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物語も人検索

ーー読まれる文章や物語は、内容ではなくて、誰が書いたかを理由に読まれるようになってきたのではないか


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

最近は音声配信も始めました。毎週金曜日22:00から僕のお気に入りの本を紹介するライブ「FAVORITE!!」を開催しています。興味を持たれた方は是非遊びに来てください。



今回は「物語も人検索」というテーマで話していこうと思います。


📚アダルトな話題でも...

昨日、僕は普段の僕なら書かないような記事を書きました。「たまにはアダルトな話を」という題からも分かるように、そういう意味で「大人」の経験について語ったんです。



詳しくは上の記事をみてほしいんですが、こんな記事を書こうと思って書いたわけじゃないし、こんな経験をしようと思って経験したわけじゃありません。僕の友達から半分はめられて、近くにあるピンク映画だけ放映されている映画館に行ってみて、いかがわしい映画を観て、周りから脅されて(笑)、noteで振り返りの記事を書いたというわけです。

「自分は一体、何を書いているんだろう」

そんな自問を繰り返しながら、気がつけば3000字以上書いていました。

どんな経験でも意外とちゃんと書けるものだなぁと思うのと同時に、途中から、いつもの僕らしい結論に持っていけることに気がつき、どんな経験を題材にしても、それをどう受け取め、どう物語るかで、いくらでも自分の色を出せることにちょっぴり感動を覚えました。伊達に2年もnoteをやっていませんね(笑)

実際、この記事を読んでくれた何人かからは、僕らしさが出ていると評価してくれたし、先日僕をはめた宮田さんからは、「今までのnoteで1番いい」とのコメント。
#なんでだよ


真ん中が「木の家ゲストハウス」オーナーの宮田さん


一連の流れを受け、僕が思ったのが、読まれる文章や物語は、内容ではなくて、誰が書いたかを理由に読まれるようになってきたのではないかという話です。

いわゆる、人検索ってやつ。


📚知り合いに時間とお金を使う

技術の向上によって誰でも簡単に質の良いものをつくれるようになった時代、完成品に差異は生まれないから、誰がつくったか、どうつくったかに価値が生まれるという考え方があります。

今やまずい料理を出すような飲食店はありません。居酒屋でつくられるお酒なんてどこいってもそんなに差異はない。飲めればいいときなんて、料理やお酒のクオリティはそんなに気にしていないんですよね。特に僕はそうで、一緒に飲む人と語ることに1番重きを置いているんです。

そんなときに僕が選ぶのは大抵知り合いがやっているお店です。どうせお金を落とすのなら、これからも関係を続けていきたい人に落としたい。だから、知り合いの店に行くことが多いんです。

「あそこのマスターは知り合いだし、安心して語れる」

「マスターの人柄も知っている」

「なんならマスターの近況を知りたい」

そんな要素を、店を選ぶときの参考にしているのです。

この話って、飲食店に限らずあらゆることに通じると思っていて、さっき触れたように「noteの記事」もそうだし、「本」もそう。誰がつくったか、誰が物語るかが重要になっていると考えるのです。


📚物語も人検索

飲食店が無限にあるように、本も無限にあります。毎日のように新しい本が生まれ、今日もどこかで物語が読まれています。

「小説家になろう」をはじめ「エブリスタ」とか「monogatary」といった小説投稿サイトもある。それに加え、文学フリマというオフラインの文化も定着しているので、プロに限らず物語をつくる人は絶えることなく増える一方です。

かくいう僕だって、初書籍『Message』はAmazonのサービスを使って無料で出版した本です。誰でもできることをやってみて、作家を名乗ってるインチキ野郎です(笑)

それはともかく誰でもクリエイターになれる時代が来た今、つくる人に求められているのは、「つながること」「とどけること」です。

人と繋がって、自分と自分の作品を届ける。そして、「この人だから」を理由に応援してもらえる環境を整備する。きっとそれは必要作業で、これからさらに必要になってくる作家の仕事のような予感がしています。

このnoteのキャッチコピー(?)は、「つくる、つながる、とどける」ですが、まさにそれ。未来のクリエイターに求められる力が三拍子で揃っているんです。



話をまとめていきますね。

物語も人検索になってくるから、何を作るかと同じくらい、誰が作るかに重きを置いた創作を意識しないといけません。

僕がペンネームを使わずに本名で活動しているのも、自分の本を手売りしているのも、オフラインのイベントに参加したり、自分で企画して開催するのも、このnoteで僕の毎日を発信しているのも、「横山黎」を育てるためです。

今まで僕が僕の名前を育ててきたからこそ、昨日の記事のように少し自分の路線から外れた記事を投稿しても受け止めてくれる人が少なくなかったのかなあと振り返っています。最後まで読んでくださりありがとうございました。

20230913 横山黎








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