どいひー映画日記

趣味で映画の感想文を投稿しています。感想はほぼ甘口評価。

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今まで投稿した映画感想文一覧(随時更新)

今までに投稿した映画感想文の一覧表(五十音順)をつくりました。 (今後も随時更新予定) アルファベットとか数字から始まるタイトルはどうしたもんかと思いましたが、とりあえずカタカナ読みで振り分けてあります。 ちなみに太字は、ここ一年くらいで劇場公開(リバイバル・復刻含む)された新作です。 各タイトルから直接、ページを開けますー。 ア行 RRR(アールアールアール) 愛なのに Away(アウェイ) AWAKE(アウェイク) 青いカフタンの仕立て屋 AKIRA(アキラ) ア

    • 映画『Here(ヒア)』感想

      予告編  ↓ 「全は一、一は全」  冒頭、スクリーンの両脇に樹木が見切れており、奥には建築工事中のビルらしき建造物が見える。……ただその画面を、しばらく眺めるだけのシーン。 次のカットは、手前にあった樹木の近辺の様子なのか、生い茂った緑を映すだけ。 その次は、先述の建設工事中のビルの中の様子らしきシーン……。  それぞれ、カメラがパンすることもなく、何かが起きるわけでもない。白状すると、観始めて早々、「これは難解な作品なのかもしれない」と身構えてしまったのは正直なと

      • 映画『Firebird ファイアバード』感想

        予告編  ↓ R-18+指定 決して劣らない  およそ半世紀前、1970年代のソ連占領下のエストニアを舞台に、二人の青年の愛の物語を描いた本作。主人公としても登場するセルゲイ・フェティソフ氏の回顧録が原作で、実話を基にした映画。監督のペーテル・レバネ、主演のトム・プライアーと共に、セルゲイ氏も共同脚本として参加していたそうです。  正確には、ペーテル氏とトム氏が時間をかけてセルゲイ氏にインタビューを重ねながら脚本制作を進めていたそう。ところが、脚本が完成した矢先、セルゲ

        • 映画『コット、はじまりの夏』感想

          予告編  ↓ 言葉にならない  ‘80年代初頭のアイルランドの田舎町を舞台に、主人公・コット(キャサリン・クリンチ)が、夏休みの間だけ親戚夫婦のもとへ預けられるという物語。  もともと大家族の中で生まれ育ったコットは、寡黙な少女。声を上げられない、というよりは、声の上げ方がわからなくて戸惑っている……そういった印象に見えることもある。とても繊細な女の子のように思えました。 あまり言葉に頼らない・頼れない彼女だからこそ、彼女自身の視点——彼女が何を見ているか——を強く意

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        今まで投稿した映画感想文一覧(随時更新)

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        • 映画感想文(2024年公開映画)
          10本
        • 映画感想文(2020年公開映画)
          67本
        • 映画感想文(2023年公開映画)
          51本
        • 映画感想文(2018年以前)
          75本
        • 映画感想文(2019年公開映画)
          53本
        • 映画感想文(2021年公開映画)
          64本

        記事

          映画『哀れなるものたち』感想

          予告編  ↓ R-18+指定 おとぎ話  R-18指定作品ということもありますが、何より『女王陛下のお気に入り』(感想文リンク)や『聖なる鹿殺し』のヨルゴス・ランティモス監督の作品ということですから、一体どんな映画なのかとワクワク(ソワソワ?笑)しながら観に行きましたが、想像以上にとんでもない映画でした。しかしそれ以上に、とても面白かったです。  天才外科医のゴドウィン(ウィレム・デフォー)によって奇跡的に蘇生したベラ・バクスター(エマ・ストーン)は、外見こそ大人の女

          映画『哀れなるものたち』感想

          映画『ゴールデンカムイ』感想

          予告編  ↓ PG-12指定 交流  野田サトル原作の同名コミックを山崎賢人主演で実写化した本作……って、まぁ話題作でもあったので、説明は不要かもしれません。 エンドクレジットでのCG映像や、続編を匂わすポストクレジットシーン等々、シネマティック・ユニバースを形成してきたアメコミ映画作品群を彷彿とさせるような仕上がりの本作。 また、山崎賢人さんが主演(漫画の実写化作品で主演を張るの何本目だろうか?笑)ということもあり、続編への期待もあってか実写版の『キングダム』(感

          映画『ゴールデンカムイ』感想

          映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ』感想

          予告編  ↓ 雑念  えーっと……。触れるべきかどうかってのもあるんですが、“色々あった” ウディ・アレン監督の新作ということで。多分、前作が『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(感想文リンク)ってことになるのかな? だとしたらおよそ4年ぶりの新作。これまで長きにわたり、ほぼ一年に一作品ペースでコンスタントに映画を世に送り届け続けていたことを考えると、とても久しぶりの新作のようにも思えてきます。もちろん、一部の作品しかチェックできていないんですけども。  “色々あった”

          映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ』感想

          映画『僕らの世界が交わるまで』感想

          予告編  ↓ 空回りする自己愛  ジェシー・アイゼンバーグが初長編監督と脚本を務め、エマ・ストーンが製作に名を連ねている本作。ただただそんなネームバリューに惹かれ、ロクに下調べもせずに観に行きました。  とある親子が主人公の物語なのですが、特に息子・ジギー(フィン・ウルフハード)の方なんて、もう本当にね……笑。簡単に言うと「厳しい」というか「イタい」というか何というか……。字面だけでは伝わり切らないことは重々承知の上ですが、そんな見ていられない言動の数々に、共感羞恥がエ

