見出し画像

価値観のズレを感じる人との向き合い方

平日のランチに、何を食べにいくか?
どの程度の価格帯のお店を選ぶか?
どちらが支払うか?それとも割り勘にするか?

「一緒にランチを食べにいく」ということ1つでも、考えることがある。

価値観が合わない人と一緒だと、メニューやお店の選択、支払いなどの場面で「ズレ」を感じることがある。
ランチ1回なら、たいしたことではないかもしれないが、ズレを感じる回数が増えていくとストレスになるかもしれない。

価値観のズレを感じてストレスを感じるなら、距離を置けばいいのだが、
相手が、取引先とか職場、家族・親戚などで「簡単には切るに切れない関係」もある。
そういう関係で、価値観の「ズレ」から発生するストレスを、すっきり解消できる方法があるだろうか?

小説「仕事の喜びと哀しみ」(チャン・リュジン著、牧野美加訳、クオン)に収められている「幸せになります」という作品は、結婚を控えた女性の物語だ。

同期入社の年上女性(オンニ)との関わりについて、
入社当時、結婚式の招待状を渡す時、その後再会した時に、主人公がオンニーについてどう思っているかが、語られる。

仕事に対する考え方や姿勢、
目標やそのための計画、
誰に対して、どのような振る舞いをするべきか。
マナー、礼儀作法のようなことまで、

主人公はオンニに対して
「自分だったら、そんなふうにはしない」と思っている。
関わられるとストレスも感じて、距離を置きたいとさえ思う。

だが、そんな相手に対して、「幸せなれるといい」と思える瞬間がやってくる。

「切るに切れない関係」で、自分とは価値観があわない人と、どう付き合っていくか?

相手の「幸せ」を願えるようになると、相手との関係で感じていたストレスが少し軽減する気がする。

他人を変えることは難しい。
他人に対する自分の見方を変えるために、「相手の幸せを願う」ことは有効な方法かもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?