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シンデレラはもう待たない

拝啓、推し様。こんにちは。
推し活シンデレラです。

全力で推し活をした結果、推し様とおそろいのドレスを着て、推し様と同じ舞台に立ち、推し様の隣でマイクを持たせてもらう。
そんな夢のような1日が終わり、家に帰り、12時を過ぎ、魔法が解けて、ドレスと靴を脱いで。
またいつもの生活が始まりました。

ものすごい睡眠不足で眠い中、子どもたちをなんとか起こし、朝ごはんをつくり、お弁当をつくり、学校に行きたくないという子どもたちの心が整うのを待ち、なんとか全員を幼稚園小学校中学校に送り出し、幼稚園のPTAの打ち合わせに出て、別件で発生した人間関係のトラブルに巻き込まれ、お昼ご飯を食べ損ねたまま三男をお迎えに行って、そのまま公園遊びに少しだけ付き合って、学校から帰ってきた次男を病院に連れていき、スーパーに買い出しに行き、夜ご飯をつくり、掃除して洗濯して、その隙間の時間で仕事のメールを返して、原稿を書いて、地域の活動やSNSの更新をして、倒れこむように寝る。
あぁ、いつも通りの、ボロボロのシンデレラ。

いつかきっと、私だけの推し様が、片っぽだけ残したガラスの靴をもとに、私を探しに来てくれる。
そして、私を幸せにしてくれる。

なんて。

ないな。
ないない。

待っててどうすんのさ、シンデレラ。

私、ガラスの靴を探しに来てくれるのを待ってるようなタイプじゃないし。
静かに家で待ってるタイプじゃないし。

ていうか、推し様にそんなこと望んでないし。
むしろ社会が助けてくれよって話だし。

でも、どうせ待ってても、社会はこっちなんて見てくれない。
助けになんて来てくれない。
こっちから声をあげないと見てもくれない。
声をあげても見てくれないけど、それでも声をあげ続けるしかない。
もう知ってるよ。
ここまでためにため込んだロスジェネの鬱屈、なめんじゃねーぞ。

でも、だからね。
どうしても言いたいことがある。
言葉にしないといけないことがある。
待ってなんかいられない。


ねぇ、たーたん。大丈夫?


いや、大丈夫じゃないわ。
国会議員だよ。どんだけのプレッシャーが、どんだけの期待が、その身に降り注いでいることか。
そんなん、責任感で押しつぶされるわ。
言いたいことも言えないわ。

今、たーたんが立ち向かおうとしてるのは、参議院議員2期目に向けての選挙。
参議院議員として6年間の日々を過ごしてきて、全力で過ごしてきて、そこからまた次の6年間を、また国会議員として仕事をしたい、と。やらせてほしい、と。そう愛知県の方々に訴えていく選挙。

私が立たせてもらった舞台は、そのための決起集会。
ファンが集まって、みんなでがんばるぞ!っていうファンミーティング。

その場で、最前列に座る私を筆頭に、その場に集まるファンのみんなに向けて、たーたんは2期目に挑戦する理由として、「やり残したことがある」と言った。
ヤングケアラー法案、内密出産、他にもいっぱいある、やっと動き出した様々な事。それをやり残したままでは終われない、と。


うん。わかる。
わかるよ。
やり残したこと、ある。
というか、ほとんどの政治家なんて、みんなそうだ。
みんなやり残したことがあるまま任期が終わる。
やりたいことを全部やりきる人なんているわけがない。
だから、全力で国会議員という仕事をやってきたたーたんが、やり残したことがあるって、それはそうに決まってる。
むしろ、そうでなきゃおかしい。

でもね。だからこそ。
私は、ここからの6年間で、たーたんがどうしてもやりたいことを聞きたいんだ。
いや、6年じゃない。ここからの人生をかけて、たーたんがやりたいこと。もう何があろうと、絶対にこれをやるって決めたからって、そういうことを聞きたいんだ。


いや、ごめん。違う。
それ、もう聞いてる。何度も何度も聞いてる。
たーたんはずっと言ってる。

この"永田町"村の普通は普通じゃない。
その普通じゃない中で、この国のことが決められている。
子育ての当事者じゃなかった人が子育て政策を決めている。
子どもの鳴き声に怒鳴り込んでくるような人が、"子どもに優しい"社会のあり方を決めている。
本当に?本当にそれでいいの?
当事者いなくていいの?ダメだよね?
だから、ここに、永田町に、もっともっと本当の”普通"を、みんなの"当たり前"を、風として送り込みたい
たーたんは、もうずっとずっと、そう言ってる。

