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4月の終わりに

黄砂のせいなのか、風邪なのか、咳のやまない一週間。(病院では咳止めと、喉の炎症を抑える薬をもらう)
休みの日にも予定がびっしりで、休息を取れる日がないのがつらい・・・
コロナ前に戻っただけ、なんだけどこんなに忙しかったかな?
毎年、受験シーズンとそのあとの新生活が始まって、やっと落ち着き始めると”つけ”が溜まっているのか、体調を崩しがちだけれど今年もやっぱり少し早まって、やってきた。


末っ子が中学生になって、今までは通っている小学校で通級指導を受けられていたのだけれど、これからは週に一回夜間の通級に通う(昼間は普通に地元の中学校に通う)ので、事前の面談や中学校での懇談を。
やっぱり事前に先生方とお話できると、どんな方にお世話になるのかわかって安心だ。
担任の先生は若い方(キレッキレ)だけれど、通級の先生はベテランの先生。とてもソフトな印象。



夜間に通う学校は、昼間は不登校になった子たちに寄り添う自由な中学校(公立)でとても人気。
面談に訪れた時も私服で、和やかにおしゃべりしながら下校する女の子たちとすれ違った。
学校の中もハンモックが吊るしてあったり、部屋の中に小さなテントがいくつか建っていて、一人落ち着きたい子はそこで過ごすこともできる。
ランニングマシーンもあった。
学校というよりも、児童館みたいな楽しい雰囲気だ。


これからは彼女と一緒に毎週ここと、それから部活には入らず市のスポーツクラブで弓道を始めたのでそこに通う。(わたしは付き添う)
4月から始まる新しいわたしの役割。
なにか自分のために新しい習慣を始められたらいいのだけれど、まだ当分はおあずけかな・・・
娘の弓道を見ながら、でもわたしはスポーツより絵が習いたいな、と思っているんだけれども。
(しかし絵をやっている娘が2人もいるのだから、彼女たちから習えばいい、と思いますよね。わざわざお金を払って習いに行かなくても、って。わたしもそう思うのでそれで躊躇してしまっている・・・)


寝る前とかいろんな待ち時間に本を読むのが、自分の時間。
わりと自意識が過剰で、外ではいつも落ち着かないのだけれど、本を読み始めるとそちらに意識が持って行かれて、時間もあっという間にたってしまう。
本を読んでいるとなんだか楽になる。


今日読み終わったキム・ホヨンさんの『不便なコンビニ』がとてもよかった。素朴で温かい物語。
”素朴”だけでは、もちろんないのだけれど・・・
(素朴の陰に登場人物は皆、それぞれいろんな物語を抱えている)
個人的には、3月に観た映画『PERFECT DAYS』に通ずるものがあると思った。



真面目に一生懸命働いて、一日を終える。
それを毎日更新し続けていく。
人には親切に。
理不尽なことには屈せずに。


理不尽なことに屈せずにって結構難しいなと思う。面倒だし、勇気もない。
だからこそ、それができる主人公はとても素敵で、周りの人たちから信頼を得ていくし、一目置かれていく・・・(ホームレスなのだけど)
またそのことに気づくことのできた他の登場人物にも次第に好感を抱くことでしょう。
最後は、みんなより良い方に進んでいけて、
人とのつながりの温かさを味わえる。


新生活に張りつめた気持ちをゆるませてくれる、そんな小説でした。
(とうとう今週末からゴールデンウィークが!またまた忙しくなりそう・・・)






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