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NoteパルプマガジンMexico

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Noteで連載されているパルプ小説をピックアップする事を目的としたマガジンだ。 このマガジンをフォローすればNote上での豊かなパルプ生活が認可される。
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#逆噴射小説ワークショップ

プレイ・フォー・チャイルドフッド/よく遊び、善く祈れ (LoFi-GOTH Fantasy/α.1.0)

発端 +ENTERING+春風に巻き上げられてカラカラと乾いた砂塵が飛べば、ビニール袋は「国道23…

ばぷる
3年前
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装人血路フェイタル・コア #逆噴射小説ワークショップ

かつての大都市の一角、打ち捨てられた廃墟の街の中を俺は今、おんぼろのガソリン車で走ってい…

しぼり
3年前
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マジカフロスト・カインド・ガイド

#逆噴射小説ワークショップ (7943字)  クルースは記憶に頼る。記憶の中の風景を手掛かりに…

mktbn
3年前
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【デイドリームスイーパー】#1

#1 -1  夕焼け、蝉の声、お囃子。俺は人混みの合間を縫って進む。道の左右には屋台が立ち並び…

無敵最強KAWAIIガールズ

 地下鉄のプラットホーム。  そこに突如、巨大な物体が降臨した。   ズン、ズン、ズン、ズ…

くねくね
3年前
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立つ鳥はあとを濁す 【前編】

<前編・中編・後編> 「これでもう……大丈夫だと思います」  三島が、伸縮包帯の残りを器…

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狩猟公式の果実 ~改男児ジュウゾウ~

焼け爛れた街角で、二人の少年が空を見上げていた。ボロを着た傷だらけの身体で、両目だけがギラリと輝いていた。瓦礫の散乱する都市には死傷者が溢れていた。小さな少年が拳を握り、隣に立つ大きな少年へと振り向いた。 「何だよこれ……何なんだよ……こんなの間違ってる、絶対おかしいだろ!」 「リュウちゃん」 「だってそうだろ! 俺たちが一体、何したって言うんだよ!」 「……僕たち、これからどうなるんだろう」 小さな少年が怒りに任せて拳を振るうのとは対照的に、大きな少年は黒煙の立ち昇る街

Fighting Writer

「自作が、ない」整列された作品群を、何度もスクロールし直す。何度も、何度も、何度も。見返…

IS
3年前
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デュエルワンダー ①

「私のターン、マナ補充、ドロー。『孤島の機械竜 アンティキティラ』を召喚」 「呪文、『否…

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宇宙OLと残虐ゴリラ

「待ってくれ!待ってくれえ!」  これはヒートウィップ、通称〈火曲〉です。アフミド社製の5…

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【オーブンの炎石】 #01 火刑台の燃えかす

 姉の家のオーブンが壊れた。    ぼくが遅く起きたその朝、姉は珍しく朝から起きていて、外…

朝昼兼
3年前
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ラァス・オブ・ワースレイヤー【邦題:落命館の汚仕事(オシゴト)】

方法は何でもいい。まず手始めに一人殺す。すると、この山荘に集まった連中は必死に考えるはず…

グエン
3年前
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人類救済学園 第壱話 「嵐を呼ぶ少年」

※ 逆噴射先生のご指摘を踏まえての改訂版が下記で連載中です! ⅰ. 彼はただ、震えていた。…

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二千万の穢れ #逆噴射小説ワークショップ

「おい行くぞ!」  “黒人”がコンテナの壁を叩いた。運転席の真後ろだ。返事はなく、代わりにエンジンが唸りトラックが走り出す。タイヤが山道を噛む音がする。  その自暴自棄な速さに、私はよろめいた。思わず木箱の縁に手を置く。天井で揺れる電球が、箱の中身を照らし出す。  札だ。  無数の紙幣だ。  1ドルから100ドルまで種類はバラバラの紙幣が、紙クズのように乱雑に、隙間なく詰まっている。  いったい全部で何枚あるのやらわからない。総額もはっきりとしない。だが彼らの予想が当たって