子が最も大切にしている『道』

その『道』に沿って生きる人には
以下のような要素が見えてくる

慎重
注意深く
厳粛

こだわりがない
素直
純朴

無心
混沌
あいまい

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お偉いさんのような
純朴な青年のような
仙人のような

不思議な人である。

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