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【映画レビュー】ラスト・ベガス

こんにちは。マヒロです。
最近は愉快爽快な映画を見たい気分なので、この作品を見てみました。

小さい頃から仲良しだった4人は歳を重ねてすっかりおじいちゃんとなりました。そんな4人は歳を重ねてからも仲良し? ひょんなことからラスベガスへ向かうことになります。

大物俳優4人が演じる「大人の珍道中」は見ものですよ!

2013年 アメリカ 105分
監督 ジョン・タートルトーブ
出演 マイケル・ダグラス
   ロバート・デ・ニーロ
   モーガン・フリーマン
   ケビィン・クライン


あらすじ

小さい頃から仲良しの5人、「ビリー」「パディ」「アーチー」「サム」、そして「ソフィー」。
いつも連んで幸せでした。

そんな5人の58年後はどうなっているのでしょうか?

サムはフロリダにいます。
スイミングスクールに通っていますが何だか楽しくなさそう。
「耳の遠い奴等ばかりだ」とか言って悪態ついてます。

フロリダ

サム役を演じるのはゲヴィン・クライン
エロジジイ担当。

ケビィン・クラインといえば、メグ・ライアンの大好きな私は「フレンチ・キス」を思い出します。
「ノートルダムの鐘」ではフィーバスの声を担当しているんですよ!

アーチーはニュージャージーにいます。
孫が可愛くて仕方のないアーチーですが、発作を起こしてからは孫を抱くことも息子に不安視されてしまっています。

ニュージャージー


アーチーを演じるのはモーガン・フリーマンです。
発作持ち担当。

モーガン・フリーマンといえば「ショーシャンクの空に」ではないでしょうか?
コミカルな演技もシリアスな演技も素敵な役者ですよね!


パディは幼い頃から付き合っていたソフィーと結婚をしてニューヨークにいます。
頑固じじい担当。

ニューヨーク

ですが一年前にソフィーが亡くなってしまってからはもぬけの殻です。
隣に住んでいる料理の下手な若い女の子が料理を持ってきてくれたり、自分の母とパディをくっつけようとしたりと心配されています。

パディを演じるのはロバート・デ・ニーロです。

言わずもがなの名優ですよね。
こんなしょぼくれたデ・ニーロも大好き。

ビリーはカリフォルニアにいます。
知り合いの葬式で弔辞を述べている際に、娘程歳の離れた恋人にプロポーズします。
心の中で思わず「何故に今?」と突っ込んでしまいました。
自分も知人と同じくらいの歳だし、死ぬ前に結婚したくなっちゃったのかもしれませんね。

カリフォルニア

そんなノリノリでみんなのリーダー格でもあるビリー役を演じるのはマイケル・ダグラス
新郎であり、4人のリーダー担当。

マイケル・ダグラス、大好きなんですよね。かっこいい!
「氷の微笑」は有名ですよね。
お父さんはカーク・ダグラス、妻はキャサリン・ゼタ・ジョーンズです。

左はカーク・ダグラス
中央はキャサリン・ゼタ・ジョーンズ
右はマイケル・ダグラス


ビリーの結婚を祝う為に、みんなでラスベガスに向かいます。
さぁ、ラスベガスでの珍道中が始まります!


そして、個人的にとても気になる方がいました。
ダイアナ役を演じたメアリー・スティーンバージェンです。

歌声に惹かれて「本業は歌手の方なのかしら?」と思って調べてしまった程に、この方の歌声がとても好きです。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」にも出ている俳優でした。
うーん、記憶に残ってないなぁ。
歌手じゃなかったんですね。

とても可愛らしくて素敵だなと思ったのと、スタイルの良さに見惚れてしまいました。

夢の街「ラスベガス」ってどんな街?


