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進撃の巨人というアニメ作品を観終えて

こんばんは。
皆さんはもう見届けましたか。

アニメ、進撃の巨人を。


この作品がアニメ化された頃、私は本屋でアルバイトをしておりコミック売場に近いレジに配属されていたこともあって来る日も来る日もあの表紙を眺めていました。
【その頃の余談;講談社のコミックにはISBNコードが印字されずにビニールの方に印字され始めました。他の出版社のコミック・・・例えばジャンプコミック等はお店であのシュリンクと呼ばれるビニールをかけます。シュリンクをお店でかける手間は省かれたものの、会計時に「コミックにかかっているビニールを剥がしてください」と頼まれる時はヒヤヒヤでした。お店でシュリンクかけたコミックはすこし指をかければするりと破けるようになっているのですが、ぴっちりと一分の隙もなく巻かれたそれを簡単に剥がすはとても難しかったのです。誤って本を傷つけないようにカッターの刃などですこしキッカケを作ってから剥がすのです。本が傷まないように、誤って会計の前にISBNコードを捨てないように・・・等と気にかける事が多かったのです。進撃の巨人はとても人気な作品なので、毎日のように全巻まとめ買いする人も多く、進撃の巨人の表紙を見るとイコール講談社コミック!イコール剥がしにくいあのビニール!と連想してちょっとだけ萎えたりしていました】

あれから10年だそうです。

最後まで諦めずに戦う“調査兵団”の彼等の姿を通して、「で。あなたはどう生きていきますか?」と問われているような作品でした。

ジークとアルミンの対話のシーンにもある通り、生命というか人間が動物学的にみた“生きる理由”は繁殖や繁栄といった“種の保存”。
それだけに生きる意味を求めても、それ以外で見つけようとするのも難しい人もいると思います。時には、絶望する事だってありますし。人生は、この“世界は残酷”なので、むしろそんな時の方が多いのかも知れません。

また、何度も生々しく描かれた同じ人と人とが、争う事。人間の愚かさや、憐れさ。過ちを侵してしまうのも、支え合うのも人でした。
その相手は、家族に。友人に、恋人に、伴侶に。同僚に、団体に、国に。民族に。
歴史は繰り返されてしまう。

子供が食べられないで飢えて息絶えてしまうような。貧しく閉じ込められた人々が。たくさんの子供がご飯を食べられるであろうお金を使って、武器を買う。人が人を殺している。目先の空腹ではなくて、信じる未来を勝ち取ろうとして膨大なお金と人命を使って侵している。守るために、戦っている。誰かの利得の為に利用されたり、していたり、気づかなかったり、気づいていても引き返せなかったり。どこでも、そこでも、起こりうる。今も、起きている。そんな世界で。
ただ、それでも「あぁ、このときを過ごすために生まれてきたんだ」という風に感じる瞬間。ほんとうに、一瞬。
ぐちゃぐちゃと偉そうに書いてきた“理由”とか、罪みたいなものとかは一旦放っておいて。
そういう時を握りしめて、じゃあ、これからどうやって?何を、選択するの?そう聞かれていた気がしました。
諌山先生が創った世界の中を覗いたら、そう聞かれた気がしたんです。この作品は至るところで「選択」というものについても考える機会が多い作品でしたから。
今年の、君たちはどう生きるか?よりも、君たちはどう生きるか?な作品だった。


以下、脳死感想。

MAPPAの力で、あの最後の戦いを彩られていたのがすごかった。
アルミンほんまお前は成長を止めないな。
ライナー、君がネットミーム画像みたいに使われた時は心苦しかったよ。マミ上との心のやりとりをみていたら一瞬母性が湧き始めたけれど気のせいだったよ。最後にきもいヒストリア限界オタクオジサン再発してくれてありがとな。
ジャン、コニーお前らほんとうに最後まで残ってくれてサンキューな。
アニとミカサが一丁前に女子高でウマは合わないくせに部活ではお互いの力を必要としている運動部みたいな感じで喋ってるの好きだよ。
ピークちゃん、最初は怖かったし苦手な女だったけど大人な思考の奴が足りてなさすぎたから助かったよ。ありがとな。
兵長、沢山掃除してくれてありがとう。
梶さん、お疲れさまでした。


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