だから、たーたんは6年前に1歳と3歳の子どもを抱えて、育休中に選挙に出た。
そんな事やった人、今まで一人もいなかった。
それでも、子育てのことはどうやっても当事者にしかわからん。だから当事者がいないとあかん。そう言って託してくれた票が集まって、たーたんは国会に来た。

だから、たーたんは国会議員の中のママとパパを集めて議連をつくった。当事者のママとパパじゃないとわからないことがやっぱりあるから。どこの党とかそんなの関係ない。とにかくみんなで一緒に考えたい。
そうやっていろんな党から党派を超えて、たくさんのママパパ議員が集まって、ここからたくさんの子育て政策が生まれていった。

それだけじゃない。
たーたんは、普通に働くビジネスマンでもあった。
テレビ大阪で働いて、リクルートで働いて。バリバリに活躍するビジネスマンだった。
企画して営業して提案してコスト計算して社内調整して納品して成果を出して報告して次の提案につなげてっていう、その一つ一つを心血注ぎながら丁寧に積み上げていって、納得がいかないことも飲み込みながらバランスをとりながら、毎回毎回新しい仕事を作り上げながら、チーム全体で成果を出していく。
そんな"普通"の仕事の進め方を、永田町でもやっていくんだって。

だから、たーたんはいつも反対するだけじゃなくてちゃんと対案を出す。提案をする。
本当に困っている人の声を掬い上げるために、いろんな手法を用いて、調査して分析して関係各所とバランスをとりながら法案にまとめて提案する。
進めていく途中で誰かにバトンタッチすることもある。それでいい。アレオレって言う必要もない。だって、結果として"国会"というチーム全体で成果を出せればいいんだから。

しかも、政策をつくるチームは永田町だけじゃない。霞が関と呼ばれる官僚チームだって、同じ仲間だ。
だから、官僚チームに負担をかけないように、たーたんは質問通告を前もって出す。前日夜中に通告を出して、官僚が徹夜で回答をするという、そんな働き方をするようでは、いい仕事ができるわけがない。だから、相手が働きやすいような働き方を、こちら側からつくっていくし、相手がやってくれたことに対しては、最大限の敬意をもって、国会の場で、国会の議事録に残る形で、感謝の言葉を述べる。
そんな当たり前の仕事の仕方を、たーたんは永田町でも貫いていく。

そして、みんな国会議員である前に一人の人間だ
それもたーたんは絶対に忘れない。
嫌なことを言われたら辛いし、理不尽なことには腹が立つ。それは当然だ。でもだからこそ、戦うんじゃなくて一緒に解決に向かおうとする。
そして、健やかな判断をするためには、適切な睡眠時間も必要だし、人間としての豊かな文化的な時間も必要だ。だから、24時間政治家として戦えなくたっていい。24時間戦えなくたって代弁者になれる。それが当たり前の政治家の働き方にならないといけない。
そう言い続けて、子育てと両立をしながら、国会議員として働いてきた。

そして、そういう仲間を増やしていこうと、1年前から、そうやって生きる自分の姿をYouTubeでさらけ出し始めた。
本当は、「ほら、当事者でも大丈夫だよ。ちゃんとした普通の仕事として、24時間戦えなくても大丈夫、一緒に働こう!」と言いたかった。
言いたかったけど、そこはまだ言えなかった。言えなかったから、ブルドーザーのように開拓してくれる仲間が必要なんだと、ブルドーザー仲間を募集した。

そうやって、たーたんは、永田町に社会一般の"普通"を持ち込んだ。持ち込み続けた。
そして、その一番の実践者として、ずっとずっと現場に立ち続けた。

それがどれだけ大変なことか。
普通が普通じゃない中で、普通で居続けることがどれだけ大変なことか。
6年間、どれだけの逆風が、たーたんに吹き続けたことか。
それでも、たーたんは明るく元気に笑って、毎日毎日戦い続けた。


その結果。
たーたんのやり方で、たーたんの声が届くようになってきた。
たーたんじゃなきゃ届けられない、小さな小さな、本当に小さな声を、届けられるようになってきた。

家族という枠組みの中でつらいということに気付く機会すらないまま、子どもとしての時間を過ごすことを奪われているヤングケアラー。
幸せだと思われがちだけど、実態は地獄のような日々に一瞬で陥る多胎育児。
実は一番多い虐待死は出生ゼロ日であり、それを防げる可能性がある内密出産。
すべての女性が通る道であるにも関わらず、社会の表に出すことが許されずにきた生理や更年期の課題。

