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血圧から何を診る?

relief OTです。

現在、私は訪問看護ステーションからの訪問リハビリを提供しています。
回復期リハビリテーションで勤務していた頃より、主病名・既往歴が多岐に渡り、医療依存度が高い方が多く見られます。そのため、血圧、脈、呼吸数、聴診などを行い、リスク管理を行う意識が増えました。

血圧を測定していても、
「上の血圧が高いな」「下の血圧が高いな」
で終わることが多くありました。

特に私は、収縮期血圧(上の血圧)が135以上であると問題であること、高血圧が続くと、動脈硬化、脳卒中のリスクが増加すること程度しか理解をしていませんでした。

恐らく、同じような理解で留まっている療法士さんもいらっしゃるのではないか?と感じています。

今回の記事では、皆さんが毎日測定している血圧から何が読み取ることができるのか?についてお伝えできたらと思います。


1.血圧とは

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そもそも血圧とは何か?
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血圧とは端的に言うと…
心臓から駆出された血液が血管壁にかける圧力
のことをいいます。

一般的に血圧とは動脈の内圧を指し、私たちが普段測定している血圧は心臓の収縮に伴い駆出された血液が、主に脳・上肢・下肢へ送られます。

脳 :上行大動脈➤総頸動脈➤前・中大脳動脈
上肢:上行大動脈➤腋窩動脈➤上腕動脈➤橈骨動脈
下肢:上行大動脈➤下行大動脈➤大腿動脈➤膝窩動脈➤脛骨動脈➤足背動脈

おおまかにこのような流れで心臓から駆出された血液が全身へ送られることになります。
私たちが測定している血圧は主に「上腕動脈」の内圧を測定していることになります。

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収縮期血圧と拡張期血圧
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収縮期血圧:心臓がぎゅっと収縮して血液を送り出すときの血圧(いわゆる上の血圧)

拡張期血圧:血液が心臓に戻ってきて、心臓がふくらみ次に送り出す血液をためている状態のときの血圧(いわゆる下の血圧)

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