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DCC職場インタビュー : どの地域であってもLGBTQの方も当たり前に福祉を利用できるように

東京都渋谷区で運営しているダイバーシティキャリアセンター(DCC)では、どんなスタッフが働いているのか職員紹介インタビューご紹介!
現在、ReBitではDCCの東京・大阪の2拠点のスタッフを募集していますので、気になった方は是非ご一読ください。

第3回目となる今回は、サービス責任者・管理者の石倉摩巳さんのインタビューです!


Q1.DCCでの仕事内容について教えてください。

DCCでは、管理者とサービス管理責任者を兼務しています。
管理者として、事業所が日々安定した運営ができるように努め、行政や地域資源の皆様との連携体制を構築しています。
サービス管理責任者としては、フェロー*さんへの支援の質が維持できているかを確認し、支援の質が向上できるようスタッフの育成も担当しています。
“育成”と言葉にすると大それたことに見えるかも知れませんが、具体的にはスタッフが支援に困ったとき迷ったときに、一緒に状況把握や支援方針の相談を行っています。
フェローさんは担当スタッフとのやり取りが中心になりますが、サービス管理者はすべてのフェローさんの担当でもあるため、支援状況によってはフェローさんと面談したり、企業面接に同行も行います。
(*)=DCCでは利用者さんのことを「研究員」という意味を持つ「フェロー」と呼んでいます。この呼び方はフェローさんも一緒に決めた呼び方です。

〜ある日のスケジュール〜

  • 9:00 出勤

  • 9:30 職員朝礼

  • 10:00 フェローさんとの面談

  • 12:00 休憩

  • 13:00 関係機関とのカンファ

  • 14:00 利用検討者との面談

  • 15:00 他機関訪問や外部会議参加

  • 18:00 直帰


Q2.なぜReBitで働こうと思ったのですか。

僕自身、トランスジェンダー男性です。
これまで様々な福祉・医療現場で勤務してきましたが、福祉・医療現場であってもLGBTQへの知識や理解は人によってさまざまであると強く感じました。
過去の職場でLGBTQかつ障害がある方が相談にこられたとき、その方の障害部分には丁寧な支援を行うのですが、LGBTQについては触れるのを躊躇う支援者が多いと感じました。
中には、LGBTQについての相談があったときに、その相談自体を避けてしまう場面も目の当たりにしました。
そのため、いつか福祉とLGBTQを繋ぐような、橋渡しができるような仕事がしたいと、ずっと考えていたんです。
ReBitが展開する福祉事業のビジョンが“どの地域であってもLGBTQの方も当たり前に福祉を利用できるように”だったので、それに強く共感し、是非関わりたいと思い入職を決意しました。

Q3.DCCの仕事で印象に残っていることを教えてください。

すべてのフェローさんがLGBTQではありませんが、皆さんさまざまなマイノリティ性を個々にお持ちです。
フェローさんが自分のマイノリティ性について考える際、その大切な時間に伴走することはいつも印象に残ります。
また、DCCには全国から約3500名を超える方からのご相談をいただいています。
障害も含めたマイノリティ性についてのお悩みをお話くださった方から、「相談できる場所があって良かった」との言葉をいただいたとき、このDCCがあって良かったと心から思えます。ただ、同時に相談資源の必要性も痛切に感じています。

Q4.DCC職員として大事にしていることはなんですか。

一人一人のお話に対して真摯に向き合うことを大事にしています。
DCCは、“日本で初めてLGBTQフレンドリーな就労移行”と公言していることもあり、「障害とLGBTQ、両方のことを初めて相談できました」という声を多くいただきます。
やっと繋がってくださった思いや、想いを吐露して下さることに、感謝を伝えることも大事にしています。
また、福祉専門職として基本的なことですが、障害や疾患名によってラベリングやカテゴライズすることなく、個々のニーズを理解することが重要だと考えます。
それと同様に、性のあり方も一人一人が多様であり、多様な価値観があることを前提とした関係性づくりを支援者が理解/意識することでLGBTQの方々への支援が広がると考えています。

Q5.今後の目標はありますか。

団体の目指すビジョンでもありますが、どの地域であってもLGBTQも安心/安全に福祉利用ができるようにしていくことですね。
それを実現していくためには、行政や地域支援者の皆様とのネットワークづくりが重要です。
このネットワークが広がれば、利用される方の選択肢も広がるからです。DCCが開所してまだ約1年。
今はまだ小さな波及かも知れませんが、この波及をもっと大きくしていきたいと思っています。
一支援者としては、福祉専門職としての責務を日々丁寧に行うことを自分の目標としています。

Q6.DCCの職員に応募を検討されている方に一言!

多くの障害やマイノリティ性について、”聞いたことがないから分からない”のではなく、福祉専門職として知ろうとする姿勢と想像力は、どの福祉現場でも必要だと思います。
DCCは、さまざまなマイノリティ性におけるインターセクショナリティ(交差性)の支援に伴走することから、その姿勢や想像力はより求められる現場だと感じます。
LGBTQの支援経験も、福祉の支援経験も、キャリア支援の経験もないとダメなのですか?と聞かれることがありますが、そんなことはありません。
各々の得意分野をあわせて支援を行いますので、ぜひあなたの得意分野を教えてください。
現場の中で学び続けたいと考え、新たな福祉資源を創り出していくことにワクワクされる方、是非、一緒に支援を広げていきましょう!


いかがでしたか?「もっと具体的に知りたい!」「見学してみたいな」「一緒に働いてみたい!」という方はお気軽にご相談ください。

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