【要約】ココシャネルの言葉 読書記録44
ココシャネルの言葉
山口路子
「嫌い」という心の叫びを大切にしたことで「特別な人に」そして人生レベルで求めていた「かけがえのない人」になることができた。
「好き」と同等かそれ以上に「嫌い」という感情は自分にとって大切にするべき感情で、体の反応である。
「嫌い」という強い感情が出る、体が反応するということはそこの自分の何かが目的意識を感じており、興味の範疇であるということが言える。
「好き」は比較的意識を向けることに容易いが、「嫌い」こそ意識的に有意識に取り入れる必要がある。
ココは、何かを所有することに対して美を見出してはいなかった。
「人」にお金を使うことを優先した。
何かを所有しているから自分は偉い、何も所有していないから偉くない、という価値基準は微塵も持っておらず、「今何をしているか」にとにかく執着した。
所有によってしか自分や他人を認めることができない人には魅力を感じない。
自分と自分以外との違いや自分にできて他人にできないことについてとことん考えた。
また、これらに加えて、他人にできて自分にできないことについても自覚することに努めた。
人と違っていることに異常なまでに拘り続けたことこそが成功の要因と言える。
その人がどんな生き方をしているのか、自分の限られた命、限られた時間をどのように使っているのかはその人の顔に表れる。
お金をかけて顔の老化を防いだとしても精神の老化は防げない。
自分の人生にどんなスタンスで向き合っているかこそが、歳を重ねた時の精神に、そして顔に表れる。
大きな功績や大きな成功はそれに相当するだけの犠牲を払う必要がある。
逆説的に言うと、払った犠牲の大きさが大きければ大きいほど成功の大きさも比例して大きくなる。
犠牲を払わない=リスクを取らない=何もしないことで「無」を選択する。
何も起きず安全である。
同時に手に入れるものは何もない。
成功するかは分からない。
でも「無」より失敗はない。
「無」より失敗を選ぶ。
○読書記録
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