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わたしの本遍歴

子供を産んでから、本を読む時間がなかなかとれなかった。
だから、子供へ絵本を読み聞かせすることでその欲を満たしていた。
絵本は短い簡単な言葉で書かれているけれど、かえって言葉の深みを増し、癒された。
本棚には今たくさんの絵本がある。もう読まれなくなったその絵本達はどうしても手放せない。

20代の頃は偏った作家の本だけをひたすら読んでいた。吉本ばななさんと川上弘美さん。あとは谷川俊太郎さんと寺山修司さんの詩集。新刊が出ると必ず買っていた。身体が他の作家の本を受け付けなかった。今思うとその時欲していた言葉がたくさんあったんだろうと思う。今もわたしの本棚にはそれらの本の一部がある。

今は、とにかく色んな人のエッセイや日記、往復書簡が好きだ。あとは木下龍也さんの影響で短歌も好きになった。小説もたまに読むけれど、わたしの本棚にはたくさんのエッセイ本が並んでいる。積読もエッセイが多い。

どうしてだろう。

人生を一度立ち止まってみたら、他の人はどんな悩みを抱えて、どんな風に考えて暮らしているのが気になった。
同じような悩みを持つ人、全然違う生き方をしている人、色んな人がいることに気づく。
安心したいのかもしれない。色々でいいんだよ。みんな違っても同じでもいいんだよ。と。
著者の言葉に共感したり、笑ったり泣いたりして自分というものを見つけ出したいのかもしれない。

貪るように読んでいるため、どんどん本が増えて、本棚に入り切らなくなってしまった。
どうしよう、わたしの本棚。

増え続ける本に頭を抱えながらも、次はどの本を読もうかと懲りずに考えている。
階段に本を積んでいる人もいるというし、ま、何とかなるでしょ。
本が置かれたらそこはもうすでにわたしの本棚。

#わたしの本棚

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