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習慣化アプリを作ったけど勘違いしていた @ 飽きっぽい私が習慣を育てるアプリを作った話

こんにちは、こんばんは。りぼっちです。

この連載は、今まで多くのことを諦めてきた飽きっぽい私が、習慣化に向き合って最良のアプリを作った話です。

本記事では、前回の記事で紹介した運動の習慣化の失敗を踏まえてアプリを作ったけど勘違いしていたことに気づいた話をします。

結論から言います。習慣を効率良く身に着けるためには、簡単にして小さくすることが重要だと手段にとらわれすぎて、思ってもなかったダメ機能を入れてしまったという話。

運動の習慣化の失敗をふまえて

前回の記事では、目標以上に頑張っても記録できないことでモチベーションを下げてしまったと書きました。(つまり多くの習慣化アプリが、腕立て伏せを10回やろうが20回やろうが記録方法は変わらないのが悔しい)

これは本当なのでしょうか?

私は、このとき、どうしても回数を記録したいと思いました。記録するため他のアプリやツール、方法について毎日調べました。結論、Excel によるグラフ化が一番モチベーションが上がるということに気付きました。
(もしかしたら、今は存在してるかもしれませんが、当時は見つからなかった)

では、どうしてExcelによるグラフ化が良いと思ったのでしょうか? 右肩上がりのグラフが視覚的に見えるからです。おそらく右肩上がりのグラフが嫌いな人はいないんじゃないでしょうか?自分の成長を実感することが出来るため入力するたびにドーパミンが分泌されます。

では、そのような習慣化アプリがあっても良いと思いませんか?

実際にアプリを作った

技術的な話は別でしますが、Flutter というクロスプラットフォームエンジンを使ってアプリを作成しました。

とにかく、やった分だけリアルタイムに反映されてグラフが伸びるアプリを作りました。以下は開発中のプロトタイプの画面ですが、プラスボタンを押すたびにグラフがニョキっと伸びて、直近一週間分 or 直近一ヶ月分を表示することができます。

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プロトタイプの画像

小さく実行することにこだわり過ぎた

このアプリでは習慣を実行するための目標回数を登録します。この時に、右肩上がりのグラフにこだわり過ぎたのが勘違いを起こした原因でした。

まずは習慣を小さくはじめることについて考察します。ここでも参考にしたのは以下の二冊です。

これらによると習慣を小さく始めるメリットは、以下の三つです。

簡単にすることで、実行するハードルが下がる
これは単純な話です。いきなり高いハードルを準備してしまうと、実行するために気力や勢いが必要になり、それだと継続することが難しくなります。実行することをプレッシャーに感じない程度に小さく簡単にする必要があるということです。

実行しなかったときに挫折感を味わうことを回避する
例えば、毎日 10 km のランニングをするという目標を立ててしまうと、疲れてたり会社の付き合いで、実行できない日が出てきてしまいます。この一回のサボりでは、いきなり体力が大きく下がることはありませんが、実行しなかったことで脳が挫折感を味ってしまいます。一度、脳が挫折感を味わってしまうと拒絶反応を起き、実行することが難しくなります。

小さくても実行したことにより達成感を味わう
これは、上記の二つのメリットによって長く継続することができれば、脳は逆に達成感によりドーパミンを分泌して、習慣化しやすくなるということです。内容や量は関係なく、実行したことと継続していること自体に満足感を得られるので習慣化しやすくなります。

上記のようなメリットがあるのですが、ここで自分は、とにかく小さく初めて継続することが重要だと強く思うようになってしまい、以下のような機能を入れてしまいました。

目標以上に実施できない、目標も変更できない機能を作った

これは目標が 1 日 10 回という風に決めたら、3週間は変更できないし、10回以上の記録もできないようにしてしまったのです。

どうして、こういう機能を入れたかと言うと、小さく実行すること、下手に大きく実行して頑張りすぎるより、とにかく小さく実行することを継続し続けて習慣化をしてしまった方が良いと思ってしまったからです。

右肩上がりのグラフを再現することに拘り過ぎたのかもしれません。

実際に使っていて、この機能は必要無いと思った

最初から気づけば良かったのかもしれませんが、この制限機能は悪いことしかありませんでした。

何がダメだったかと言うと、前の記事を読んだ人は、分かると思いますが、実際に実行した時間を入力することが出来なくなってしまったのです。

ここで、どうしてこう成ってしまうのかを考えました。

どうやら人間は、一度実行すると続けたくなる(行動を止めたくない)という習性があるようです。これは、せっかく実行したんだから、止めるのがもったいないと思ってしまうようです。

例えば、眠いと思っていてもテレビを見続けてしまったり、一瞬だけスマホを見ようと思ってスマホを開くと、ついつい10分くら見てしまったり、用事が無いと朝はいつまででもベッドの中で過ごしてしまうのもそうです。(起きた方が良いと分かっているのに)

ついつい余計に実行してしまうには、人間の習性です。それを記録できないと承認欲求が満たされません。

実は制限をかけないことには、さらなるメリットがあることに気付きました。その話については、次回の記事で書きたいと思います。

まとめ

小さく実行して、大きく育てることで右肩上がりのグラフにする!ということに拘り過ぎた結果、余計な機能を作ってしまいました。小さく始めることとは何をどのように考えたら良いのか、アプリを作りながら気づいたことについて次回の記事に書きたいと思います。


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