見出し画像

映画『ウォールフラワー』感想

予告編
 ↓


過去の感想文を投稿する記事【90】

 昨日に続きまして、アマプラ月替わりセール対象作品の中から一本。

 今月中はレンタル・購入がお得なんだとか。

 学生の頃に書いた感想文です……正直、内容はすっかり忘れてます。
確かTSUTAYAで借りて観たんだったかな? もう10年も前の映画なんですって。そりゃ覚えてないか。

でも、なぜか「良い映画だったなぁ」という後味だけは覚えている……。ひどく無責任な感想文ですが、よければどうぞー。



感情移入


 俯瞰的なものだったり主人公目線だったり、青春の描き方に優劣はありませんが、後者の “主人公目線” ってやつは間違いなく楽しめることが多い印象です。あくまで個人的にですが。

主人公自身のキャラクター性とかが直に反映するので、程度に関わらず感情移入し甲斐があります笑。その点で言えば本作はうってつけ。


 主人公チャーリー(ローガン・ラーマン)がスクールカーストの底辺で、周りの人には黙っている悩みを抱えていて……。まぁそんな設定自体は珍しくはないかもですが、同時に描かれるスクールカースト上位の少年たちの群像ドラマも主人公目線のままなのが面白かったです。「ぼくと違ってイケている人たち」みたいな感覚かな?

そうやって最初は距離もわからなかったのに、遠くに感じていた人たちと出逢って、そんな彼らも自分と同じく何かしら悩みやトラウマを抱えているのだと知っていくことも、楽しいとかハッピーの共有以外の部分で打ち解けていく感覚も、全部がチャーリーの目線。

おかげで、それぞれが新鮮に感じられるし、だからこそ一歩踏み出す彼の姿により一層見入ってしまう。そして、ヘタこいた時にはオレの中の共感羞恥が爆発しそうになってしまう笑。


 それらはやはり主人公目線での描き方が利いている表れなんじゃないかな。同時にそれを可能にできるほどチャーリーという人物をしっかり描いてくれているということの表れでもある。

「胸を触るのはもう飽きた」という発言や彼女への不満から段々と態度に変化が表れていくという、イケてなかったやつが陥る典型的な危険行為だとか、調子に乗ったせいで何かが破綻したり失った時に見せる慌てふためく様なんか特にわかり易いかも。

 露骨な一例だったかもしれませんが、主人公の性格描写はキレイな側面ばっかりよりも、少しダメな所というか人間臭い所があった方が愛おしく感じられます。


 ただ、なんだかんだで、一番チャーリーという人物を身近に感じたのは「自分の居場所を見つけた気がした」というセリフ。あれは胸に刺さったなぁ……他の人はどうか知りませんが。


 終始、主人公目線で進みながらも、誰もが青春時代、或いは今の自分自身と重ね合わせられる描写を通して、上手く言葉にできない苦しみや美しさまでも伝えてくれる作品だったと思いました。



#映画 #映画感想 #映画レビュー #映画感想文 #コンテンツ会議 #青春 #ウォールフラワー

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?