もちろん、チームでやってる仕事だから、誰かにパスすることはできるのかもしれない。誰かに託すことはできるのかもしれない。
それでも、やっぱりたーたんじゃないと掬えない小さな小さな声が、やっと政治の本流に届きそうなところまできた。

政治のあり方を変えたいと、永田町に"普通"を、みんなの"当たり前"を導入したいと、必死に6年間やってきて、やっと掬えるようになったこの小さな小さな本当に小さな声を、生き死にの狭間で、声をあげることもできずに耐えて苦しんでいるその命の声を、今、たーたんが手放すわけにはいかない。

だから、たーたんは「やり残したことがある」と言う。
それが、それこそが、2期目に挑戦する本当の理由だから。
そして、まだまだこの先にある、"普通"の、"当たり前"のやり方じゃないと、たーたんじゃないと、まだ掬い上げられないたくさんの声が待ってるから、今ここでやめるわけにはいかないんだ。


ごめん。
もう泣いてる。
泣きながら書いてるよ、たーたん。

気持ち悪いオタクでごめん。
国会の質疑を見て惚れ込んで、そこからいろいろ調べ上げて、わけわからん引力でたーたんの同級生まで引き寄せちゃって、会いに行っちゃって、ファンミまで開いちゃって、がんばろうコールまでやらせてもらっちゃって。
そんな気持ち悪いオタクでごめん。

でも、だって私も、政治のあり方を変えたい。
このつまらない政治のあり方を変えたい。

当たり前の話が当たり前に通じて、ちゃんと苦しい人の声が届くようになって、うちの次男みたいに、学びたいのに学べる環境がなくて苦しい思いをするような子がいなくなったり、うちの中1の長男の同級生たちみたいに、いきなり受験競争の中に放り込まれて過大なストレスを抱えずに済んだり、私の大切な友人のように、自分自身を大切にできない働き方をやり続けた結果、自ら命を終えてしまうような人が少しでも減るようになったり、そんな社会でありたいもん。

そんな大切な話が、社会の話が、ちゃんと話し合われてる、ちゃんとしたおもしろい国会を、ちゃんと面白がって、みんなの注目の的になるような、政治って本当はそれくらいのおもしろいコンテンツなんだって、みんながこぞって国会中継を見ちゃうような、そんな社会でありたいもん。

だから、たーたんの事も推すよ。
推し活だよ。ファンだよ。
まわりにどんなにドン引かれても、私には推し国会議員がいて、そのファンミのために新幹線乗って、お揃いのコーデして、日帰りで愛知まで行ってきたよって、まわりに公言していくよ。


でも、ごめんね。
それでもやっぱりファンだから、無責任に「大丈夫?」って聞くことしかできない。

「みんなの、当たり前を、普通を、永田町で実践するための環境を、ブルドーザーのように一緒に開拓してつくってくれる仲間がほしい。」

たーたんがそう言って、YouTubeを始めて、立候補者の募集を初めて。
何度、候補者募集のページを見たかわからない。
国政じゃなくても、市政でなら、たーたんと同じ国民民主党を背負って出ることができるかもしれない。そこで同じ主張をしていくことで、たーたんの力になれるのかもしれない。
何度も何度もそう思った。
正直、今でも毎日のように揺れている。

それでも、今は選べない自分がいる。
1歳と3歳の子を抱えながらたーたんが押せたボタンを、私は押せないままでいる。

でも、だからこそ、
私は私として、一市民として、そのボタンを押せない国民の一人として、
気持ち悪いほどにたーたんを推して、
ファンであり続けて、
そして、私も私にできることを、私の場所でやっていくんだと、
そう決めたんだ。

だってこんな人、他にいない。
国会がこんなにおもしろいんだって思わせてくれた人、今までいない。
政治の世界でも、ちゃんと"普通"が通用するんだって、ここまで体現してくれる人なんていない。
こんな、自分でもわけわかんない、ものすごいエネルギーで推してしまうほど、おもしろいと思える人、本当に他にいないんだもん。

無責任じゃない。
私の人生をかけて、たーたんを、伊藤孝恵という人の生き様を、推す。
そう決めたんだ。

都民だから、投票権すらない。
この瞬間だけでも、愛知県民になりたいと心から思う。
でも、もう、待ってても仕方ない。
私は私で、幸せになる道を、たーたんと共に生きていく。

シンデレラは、もう待たない。


私とたーたんと同級生の友人




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