ラスベガスを舞台にしている作品は数多くありますよね。
ケネディ大統領が暗殺された地としても有名ですよね。
ラスベガスといえば「ガジノ」のイメージが強いですよね。
後、「ハングオーバー」のような結婚前に独身最後の夜を友達と過ごす「バチェロレッテ・パーティ」の舞台に選ばれるイメージもあります。

そんなラスベガスですが、一体どのような街でどのようにカジノの街になったのでしょうか?

ラスベガスはネバダ州最南部にあるネバダ州一の都市です。
カリフォルニア州、アリゾナ州、ユタ州、ネバダ州に広がるモハーヴェ砂漠の中にラスベガスはあります。
砂漠地帯なんですね。
気温も40度を越える時もあるそうです。でも乾燥地帯だから、日本のようにジメジメとはしていないそうです、
ラスベガスは一年中暑い訳ではなく、11月下旬~2月の冬場は氷点下になることもあるんですって!
ラスベガスの冬は想像出来ないなぁ。
アメリカの主要都市の中でも最も乾燥している地帯に当たりますが、窪んだ地帯がある為、比較的、水に富んでいる砂漠になります。
これはスペイン語で「肥沃な地」を意味する「ベガ」が女性名詞の複数形の「ベガス」になり、定冠詞の「ラスベガス」になった由来です。

隣のカリフォルニア州で金が見つかったゴールドラッシュの時代、水の便の良いラスベガスは給水地の役割を果たします。
ですがゴールドラッシュが明けてしまうと大恐慌の時代となり、産業のないネバダ州は賭博を合法化します。

カジノが収益を上げることが分かるとマフィアが目を付けるようになり、ホテル建設が始まります。
建設したホテルにフランク・シナトラなどの有名な歌手を呼び、収益を上げていきます。
ですが1960年代後半から次第に取り締まりが厳しくなり、マフィアは経営権を手放すことになります。

煌びやかなイメージの強いラスベガスですが、第二次世界大戦中には核実験場である「ネバダ核実験場」が次々と建設され、核実験をする場ともなりました。
軍事基地も多く作られた土地です。
そして大部分の日系人の強制収容所である「ザナール収容所」もこの地にありました。

調べていて思い出したのですが、今はカジノを仕切っているマフィアの作品ってあまり聞かなくなりましたよね。
昔は多く見かけていたので、「ラスベガス=夢の街だけどマフィアもいる怖い街」のイメージがありました。
まぁ、今でもいるんでしょうけど……

そうだ、ラスベガスが「黒い街」なんだ! と一気に現実に戻されたような気がしました。

スポーツも賭けの対象になっているんですね。

ラスベガスといえばこの噴水!
「ベラージオの噴水」

感想

歳を取ると若い時よりも自分の人生が確定してくる所があります。
親から生命を受けて、家族と一緒に過ごして、毎日友達と顔を合わせて……
「明日はどんなことがあるんだろう」
今思うと子どもの時は大人の今よりも新鮮なことが沢山あったように思います。

みなさんは大人になってからも地元にいらっしゃいますか?
私は地元を離れた後に戻って来ました。
子どもの頃の地元はそこにはありませんでした。
街並も変わって、良く行っていた本屋は潰れていたし、母との思い出のお店もなくなってしまっていました。
毎日あんなに顔を合わせていた友達はどこにいったんだろう?
大人になると誰しも何らかの巣立ちがあるものですね。
時々少しだけ、そんなセンチメンタルな気持ちになって、そしてまた今の世界で頑張って生きる。

この映画の4人も大人になり、離れ離れになってそれぞれの人生を歩んでいます。
それでも久方振りに会えば、気分は高揚して、また昔の幼き日に戻って子どもみたいにはしゃぐ。
そして帰り道はまたセンチメンタルになる。
子どもの時のように「またね」と別れても明日にはまた会える訳ではないから……
後ろ髪を引かれる思いで現実世界に戻っていく。

そう考えると、昔からの友達に会うって非現実的な世界なのかもしれないですね。
この映画で非現実的な世界を楽しませてもらいました。


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