アーユルヴェーダでは自分の体調やライフスタイルに合った食物を選ぶことを推奨していますが、
私の師は、より進化したアーユルヴェーダの食事学として香りの好き嫌いで食物を選ぶことも大切であるとおっしゃいました。
実際、嗅覚に関する遺伝子は味覚のそれよりも数がかなり多いと言われます。
私たちには本能的に好きな香りを嗅ぎ分ける力があり、その匂いは過去の記憶として脳に刻み込まれているということも言われます。
つまり香りを楽しむという行為は私たちの脳に記憶され、その香りを嗅いだ瞬間に楽しかった記憶が呼び覚まされるということです。
私の場合は目を閉じて木々の香りを感じている瞬間に懐かしい故郷の記憶が蘇ってきます。
ノーベル賞受賞者である分子生物学者の本庶佑は著書「ゲノムが語る生命像」でこのように言っていました。
一度食事をいただく前に目を閉じてゆっくりと呼吸をしてみてください。
そのときあなたはどんな香りを感じるでしょうか?
たったこれだけのことで、いつもの食事がより美味しく感じられるかもしれません🌝