夏も近付いてきたのでそろそろ今シーズンはラストかもしれない、グラタン。エビホタテ入り。と言いつつ、4月にグラタンは食べ納めと書きつけていた。

額に汗しつつ、熱々の自家製グラタンをいただく。ほんのり焦げ目のついたホワイトソース、チーズのミルキーな感触と香ばしさ。そこにエビの甲殻類特有の力のあるフレーバー、ホタテのミルキーなタッチを含む磯の香りが重なり素晴らしきシンフォニー。

スペイン カヴァ・ロゼ、イタリア ロンバルディア州の白ワイン（リースリング品種）、大分県の白ワイン（シャルドネ品種）を合わせる。
大分の白ワインは樽発酵、樽熟成のまったりとした香りを含むのでクリーミーなソースによく合いそうと大本命として送り込む。もしや五つ星出るかと期待したが、もう一歩。

先ずはスペインのカヴァから。黒ブドウの色合いが入ったロゼタイプ。

ダミア, カヴァ, ブルット・ロゼ NV アルティガ フステル, 1,793円
Damia Cava Brut Rose Artiga Fustel, NV, 11.5%

ワインについては先日のNoteに。
香りには青果のチェリー、ラズベリーのチャーミングな果実にスパイシーなタッチ。果実味を豊かに感じるも一貫してドライでフードフレンドリー。コスパ最強のカヴァ。トスカニーで購入。

エビホタテ入りグラタンにワインを合わせる。
クリーミーなホワイトソースの余韻をさっぱりとさせる泡の刺激、ドライな果実味。エビの甲殻類の強い香りに調和するワインの明るい果実味。もう少しで四つ星というところだが、料理とワインの高め合いは期待を超えないか。相性: ★★★☆☆

続いてイタリア ロンバルディア州の白ワイン（リースリング品種）に。

マーレ・マンニュム, クラボ, リースリング, イタリア, 2021, 13%, 1,573円
Mare Magnum, Riesling, Crabo, Provincia di Pavia, IGT, Italy

ワインについては先日のNoteに。
香りには青リンゴ、白桃、にライムの果皮、ボリューム豊かで表現力豊か。トロピカルなニュアンスを含みリッチな口当たり。1,600円の圧倒的コスパ。トスカニーで購入。

エビホタテ入りグラタンに。
クリーミーなホワイトソースに乗ったエビ特有の甲殻類のフレーバーに上手く重なりそうで、期待を超えるところまではいかない。相性: ★★★☆☆

そして大本命と期待していた大分県の白ワイン（シャルドネ品種）に。

安心院ワイン, イモリ谷, シャルドネ, 大分県宇佐市安心院町, 2021, 12.5%, 3,850円

ワインについては先日Noteに。
安心院ワインの母体は麦焼酎「いいちこ」で知られる三和酒類。実はいいちこの発売より早くワインづくりを始めている。
香りには洋梨や梨のコンポート、微かに白桃の果実香、ナッツなど醸造香豊か。瑞々しくあたり、まったりとした厚みのある果実味、伸びやかな酸味。信濃屋（実店舗）で購入。

エビホタテ入りグラタンに。
クリーミーなホワイトソースの食感、焦げ目の香ばしさに、樽発酵、樽熟成のまったりした風味が調和。一方、果実味の中の涼やかなタッチや柑橘の香りは、甲殻類、貝類のフレーバーが絡むまったりとしたホワイトソースとのリズムがどこか噛み合わない。大きなケンカはないが。厚みのある料理で、かつ柑橘の香りが少し加わるとレベルアップするものにこのワインを合わせたい。相性: ★★★☆☆