令和

令和の第一印象

お昼休みに、新しい元号のニュースをテレビでみた。
この5月からは「令和」。

「令和」 「れいわ」 "REIWA"

あっ。いいな。そう思った。

「れいわ」という音のひびきがとても柔らかく感じたのだ。
漢字で書くとちょっとだけカタい気もするけども、「令和」というふうに字が並ぶと、不思議と柔らかく見えてきた。ひらがなで書いても英字で書いても、同じような柔らかさを感じる。

「明治」「大正」はちょっと置いといて、

「昭和」 「しょうわ」 "SHOWA"
「平成」 「へいせい」 "HEISEI"

も、音の響き、字の形、どれも柔らかい印象を感じる元号だったなあと、こうして並べてみてあらためて感じた。

「昭和」と「平成」の柔らかさは、淡い水色とか緑色といった、寒色系の涼しげな色合いを感じたけども、「令和」の柔らかさはそれとは違って、橙色とか赤色といった、暖色系のあたたかい色合いが醸し出されているように見えるのだ。

桜が開花しようという春の季節に発表されたということも、暖かい柔らかさをより強く感じさせるひとつの要因かも知れない。

もうすぐ終わる「平成」という元号。
これは、平和・平穏の訪れを新たに願ったという印象を感じる。

もうすぐ始まる「令和」という元号。
これは、平和・平穏を願うこと自体は同じ、というか、これからも願い続けるのだけども、「自分の手で、ひとりひとりの手で、『平和』『和(=わ・やわらぎ)』をカタチにしていく」という印象がより強く感じられた。

どちらの元号にも「平和」の文字が一字ずつ入っている。
平和・平穏をつくっていくこと、持続させていくことは、自分たちひとりひとりの使命で、その力もまた自分たちひとりひとりの中に在る。
「令」という字が添えられたことによって、使命であるとか力であるという色合いをより強く感じるのだ。

そんな強さが、新しい元号の音のひびきや字のかたちから、とても暖かく柔らかく伝わってくるように感じられたところが、最初に「あ、いいな」と思ったことなのだろう。

出典や由来などのことはまったく意識しないで感じた、単なる印象。

これまでは、元号に対して特に愛着や思い入れを感じたこともなく、むしろややこしくて面倒くさいものとしか思っていなかったくらいだった。

今回にしても「ああ変わるんやわね、そろそろ」くらいにしか意識していなくて、新しい元号を見ても、自分は「ふぅーん」程度に流すだけだろうと思っていた。ついさっきまで。

「令和」という元号になったと知るやいなや、この「令和」という語句が思いのほかすっと受け入れられている自分がいる。もう今日から、いまこの瞬間から「令和元年」って言ってしまいそうなくらいだ。

日本の元号。まずはこの「令和」だけでも、今までよりはもう少し大切なものとして思い入れができていくのかな、これから、という気になっている。

西暦だけではもの足りない。そう感じたのははじめてだ。

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