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大事なことを伝えるときは3年かかる

自分が思っているより
周りの人は
あなたの声に耳を傾けているわけじゃ無いから
根気強さが必要ですよ!

というお話をしたいと思います。


◯人はAIや機械では無い


自分の実体験なんですけど
私、3年くらい
職場の病院で
研修を開いてるんですね。

そこで何を話しているかというと

「ヒューマンエラーは存在しない
 システムエラーに変換しよう」

というテーマなんです。


これって
さまざまなブログ記事や
失敗学の本
また
インフルエンサーの方々も
口にしている内容ですが


人はどうしたって
見落としたり
判断ミスしたり
思い込みによって
ミスをするのだから

人の意識や注意力に頼らず
仕組みで解決していかなきゃいけないよね

というお話をさせてもらってるんです。


というのも
医療の世界では
医療訴訟や
医療事故による死亡事例など

ミスが命取りになりますから
医療安全についての
研修をすることが
必須になっていて

その講師を3年くらい
勤めているんです。


毎回内容は違えど

人を責めずに
ミスが起こりうる
仕組みを変えなきゃいけないよね

という本質は変えずに
伝えているんです。


ですが
いつまで経っても

ミスをした新人を責める
ベテランにもなって
うっかりミスした人を責める
判断ミスをした
所属長の力量を責める

など
ミスの根源を
〝人〟が原因としちゃうことって

いつまでも
問題は解決しないどころか
人間関係がギスギスして
職場環境
人間関係が悪くなって

報告や相談が減り
余計に事故が増えるよね

みたいな話をしてるんです。


3年も。
毎年それなりの満足度は
頂いているのですが

いつまで経っても
人を責めてばっかり
だったんですね。
ミスが起きたとき
そのミスを起こした人を
陰で責めてばかりの職場だったんです。

3年目の今年も
手法を変えながら
研修したんですけど

ようやく職員の中から

・ヒューマンエラーは起こりうるから仕方ない
・人を責めたら余計に報告が減るよね
・個人の責任じゃ無いよ


などの
言葉が聞かれるようになりました。


やっと広まるようになったと
感じるには時間がかかるし

言い換えると
自分が言ったことなんて
周りはさほど真面目に聞いてないんですね。

自分が話したことや
発表したことを

相手は真剣に聞いてくれているとか
伝わっていると思いがち。


だから
有事の際に

「私はちゃんと伝えました!」

と言いたくなる。

でも自分が話したことが
100%伝わっていることはほぼ無いし
間違って受け止められていることも多々ある。


自分が伝えたいことを
しっかり伝えるには
根気強く言い続けることが
必要
なんですよね。


私がよく見るYouTuberに
精神科医の樺沢紫苑先生が
いらっしゃいますが

何年も多くの動画で
朝散歩の重要性を説いていて

視聴者も
みんな朝散歩の重要性をわかってる。


それくらい繰り返して
何度も伝えないと
周りには響かないし
記憶に定着しない。

ましてや周りが理解するだけじゃなく
行動が変わるようになるまでには
時間もかかる。


相手は機械でも
AIでもないので
一回入力する(伝える)だけで

伝わるはずがないし
集団に響かせるには
より時間と労力をかける必要があることを
忘れちゃいけないよね

というお話でした😌

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