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Andreas Reichardt (新MARQUIS編集長)インタヴュー記事

MARQUIS創設者、ピーターのインタヴュー記事に引き続いて今回はMARQUIS新オーナーになったアンドレアスにお話を伺います。
先日、初めて訪日したアンドレアス。
MARQUISへの想い、日本、そしてこの先をお聞きしてみました。

写真は全て公式です。


Marquis/New Owner・ANDREAS

Rei
MARQUIS 68号から新しい編集長として活動をスタートさせました。まず、新しく編集長を引き継ぐ前は何をなさっていたのでしょうか?

Andreas
はい、私は2019年末からMARQUIS No,68の仕事を始めました。その前も出版の仕事をしていました。もう20年以上出版関係の仕事をしています。
正直に言うとMARQUISの出版に携われるということは夢のようなこと。
幼い頃からラテックスファンで(この欲求に名前をつけることはできませんでしたが)、今、MARQUISを出版していることは本当に信じられないことです。

Rei
あたらしくMARQUISの編集長を引継ごうと思ったきっかけはなんですか?

Andreas
MARQUISを知ったのは17歳の時からです。
すぐに最初の1冊を購入し、それからというもの私を魅了し続けています。
私はラテックス、キンク、そしてそれに伴うライフスタイルが大好きです。
ピーターが引退を考えていることを『MARQUIS 67』で語っていた事を読んだとき、運命が私のドアをノックしました。
それを読んで「MARQUISは死ぬべきではない! 誰かが続けなければ!」と思い、ピーターに連絡しました。
… あとはご承知の通りです。

Rei
若いときのあなたは何に夢中になっていましたか?その中でのMARQUISとの出会いはどんなタイミングだったのでしょうか?

Andreas
ずっと出版者になりたかったんです。とりわけね。
自分が出版に向いていることは知っていました。
15歳の時に自分で本を出版して売るようになり、とても楽しかったな。
伝記や小説はもちろん、エロティックな本など、さまざまな本をたくさん作りました。そしてそれをMARQUISに送り、私たちの本について書いてもらうようにしました。
それが、MARQUISとの最初のビジネスコンタクトでした。

Cover of MARQUIS 76 Giulia, picture by Andreas

Rei
若いときはフェティッシュイベントなどに行かれましたか?

Andreas
正直なところ、いいえ、そうではなくて・・・行くのが怖かったんです。
初めて行ったのは20年ほど前でした。大興奮でしたね。
そして一番良かったのはすでに知っている人たちにそこで結構会えたこと。だからとても楽しかった。
でも、その後10年間は大きなイベントには行かなかったですね。

Ruby Alexia & Eri Kitami wearing Kurage, picture by Andreas


Rei
あなたのフェチズムは雑誌編集に影響を与えていますか?強いて言うならあなたは何にフェティシズムを感じますか?

Andreas
大きなYESです!
MARQUISは「THE FETISH FANTASY MAGAZINE」です。つまり、フェティッシュがこの雑誌の主な焦点なんです。
かつてPlayboyは、エロティックな写真やヌードも美しく、ハイクラスなものとして受け入れられることを示していました。
私たちはKinkやFetishが美しく、ハイクラスで受け入れられるものであることを示したいと思っています。
MARQUISは、最初で唯一のKink Positive Magazineです。
私は、”興奮するために何かが必要”だという意味で自分がフェティシストであるかどうかはよくわかりません。
でも、ラテックスが大好きで、BDSMが大好きで、大きな耳やメガネをかけた女の子が大好きです。
そしてあえて言うなら、美しい”お尻”(アナル)も好き(笑)。少なくとも 1 度は試してみて!ということかな。

Yazzable De Warth wearing Rosengarn, picture by Andreas

Rei
先日、日本にいらっしゃいましたがイベントなどにも参加されました。印象に残っているのはなんですか?

Andreas
私自身、日本に来たのはこれが初めてでした。
だからとても興奮しました!
デパートメントHのパーティーは本当に素晴らしかったです。 Kid'Oさんが行ったショーは息を呑むほど素晴らしいものでしたし、みんなとても親切でフレンドリーでした。
衣装も素晴らしかったです。
私はパーティーを最大限に楽しみました。
そして、Kid’Oさんと北見エリちゃんに感謝しなければなりません。彼らがいなかったら、私は日本に来ることはなかったでしょう。 『ARIGATOU GOZAIMASU!!!』。

Rei
日本のフェティシストに対してはどのように感じましたか?

