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くまさんの【おりおりいっぴつ】を集めるマガジン

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旅するくまさんからのお写真付きの一筆記事を集めるマガジンです
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記事一覧

おりおりいっぴつ #051 (人が望む、風)

おりおりいっぴつ #051 (人が望む、風)

時は風化を助け

人は風流を望む

時間というものは、地球上のほとんどを腐食させ、塵や砂に変えていきます。

科学的に加工し、永遠に輝き続けるように見える金属ですら、人がいなくなればそれは磨かれませんから、徐々に茶色くなっていきます。

もともと新品だったものの色が次第に変わり、誰も使わなくなり、そしてどんどん小さくなって、壊れていく様を見るたびに、人は切ない思いを胸に抱きます。

その切なさを人

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おりおりいっぴつ #050(クイズ! 植物の神秘)

おりおりいっぴつ #050(クイズ! 植物の神秘)

植物は

神に近づく

聖なる産物なり

みなさま、お休みをいただきまして、ありがとうございました!

大集中をさせていただいたおかげで、溜まっていた頭のあれこれがぜーんぶスッキリ文字となり、実相大学の講座イメージがより鮮明になってきました。

ご入学希望者さまも、なんともう40名を超えてきております。身が強烈に引き締まる勢いで、明日起きたら少し痩せてたらいいなと思っています。

それでは今回のい

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おりおりいっぴつ #049(愛の魔法)

おりおりいっぴつ #049(愛の魔法)

愛でる時間は

愛される時間に比例する

僕が小学生のとき、用務員のおじさんが学校に住み込みで働いていました。そのおじさんは当時、60歳手前くらい。細身で、日に焼けていて、あまり言葉をしゃべらず、いつも恥ずかしそうに、静かに笑っている人でした。

お仕事は、学校の花壇に水をやったり、落ち葉を集めて、大きな箱の中に入れたり、ゴミを拾ったりと、主に掃除がメインなのですが、野外授業(畑や、焼き芋焼きなど

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おりおりいっぴつ #048(◯◯を疑え!)

おりおりいっぴつ #048(◯◯を疑え!)

日本の未来は

対立ではなく

対話から

誰かと敵対することで、見えなくなるものがあります。

それは、「相手のいいところ」です。

同時に、相手への尊敬も消えます。

そして、自分の正当性を強く意識するものですから、現状を相手のせいにしていきます。相手を貶めて苦しめることで、自分を守ろうとしていくのです。

その流れで、憎しみが生まれてしまう時もあります。愛しすぎて憎い。つまり相手が自分の思う

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おりおりいっぴつ #047(待つって、苦しい)

おりおりいっぴつ #047(待つって、苦しい)

あなたをここで

ずっと待っています

待っている存在がいるだけで、人は強くなれます。相当きついことでも耐え抜けます。なぜなら、待っている辛さの方が、しんどいことを知っているから。

でも、待つって、苦しい。

だって、自分には何もできないんだもん。どうやってその人の役に立とうとしても、前線で戦う人の代わりにはなれませんし、その苦しみを共有することもできない。想像するしかないんです。そこが本当に苦

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おりおりいっぴつ #046(月はあなたを愛してる)

おりおりいっぴつ #046(月はあなたを愛してる)

月は見ているぞ

正しく生きてるか?

正しく生きるとはどういうことか。

とても難しい問いです。しかし、月は見ているという言葉に、また母を思い出しました。

幼い頃、僕はよく母の自転車の後ろに乗せてもらって、スーパーへお買い物に行っていました。

帰り道は、広くて長くてまっすぐな下り坂です。そこのスピード感がめちゃくちゃ気持ちよくて、大笑いしながら2人で走った記憶があります。

ある日、夕空にお

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おりおりいっぴつ #045 (桜島がかっこいい理由)

おりおりいっぴつ #045 (桜島がかっこいい理由)

かっこええ

どっから見てもかっこええ

桜島がかっこいいと思うのは、僕だけじゃないはずです。

何がそんなにかっこいいのか。箇条書きであげます。

裾野が雄大でかっこいい。

いつも白い噴煙を上げているところがかっこいい。

いつ噴火するか分からないにもかかわらず、桜島の麓に住んでいる人たちの潔さがかっこいい。

四季折々の風景を見せ、時間帯によっていろんな表情を見せる姿がかっこいい。

桜の島

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おりおりいっぴつ #044(西郷さんに学ぶこと)

おりおりいっぴつ #044(西郷さんに学ぶこと)

最期のときまで

信じ続ける

力はあるか?

