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涙があふれるほどの祝福を。

明日は友人の結婚式のため神戸へ行くことになっている。

半年以上前から心待ちにしていた結婚式。

年が明けてからは今か今かと、ドレスの色は何色だろうとかブーケはどんなかなと想像してはこの日を待っていた。

こうやって楽しみに出来るということは、彼女は私にとってとても大切な人なんだと思う。


出会ったのは大学に入ってすぐ。どのサークルに入ろうか迷っていた私は、いくつかの新入生歓迎会に参加していて、そのうちのひとつにすごく可愛くてタイプの女の子がいた。

肌が白くて髪を伸ばしていて、ぱっちり二重の目がくりくりとして大きく、背が高くて可愛らしい人。

絶対に友達になりたい!という強い思いをもって「あの子が入るなら、私もサークルに入ります」とその日に宣言し入会した。

その後私の甲斐甲斐しい努力もあってか仲良くなった私たち。天然だけど頭が良くて、判断を誤ることもあるけど賢明で、物事をきちんと考える、何よりもとても優しい。そんな中身を知るほどにさらに仲良くなっていった。

そして私からすると羨ましい完璧と思われるスタイルや可愛さも彼女の努力の賜物だった。美しい人は必ず努力をしているものなのだ。

彼女に「レナはTPOがわかるからどこに連れて行っても恥ずかしくない」趣旨の事を言われた時は舞い上がるほど嬉しかったのを覚えている。


そんな彼女は、その優しさ故にあまりいい出会いをしていなかったように感じる。周りの友だちが彼女を大好きだからこそ、みんなで声を揃えてやめなさいと言った相手もいた。

色々と大変だったけど、それでも努力して頑張ってきたこと知っているから。

たぶん明日はドレス姿を見ただけで泣いてしまうと思う。だって想像するだけで泣けてきてしまうよ。

素敵な彼女に会って、全力でおめでとうと伝えたい。


そして彼女のように、努力を惜しまず自分を磨く人になれるといいな。

彼女と世界と対等でいられる自信を手に入れられるといいな。

自信とは自分を信じることで。

自分を信じるには自らが魅力的でなければいけないと思っている。

私は私自身を手放しに魅力的だと思えるほど自己肯定感を積み重ねていないのだ。

今年は自己肯定の積み木をひとつずつ積み上げる年でありたい。


そのためにも明日は彼女の最高の姿を目に焼き付けよう。

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