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出たな天邪鬼!やんちゃくんの否定的言葉にはユーモアで答えよう!

は〜い。説明するからパソコン閉じてね。

バタン。バタン。

みんなが閉じます。

あれれ、まだ数人閉じてない子が。

近くの人で閉じてない人がいたら教えてあげてね〜。

これでみんな閉じ・・・てない。後一人、やんちゃな太郎くん。

も〜またよ〜😩

こんなことはありませんか?

さてどうしましょうか。天邪鬼でやんちゃくんの指導の仕方について考えてみます。


正面から指導してみる?

こら!閉じなさいって言ってるでしょ!早く閉じて!

これ、大抵うまくいきません。やんちゃくんの閉じないは注意喚起行動です。このように強く関わると思う壺です。この後先生との言い合いが繰り広げられ、クラスの雰囲気が悪くなります。

ではどうしたらよいのでしょうか。
伝家の宝刀ユーモアです。

ユーモアで切り返してみる

先生:ねーもう閉じるよ

太郎:(閉じて、もう一度開ける。)

先生:そういうことじゃないんだよ。話するから、パソコン閉じて。

太郎:(閉じて、もう一度開ける。)

先生:あ、わかった。そうやってしたら先生が話しかけてくれるからうれしいんでしょ?

太郎:うれしくねーし。

先生:いや、絶対そうでしょ。

太郎:ちげーし

先生:出たな天邪鬼!(戦隊モノで敵と戦う時にするポーズをとり大袈裟に演技する)みんな、太郎くんって、よく本心と反対のこと言うよね?

みんな:うんうん。(ニコニコ)

先生:これは、本当は素直な太郎くんの心の中に、ついつい反対のことを言っちゃう天邪鬼という鬼が取り憑いてしまったからなんだ。てことは、やっぱり、「うれしくねー」の反対だから先生に声かけてもらってうれしいんでしょ?

太郎:うれしくねーし。

先生:反対言葉だから、うれしいんだ。

太郎:だからうれしくねーし。

先生:うれしいんだね、先生うれしい😊(本気で喜んで)

太郎:(反撃するには、反対言葉で言わなきゃ)うれしい・・・。

先生:え!太郎くんうれしいの、やっと素直に言ってくれて先生もうれしいよ😊(さっきよりさらに喜ぶ)

太郎:(どっちで言ってもうれしいになっちゃうじゃん。もうこの人には敵わんなぁ)パタン😅
みんな:(ニコニコ)


こんなふうにユーモアを持って関わると、教室が温かい空気に包まれます。


使用上の注意点

これは、その子との関係がしっかりとできている時に行ってください。授業中に、みんなと共に同じペースで進めていくことは難しい。でも、先生との関係は良好である場合は有効です。

まだ関係が結べていない、または関係が悪いのに行うと、その子は、みんなの前で馬鹿にされたと受け取ります。その見極めはしっかりしてください。

関係がよい場合、やんちゃくんはこのやりとりを気に入ってくれます。そうすると、やんちゃくんの方から仕掛けてきます。そんな時は、しっかり乗ってあげてください。

やっぱり、一番最後の「うれしい」と正直にいうところは恥ずかしいと思うみたいです。このやりとりを、何度か繰り返していくと、ずいぶん手前のところで引っ込めてくれるようになります。この微笑ましいやりとりをしながら、だんだんみんなと同じペースで行動ができるようになっていきます。

そのほかのよくある場面についても書いてみます。

みんなが楽しみにしているものを否定する時

先生:今日のレクはSケンです!

みんな:イェーイ

太郎:Sケンなんてつまらんし。

先生:出たな!天邪鬼。純粋な太郎くんの心に取り憑くのはやめろ!ついつい反対のことを言っちゃうじゃないか!(戦隊モノのように大袈裟に演技をする)太郎くん大丈夫。ちゃんと伝わってるよ。Sケン楽しみなんだね。

太郎:楽しみじゃねーし。Sケンなんてつまらんし!

先生:わかったわかった。めちゃくちゃ面白くて楽しみなんだね。

太郎:つまらんって言ってるだろー!

先生:面白いって言ってるだろー!ってことね😊

太郎:(だめだこりゃ。反対言わないと)面白いって言ってるだろー!

先生:やっぱりか〜。太郎くん素直に言ってくれてうれしいよ〜。天邪鬼追い出せたね😊

太郎:😅

みんな:(ニコニコ)

よかったら、参考にして試してみてもらえるとうれしいです。

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