鹿児島はタクシーでの会話が面白いのです。

運転手さんの多くが西郷さんを大尊敬しているので、素敵なエピソードをたくさん聞くことができます。

熱くなってくるとお国言葉も出てきて、ますます良い感じ。目的地に着くまでの間、僕は貴重な会話を楽しみながら、幕末の歴史の風を感じて走ります。

先日出会った運転手さんは、左手をグーパーしながらお話をされていたので

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おりおりいっぴつ #043(あなたは誰を守り抜きますか?)

おりおりいっぴつ #043(あなたは誰を守り抜きますか?)

家族を

守るのは

わたしです

大切な人を、思ってもみない方向から傷つけられた経験があります。自分には想像し得なかったことなので、その時はただただ、驚くばかりでした。

大学時代、児童文学研究会の隣の部室が、「同和問題研究会」。その隣の「交通研究会」の隣が、「在日問題研究会」でした。みんな素敵な人ばかりで、いつも仲良く学んだり、遊んだりしておりました。しかし、学祭が終わってから、突然部室に遊び

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おりおりいっぴつ #042(過去に戻りたくない僕)

おりおりいっぴつ #042(過去に戻りたくない僕)

過去には

戻りたくない

怖いもん

このまえ定食屋さんで偶然見た、テレビドラマの中のセリフ。

「あー昔に戻りたい!」

・・・僕の場合、昔に戻りたいと思ったことは一度もありません。

理由はとっても簡単です。昔なんかに戻っちゃったら、結局また何かしらの問題が起こり、それを乗り越えてほっとして、また問題がやってきて、なんとか乗り越えてはため息をつく。そしてようやく幸せがやってきて、生きててよか

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おりおりいっぴつ #041(あなたは星の光です)

おりおりいっぴつ #041(あなたは星の光です)

生駒より

眺める光は銀河やね

旅をしていると、無性に夜景が恋しくなる時があります。

たとえば夜、街で食事をしている時、

「ああ今、この風景って、空から見るとどう見えてるんだろう?」

って思う時があるんです。

僕は、夜景とは人々が生きている証だと思っています。辛いながらも、明日への希望を失いかけている人でも、光の中で暮らしています。ご飯を食べて、生きています。その証明の照明が、この夜景だ

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おりおりいっぴつ #040(熱く生きる方法)

おりおりいっぴつ #040(熱く生きる方法)

静けさの中に

熱き負けん気宿る夕暮れ

溜まった仕事が山となっている昨日の夜中、こう思ったんです。

「よーし、やるぞ! もう決めたぞ。徹夜覚悟でトコトンまでやってやろうじゃ、あーりませんか!」

気合満タンで頑張ってはみるものの、睡魔に負けて撃沈。朝飛び起きて呆然としていると、悔しさが溢れ出てきて、こう思います。

「よし。今日こそやってやろうじゃ、あーーーりませんか!」

そういう日に限って

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おりおりいっぴつ #038 (100年後の地球を予想する)

おりおりいっぴつ #038 (100年後の地球を予想する)

五連の美

錦川に架かる

帯弾む

ここは山口県の岩国にある、美しい橋のひとつ。錦川に架かる、帯のような美しい橋ということで、「錦帯橋(きんたいきょう)」と呼ばれています。深い山あいの緩やかな川の流れに、悠久の風情を見ます。

江戸時代、1673年に創建され、長さ193.3m 幅5m、繊細な組木の技法によって作られました。五連アーチの木造橋として、日本三名橋のひとつに数えられています。

ただ、

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おりおりいっぴつ #037(今日からFMラジオ出演、はじまります!)

おりおりいっぴつ #037(今日からFMラジオ出演、はじまります!)

凍える枝の先

小さな芽吹き

待ちこがれ

八幡様は、時折何かに例えてお話をしてくださいます。

「外に出ようとしている芽には、希望がいっぱい詰まっています。その希望を摘んでしまってはいけません。早く咲けよと引っ張り出してもいけません。ただ、待つのみです。心配が先に立ってしまい、芽を出した後のお膳立てをしてしまうのもいけません。寒くても、暑くても、風が吹いていても、雨が降っていても、自分のタイミ

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