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神戸や大阪でで日本軍「慰安婦」問題を解決する取り組みや、育鵬社教科書問題など歴史認識を問う取り組みをしています。 下記ブログから移行してきました。 http://redress814.blog.fc2.com/

マガジン

  • アピール

    神戸で水曜デモを行っています。ここに掲載するのは、主にそのアピール原稿です。もちろん、そのまま街頭でしゃべってはいません。長すぎますやん(笑)

  • 映画

    単なる映画、ではなく、社会を変えるための映画を紹介します。

  • 書籍

    好きな書籍……というよりは、社会を変えるための書籍を紹介しています。

最近の記事

ペ・ポンギさんの人生を改めて胸に刻み、問う

 日本軍「慰安婦」問題が社会問題として、日本政府に謝罪と補償を求め、国家責任が問われる問題としてたちあらわれたのは、1991年に韓国の金学順さんが名乗り出られてからです。  ところが金学順さんが名乗り出られる前から、日本軍「慰安婦」被害者だとわかっている人が、少ないながらもいました。これからお話しする裴奉奇(ペ・ポンギ)さんも、金学順さんが名乗り出られる前から知られており、書籍やドキュメンタリー映画でも紹介されていました。  特に1987年に出版された川田文子さんの『赤瓦

    • 日本軍「慰安婦」の沈黙について

       先月の宝塚水曜デモで、男性が「なぜおまえらは朝鮮のことばかり。朝鮮人「慰安婦」なんて大ウソじゃないか。日本人「慰安婦」のことをなんで話さないんだ」と私に言いました。私たちは朝鮮の話をしているわけでもなければ、ウソを言っているわけでもありません。日本軍「慰安婦」問題は女性の人権の問題であって、性暴力の問題です。  けれど、「なんで日本人「慰安婦」のことを離さないんだ」と言われれば、やはり癪です。日本人「慰安婦」ももちろん被害者です。みな過酷な人生を送ってこられました。  日本

      • 「群馬の森朝鮮人追悼碑」撤去の暴挙を糾弾する

         1月29日、群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」に建てられている、強制連行の犠牲となった朝鮮人を追悼するモニュメントが、群馬県知事の行政代執行によって撤去されました。代執行は非公開で行われ、ショベルで暴力的に破壊しました。あとはコンクリートのがれきが残るばかりでした。  私たちはこの野蛮な撤去を実行した山本一太群馬県政に強く抗議します。  1,安倍政権への忖度で追悼碑の撤去は決まった 群馬県立「群馬の森公園」は陸軍の火薬製造所の跡地にあります。戦争遺跡でもある公園に、市民が

        • キム・ミレ監督映画『狼をさがして』

           軽く衝撃を受けている。  映画の中で語られることが、ほぼわからなかったからだ。もちろん言葉としては理解できるが、なにか違う世界の出来事のようで、どう受け止めてよいのかわからない。こんなにわからないとは、思ってもみなかった。  東アジア反日武装戦線のことはほとんど知らない。けれど昔、わたしが小学生のころ、日帝の侵略と植民地主義、そして戦後の新植民地主義を批判して三菱重工を爆破したテロ事件があり、たくさんの死者が出て、大道寺将司さんという死刑囚が素晴らしい俳句を残して刑務所で

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        記事

          震災のこと、そして群馬の森朝鮮人追悼碑を守る意味

           元旦に、能登半島地震が起こりました。家屋は倒壊し、道路は寸断され、津波や火事などの甚大な被害が引き起こされました。石川県内で232人の方が亡くなられ、3週間たった今でも22人の方の安否が不明のままです。重軽傷者は1170人にもなり、3万5千棟もの家屋が被害を受け、1万5千人もの方が避難所での生活を余儀なくされています。  犠牲になられた方のご冥福をお祈りし、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。そして復旧支援にご尽力されている方々に、心からの賛辞を送ります。  阪神淡

          震災のこと、そして群馬の森朝鮮人追悼碑を守る意味

          日本政府はソウル高裁判決を受け止め、日本軍「慰安婦」被害者に謝罪と賠償を行え

           2023年11月23日、ソウル高等裁判所は日本政府に対して、日本軍「慰安婦」被害者に一人当たり2億ウォン、日本円にして約2300万円の賠償を支払うように命じました。これは日本軍「慰安婦」被害者と遺族 16 人が日本政府に対して損害賠償を求めて、2016年に韓国の裁判所に訴えを起こしていた事件に対する判決です。  韓国の被害者が韓国の裁判所で日本を訴えるなんて?!  みなさん、そんなふうに思っていませんか? でもそんなことはありません。  この問題を紐解くキーワードが「主権

          日本政府はソウル高裁判決を受け止め、日本軍「慰安婦」被害者に謝罪と賠償を行え

          川田文子さんを追悼する

           4月2日にノンフィクション作家の川田文子さんが亡くなられました。79歳でした。  川田文子さんといっても、日本軍「慰安婦」問題に関心がなければ知らない人も多いと思います。今日はみなさんに川田さんのことをぜひ知っていただきたく、アピールさせていただきます。 1,赤瓦の家 私が川田文子さんのことを知ったのは大学生のころ。川田さんの著作『赤瓦の家』を読んだからです。  私が大学生活を過ごした1980年代後半は、戦後補償問題への関心が高まっていた時期でした。それまで日本の反戦平和

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