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『パーセプション(著・本田哲也さん)』を読んで「認識」が変わった!

徳力さんがご紹介されていた本です。

(BLUE GIANT も徳力さんの記事がきっかけで「映画館に行こう!」となったので、徳力さんには色々お世話になりっぱなしです)

この本には非常に大きなことを気づかせてもらいました。学びました。

行動変容を起こすためには認識変容が必要だ

本田哲也. パーセプション 市場をつくる新発想 (Japanese Edition) (p.217). Kindle 版.

「認知」ではなく、重要なのは「認識」。

知られている、だけでは意味がない。大事なのはどのように理解され、捉えられているか。

人の行動はそう簡単に変わるものではない。信頼できる情報に十分に触れて、その結果ジワジワと自分のモノの見方が変わっていき、最後にはコップの水が溢れるかのように、具体的な行動に変化が現れる。

本田哲也. パーセプション 市場をつくる新発想 (Japanese Edition) (p.62). Kindle 版.

多くの場合、一度できてしまった「認識」を変えていくのはとても難しい。でも、それに取り組み続けると景色が変わってくるのでは、そんなことを思いました。

時間をかけずにほぼ一発で「認識」をつくる、かえることもあります。

たとえば、BLUE GIANT です。ジャズのことをほぼ知らなかった僕。


この映画で2時間その音楽を浴びまくった後、ジャズの認識が変わりました。ジャズには「熱く烈しい魂」があるのだ、って。

こうした優れたコンテンツは認識を”つくる”のに大きな力があると気づきました。裏返しですが、コンテンツ次第で全く違った認識をつくってしまうこともあるのだろう、とも思いました。

BLUE GIANTのように、コンテンツの圧倒的な力で一気に認識を”つくる””かえる”ケースは、本で色々と紹介されていました。

その一方で、だんだんと、ゆっくりと認識が「つくられていく」「かわっていく」こともあるはず。こちらに僕の興味が向かいました。

だんだんと「認識」が変わっていった体験、実感、僕自身にもあります。

たくさんの人と出会ったり、いろんなことに触れて、時間とともに変わっていく「認識」ー僕の場合 その1


その一例がFC東京です。こんな記事を以前につくりました。

FC東京のシーズンチケットを買い始めての数年間、どうでしょうか、2018シーズンくらいまでかな。その頃までの僕のFC東京に対する向き合い方、姿勢は、今の僕から見ると、とても恥ずかしいものでした。試合に負けたら、色々と酷いコメントをブログやらSNSやらに書き散らかしていました。「気持ちが見えない」とか平気で買いちゃってた。

上の記事で書いたように、U-23やアカデミーの試合をたくさん見ていくと、気付かされました(気づくのが遅い!)。U-23やアカデミーの試合で活躍していた選手のほとんどがトップチームでのチャンスを与えられることがなく他の道を選んでいる現実。トップチームでポジションを得ている選手たちはどんな試合だって必死に戦っているのだ、きっといろんな人たちの想いを背負ってプレーしているんだ、と思えてきました。負けたら絶対に悔しいし、やりきれない。それなのに「何やってんだ、気持ち見せろ」って酷いよなあ。そんな言葉を浴びせてチームは強くなるのか、とも。誰だって勝ちたい、1点でも多く獲りたい、そう思っている。上手くいかないときはさらに歯痒いだろう。でも、それを一緒に噛み締めていく側のファンでありたい、そう今は思っています。

「FC東京=応援してあげている、しっかり勝ってよ」的な”認識”が、U-23やアカデミーの試合をたくさん見ることで「FC東京=応援できてありがたい、一緒に喜びを分かち合いたい」的な”認識”に変わっていったのです。

認識は行動を変えますね。わかります。

たくさんの人と出会ったり、いろんなことに触れて、時間とともに変わっていく「認識」ー僕の場合 その2


2つ目の例はアクティブファンドです。

アクティブファンドの存在を知った頃、僕の「認識」はこうでした。

アクティブファンドもコストが重要。コストでまず判別できる。

この「認識」が長くこびり付いてなかなか抜け出せなかった。それが現実です。ちなみに、現在はコストではなく「フィー」と表現するよう心がけています

当時の「アクティブファンドもコストで判別」という認識からすると、とても投資しない、投資できないアクティブファンドに投資を始めたのが2015年でした。このファンドを少しずつ買い増していく過程で「認識」が変わっていきました。

アクティブファンドで大事なことはコストではない。

コストで判別するなんてとんでもない大間違いだ。

こんな「認識」を持つようになったのです。僕の「認識」が変わっていきました。

アクティブファンドは、人、チームが調査や分析を重ねて投資判断を行い、ポートフォリオをつくっています。

その投資先を見る、確かめること。また、その判断の根拠に関心を寄せ、納得できるものか、腹に落ちるか、投資判断を託す人たちに信頼を寄せられるかを自分に問いかけ、答えを出すこと。

これらがアクティブファンドを選び、投資を継続する上で最も大事なこと。これが今現在、僕の「認識」です。

この「認識」を持つに至って、アクティブファンドのフィーには目もくれず、とにかくまずは投資先がどうなっているか、どう変化しているか、に目を凝らすようになりました。

認識が行動を変えました。

僕の認識を変えたアクティブファンドの定点観測は こちら です。


たくさんの人と出会ったり、いろんなことに触れて、時間とともに変わっていく「認識」ー僕の場合 その3


2つ目の例とちょっと似た話ではあるのですけれど。

株式投資に対する「認識」が時間とともに変わりました。

株式投資を始めて以来10年以上、もしかしたら15年近く、株式投資とはお金の話という「認識」を持っていました。事実、以下の記事をつくっていたわけですから。

はっきり書いています。

私はこの「お金の話」のイベントをnoteで挑戦してみたかったのです。

「株式投資とはお金の話」と僕が認識していた明らかな証拠です。4年前か、、、

こういう風に当時認識していたと思います。「株式投資とはお金を増やすことだ」と。

今現在の認識はこうです。

「株式投資とは新しい価値を創造している、実現しようとしているチームの関係者になること、チームに関わること。そうしたチームを探し出したり、思いがけなく出会えること。」

資産が増えるかどうか、は関わったチームが生み出す成果次第。だから素晴らしいチームに関わりたい、そう強く思っています。加えて、非常に難しいチャレンジに取り組んでいる場合は、そのプロセスに関われることで「何か」を得られそうなチームに関わりたい、と。

株式投資とは参加したいチームを探して、見つかったら仲間に入れてもらうこと」こんな認識を持つようになりました。

素晴らしいチームと出会えることができたら、お金だけではない、より貴重な資産を得ることができることだろう、そう想像しています。

この認識は「利他的投資」に通じるものです。

「株式投資とは」の認識がかわったことで強く思っているのは、同じような認識の人たちと出会いたいな、ってことです。まだまだ少ないように思われるのですが、これから時間をかけてそんな出会いを増やせたら、と考えています。

やはり、認識は行動を変えるものだ、そう実感しています。

”行動変容を起こすためには認識変容が必要だ”


「認識」の大事さに気づくことができました。『パーセプション』との出会いをもたらしてくれた徳力さんにあらためて深く感謝です。

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