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故小野田寛郎氏に心を寄せて

今日は、小野田寛郎氏のスピーチに耳を傾けてみたいと思いました。


小野田寛郎(おのだ ひろお)さん 1922(大正11)年生まれ。元陸軍少尉。日米開戦後の44年12月、フィリピン・ルバング島に派遣され、以来30年間、任務解除の命令を受けられないまま戦闘を続行。74年3月、作戦任務解除令を受け、51歳で日本に帰還した。翌年ブラジルに渡り、牧場を経営。その後、野外活動を通して子供たちに自立の大切さを説く「小野田自然塾」を設立し、講演活動などを続けた。


2005年8月15日
靖国神社での小野田寛郎氏のスピーチ

ご紹介を頂きました、小野田でございます。
私(わたくし)は今まで、この席を借り、あるいは他の会場で、
「黙って靖國神社にお参りして頂きたい」
それをお願いしてまいりました。
今、平沼さん(元経済産業大臣)が言われたように、靖國神社に15日にお参りすると言ったのは、他でもない小泉首相であります。「命を賭けて」と言われて、いわゆる(衆議院)解散を致しました。
何故、「命を賭けて」今日お参りできないのか!
一国の首相たる者が、この靖國神社へお参りをして「心ならずも」と英霊に対して言葉をかけております。
果たして私たちは「心ならずも」あの戦争で命を散らせたのでありましょうか。
私は国の手違いで、十五年間靖国におまつりをして頂きました。もし私がその時本当に死んでいたとすれば国のために我々が戦わなければ誰が戦えるのかと、そういう自分たちの誇りを持って力一杯笑って死んでいったのであり、また私だけでなしに私の仲間も皆そうであります。
それがなんで同情の対象なんでしょうか。
誇りを持って死んだ人に対して、何故ただ黙って「ありがとうございました」と感謝の念を捧げられないのか。私は小泉首相に大反対であります。

靖國神社について、あるいはまた戦後のいわゆる国際裁判のこと色々先ほどから諸先生方にお話を伺いました。また、ここにお集まりの皆様方は、充分そのことをご承知のことと思います。
事後法など裁判ではありません。A級戦犯とは、敵国側が占領中につけた名前であって、決して我々の認めるものではありません。私はただ一言だけ、時間の関係で皆様に何としても申し上げたいことがあります。
それは、先ほど陛下の「終戦の詔書」を拝聴致しました。
しかしながら、現在の日本において何故「開戦の詔書」を拝聴する機会が無いのかということであります。ものに終わりがあるのは始めがあるからであります。結果があるということは、原因があるからであります。「開戦の詔書」は、私は本当に入隊するまでの間、しばらく何ヶ月か、いわゆるお聞きした。今でもよく憶えております。
「豈(あに)朕(ちん)ガ志ナラムヤ」と仰せられているのであります。
終戦の詔書にも、その旨が言われておりますけれども「帝国ハ今ヤ自存自衛ノ為、決然起(た)ッテ一切ノしょうがいヲ破碎スルノ外(ほか)ナキナリ」陛下の言わている所に、大東亜戦争の真の目的がハッキリと示されているのであります。何が侵略戦争でありましょう!
それを、ハッキリ日本国民が自覚すれば、この靖國神社に黙ってお参りをし、そして黙って感謝の気持ちを捧げられるはずであります。
その感謝の気持ちこそが、国を守るという大きな気持ちに繋がっていく、私はそれを死ぬまで皆様方に申し上げたいと思います。
どうか皆様、私が申し上げた「開戦の詔書」には、一部言葉の違いがあるかもしれませんが、意味においては私は絶対に間違ってないと思います。
私は国の為を信じて三十年間戦い続けてきました。だけど、生きていたから靖國神社では落第生であります。
だけど、私と同じ時に死んだ、この仲間の気持ちは私と同じでありまして、私が今生きているからこそ、皆様にそう伝えたいわけで、ご清聴ありがとうございました。

小野田さんのメッセージ
開戦の詔書については、こちらでも詳しく解説しています。

まさか!世界が衝撃を受けた‥その内容「開戦の詔書」で天皇陛下が伝えた真実とは‥? ※開戦の詔書を何処よりも分かりやすく解説します!

【小野田寛郎氏が語った日本が大戦を始めた真実】激怒!何故「開戦の詔書」を読まないのか!靖国神社参拝しない総理へ向けた衝撃のスピーチ!


なぜ小野田さんは、戦後やっと日本に帰還されたのにブラジルに行かれたのか。

小野田さんは、このように語られていました。

日本に帰還したときに、当時の田中内閣から百万円の「見舞金」をもらいました。全国からたくさんの見舞金もいただいた。私はこれを、靖国神社に奉納した。
国のために戦って死んだ戦友たちにせめて礼をつくそうと思ったからです。
しかし、このことは大きな批判を浴びました。記事にも書かれたし、投書も来た。「軍国主義に荷担する行為」と言い、「戦死者を慰める一番いい方法は二度と戦争をおこさないことで、寄付をするならそういうことのために使うべきだ」と言うんです。「自分で稼いだ金を寄付しろ」とも。」
多くの戦友が死んだのに私は生き残った。
気休めにしかならないと言われても、せめて靖国に眠る戦友たちに詫びなければ、これから先、生きていけないと思ったそうです。

そして、この日本がかつての日本では無く、戦勝国アメリカにより自虐史観に染められた国であることを深く悟られます。

 「小野田は軍国主義の亡霊だ」「小野田は軍人精神の権化だ」マスコミの論調はみんなそれでした。私はせっかく戻ってきた祖国がますますイヤになっていったと語られています。

それで祖国を離れ、ブラジルにいかれたのだとわかりました。



多くの日本軍人が、国のために我々が戦わなければ誰が戦えるのかと、そういう自分たちの誇りを持って力一杯笑って死んでいったのに、
その英霊が祀られている靖国神社に参拝した小泉首相の言葉は、「心ならずも」という言葉でした。

「心ならずも」という言葉には、いやいや無理やり戦争で死に追いやられた可哀そうなみなさんという意味が含まれています。

そうではないのだ!と強く訴えられている小野田さんのメッセージは、
今を生きる私たちが深く知っておかなければならないことだと思いました。

また、メッセージの中には、何故「開戦の詔書」を拝聴する機会が無いのか?と語られています。

歴史の授業でも一切習わないし、マスコミもそのような情報を流しません。したがって、今を生きる日本人は、あの戦争がどういう意図をもって開戦となったのかについて何も知らされていないのです。
だから、マスコミの勝手な「日本は侵略戦争をした」というすりこみにまんまと騙されて来たのです。

今を生きる私たちは、その歴史の真実を知ることにより
この国を愛し、守ろうとする本物の真の日本人の心になれると信じます。

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