Andreas
世界で一番いい人たちで、とても謙虚で、素敵で、そして愛すべきクレイジー!
私は日本が大好きでまた行くのが待ち遠しいです!
これからは定期的に日本に来るつもりです。
日本、日本人、そしてジャパニーズフェティッシュが大好きになりました!

Rei
注目しているフェティッシュモデル、デザイナーなどはいますか?

Andreas
全部を挙げるときりがありません!
フェティッシュデザイナー、特にラテックスデザイナーは本当にクリエイティブです。
服のスタイルが独特だけれど、世界でもっと有名になるべきデザイナーはたくさんいます。
Kurageは間違いなく真のデザイナーです。
でも、もっともっとたくさんいるはず。

モデルは私の苦手分野です。というのも、MARQUISでは毎号同じモデルを取り上げることができないからです。
愛すべき読者のみなさんが飽きてしまうからね。
でも本当に好きなモデルもいますよ。
見た目だけでなくとても素敵で、一緒に仕事をするのがとても楽しい。北見エリ、Alexia、Yazzabel De WarthLatex Lucyなどなど。
だから、本当に大好きな人たちともっと一緒に働きたいけど、毎日新しいフレンドも作らなきゃいけないし、才能あるモデルもたくさんいるし。
新しいモデルを発見することも私のフェチでもあるんです。


Eri Kitami wearing Kurage, picture by Andreas

Rei
今後の予定などを教えて下さい。MARQUISをどのようにしていきたいかなども。

Andreas
計画はたくさんあります(笑) でも、私が学ばなければならなかったのは、すべてを行うことはできないということ。
そのため今のところ私たちは雑誌とクレタ島の素敵なホテルで数日間BDSMとフェティッシュホリデーを楽しめる最愛のプレジャーベイイベントなど、いくつかのイベントに集中しています。
7月1日にはロンドンのPlay-Hibition Partyが開催されます。
また、素晴らしい写真撮影を行って読者に愛されるコンテンツを作成したいとも考えています。
印刷された雑誌以上のものを紹介するために、ウェブサイト、アプリも準備中です。
でも。 一歩一歩です。




Pleasure Bay & Playhibition
(Ad & Info about Pleasure bay Party and Play-Hibition)


Rei
MARQUISは日本でも強い影響力を今も持っています。
日本のファンにメッセージを。


Andreas
"あなたたち”がいなければ、MARQUISは何もできないのです!
"あなたたち"がMARQUISを作り上げ、私たちに継続するエネルギーを与えてくれているのです!
本当に感謝しています。


Cover of MARQUIS 77
Miho Wakabayashi wearing Kurage.


Andreas Reichardt (アンドレアス・ライヒャルト)
長年書籍出版社(Ubooks-Verlag)として活躍してきたアンドレアス・ライヒャルトは、2020年の初めにMARQUIS MAGAZINEを引き継ぎ、彼のチームはMARQUIS 68号で新しいスタートを切る。
「私たちは、MARQUISをかつての偉大な存在に戻したいと思っています。そうすることで、クラシックなメンズ雑誌とファッション、デザイナー雑誌の中間的な存在になりたいと考えています」と、新編集長のアンドレアス・ライヒャルトは説明。
MARQUISの新刊はもちろん、夏、秋に行われるイベントに向けて忙しい日々を過ごしている。



Andreas with Japanese Band FEMM


後記
MARQUIS愛に溢れた新オーナー、アンドレアス。
彼が新オーナーになる経緯を知りたかった人は多かったのでは。
日本のカルチャーがとても好きな彼は、やり取りでも知っている日本語を使ってくるなど、日本愛も溢れていました。
敬意を常に持ち、自分のビジョンも注ぎ込んだ新しいMARQUIS。
ピーター・W・ツェルニヒも、長年の経験を活かして雑誌に携わっているので、新旧二人のセンスが見れるのかもしれません。
これからのフェティッシュカルチャーを作り上げていってくれることを期待しています。


Andreas San、日本でお会いしましょう。


Andreas Reichardt & Peter W.Czernich
From MARQUIS

More Info


All images credit Andreas Reichardt
From MARQUIS

Thanks for all you do!

and
Special Thanks Kid'O san


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3回に渡って、今後も永遠の影響力をシーンに与え続けていくであろうマガジンの編集長たちを取り上げました。

フェチの人生をあなたの本棚に。
SKINTWO & MARQUIS will live on.


関連記事
●Tim Woodward (KFS,SKIN TWO)インタビュー記事


●Peter W. Czernich (German SKIN TWO、MARQUIS創立、HeavyRubber、etc)インタビュー記事

and…….

●Kurage Interview(Vol.1,2)




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