          映画『僕らの世界が交わるまで』感想

          映画『アクアマン 失われた王国』感想

          予告編  ↓ ありがとう、アクアマン  上映が始まってから一週間以上経っているので手遅れかもしれませんが、未見の方のために一つだけ警告をしておこうかと笑。  本作は、海底人の血を引くアーサー/アクアマン(ジェイソン・モモア)を主人公にしたヒーロー映画シリーズの第二作目。予告編映像だけでもわかるとおり、海底での迫力満点のアクションシーンが見どころの一つ。 なので、例えば魚類や甲殻類等、海の生き物の見た目が苦手という方にとっては、CG映像とはいえ気味の悪いクリーチャーも登

          映画『アクアマン 失われた王国』感想

          映画『横道世之介』感想

          予告編  ↓ 過去の感想文を投稿する記事【122】  書いたのは8年ぐらい前かな……? よく覚えていないのですが、でも本作が素敵だったことだけは覚えています。  一応「ネタバレ」タグを付けようかと思ったのですが、予告編映像でも既にネタバレしていたので、本項には敢えてタグを付けませんでした。ネタバレが気になる方はお気を付けくださいー。 いいやつ  例えば、ってなると『フォレスト・ガンプ/一期一会』とか『トゥルーマン・ショー』とかかな、個人的なことを言うとね。主人公の人

          映画『横道世之介』感想

          映画『カラオケ行こ!』感想

          予告編  ↓ 一期一会  和山やまさん原作の同名コミックを実写化した本作。何年か前に放送された『アメトーーク!』の「漫画サミット」という企画で、本作の原作コミックが紹介されていたのですが、番組内でたくさんの作品が紹介されていたにも関わらず、唯一『カラオケ行こ!』だけが記憶に残っていました。  というのも、その番組の最後に「普段ほとんど漫画を読まない」という番組MCの蛍原さんが、その日紹介された作品の中から一冊選んで購入する、みたいな流れになって……。その時に『カラオケ行

          映画『カラオケ行こ!』感想

          映画『ラ・ラ・ランド』感想

          予告編  ↓  今まで毎日投稿を続けていましたが、過日、365日(丸一年)連続に達したのを期に、毎日投稿をやめることにしました。  で、これからは新作の感想文を投稿する際に、ついでに過去の感想文も一緒に投稿することにしました。よければ今後とも読んでやってくださいな。 過去の感想文を投稿する記事【121】  今となっては同じ作品を二回以上観に行くなんて普通になりましたが、本作を観に行った頃(7年ほど前)の僕にとっては特別なことだったみたいですね……。そういった想い出を思

          映画『ラ・ラ・ランド』感想

          映画『いぬやしき』感想

          予告編  ↓ 過去の感想文を投稿する記事【120】  毎日投稿を続けてぼちぼち一年……。  残りの映画感想文を全部、毎日投稿していこうってなると、あと二年くらいかかりそうなので笑。毎日投稿が「365日」に届いたら、毎日投稿すんのはやめようかなーと。  なので「365日」までの残りの間は、無作為に映画感想文を投稿していきますー。  よければどうぞー。 フラストレーションとストレス  主演のキャストを見れば納得ですが、この映画の予告編やTVスポットはありとあらゆるところ

          映画『いぬやしき』感想

          映画『レザボア・ドッグス』感想

          予告編  ↓ PG-12指定 選択  新宿ピカデリーにて新年一発目の劇場鑑賞。昨年はクエンティン・タランティーノ監督の生誕60周年ってこともあり『パルプ・フィクション』(感想文リンク)が劇場公開されていましたが、まさか今年もタランティーノ監督の過去作を劇場で拝めるとは思わなんだ。こういう名作映画を劇場で(しかもデジタルリマスター版で)上映してくれるなんて、平成生まれの僕にとっては幸せこの上ないことです。  元々好きではいたものの、今までは作品全体に漂う雰囲気だとか登場

          映画『レザボア・ドッグス』感想

          映画『霧の中のハリネズミ』感想

          予告編  ↓ (ユーリー・ノルシュテイン監督作のオムニバス上映(?)の予告編なので、本作以外の映像も混ざってます) 過去の感想文を投稿する記事【119】  毎日投稿を続けてぼちぼち一年……。  残りの映画感想文を全部、毎日投稿していこうってなると、あと二年くらいかかりそうなので笑。毎日投稿が「365日」に届いたら、毎日投稿すんのはやめようかなーと。  なので「365日」までの残りの間は、無作為に映画感想文を投稿していきますー。  よければどうぞー。 「冒険しよう、

          映画『霧の中のハリネズミ』感想

          映画『アリータ:バトル・エンジェル』感想

          予告編  ↓ 違い  百聞は一見に如かず!……ってなると映画感想文そのものを根底から否定することになり兼ねませんが笑、本作のCG美を伝えるには実際に観て頂く他にない。アクションシーンも激しさばかりの押し売りではなく、スローな瞬間を散りばめることで緩急を生み、さらには息を飲んだり、感情が昂ったりなど、登場人物の心情とリンクするようにスローなシーンが使われています(スローを多用し過ぎの感はちょっと否めないけど)。  そんな本作の最大の魅力は、エンタメ的な面白さにばかり繋がりが

          映画『アリータ:バトル・エンジェル』感想