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ロンドンでスリに遭いました(泣)。イギリス留学中のスマホ盗難被害時の手続きなど

まさか、自分がやられるとは・・・。

タイトルの通り、ロンドンでiPhoneをすられてしまいました。
事件は土曜日の夜19時ごろ、ロンドン中心部のCovent Gardenエリアにて。友達とバーで会う約束をしていたけどまだ時間があったので、雑貨店に寄って手袋を買い、お店を出てからその手袋をはめていた一瞬に・・・

手袋をはめ終わってコートのポケットに手を突っ込んだら「あれ?iPhoneが・・・ない!!!」(サイレントに焦りモード爆発)

誇張ではなく、本当に数秒間の出来事。おそらく犯人はどこかから私の行動をずっと見ていて、隙を狙っていたのだとは思いますが・・・誰かにぶつかられたわけでもなく、気づいたらもうポケットが空っぽでした。

このように、ポケットに入っている貴重品などを気付かれぬうちに盗む行為は英語で「Pickpocketing(ピックポケッティング)」と呼ばれていて、私も普段からポケットの中身やカバンには注意を払っていました。当日の日中はパレスチナ解放運動のデモに参加していたんですが、その時もちゃんと自分の持ち物に気をつけていたんです。

でも、本当に1秒でも隙を見せると、あいつらはやってくるようで・・・。特に観光客やローカルが集まるロンドンの中心部・ショッピングエリアだったので、スリは日常茶飯事なのかな。(私が住んでいる南東ロンドンに対して治安が悪いというイメージを持っている人は少なからずいるけど、学生街だしそこまで人混みもないから、中心部の方が圧倒的に治安が悪いのではとずっと思っている)

最初は「私がアジア人だから、ちょろいと思って狙われたのかな」と思ったんですが、その後になんとか約束のバーに辿り着いてセキュリティガードに盗難の話をすると「僕も先週、気を抜いた隙に手に持っていたスマホを持ち去られたんだよね」と。また、クラスメイトも今年被害に遭ったらしい。ということで、国籍に限らずロンドンあるあるのようでした(泣)。

バーのセキュリティの兄ちゃんは、「ロンドンは素晴らしい街だけど、これに関しては最低だよな。まぁ、うちのバーのカクテルを飲んでちょっとの間忘れなよ」と言ってくれました。なんか励まされたわ、ありがとう。

盗難被害に遭ってからやったこと

というわけで、友達と合流してマルティーニを飲んでからなんとか平静を取り戻したわけですが、盗難被害を受けて私が取った行動について紹介します。同じように海外で(はたまた日本で?)被害に遭った人の助けになりますように😭

1. 「iPhoneを探す / Find My」の機能で所在地を探す

幸い、盗難された日は合間時間に授業のリーディングをしようと思ってiPadを持ち歩いていたので、現場近くにあった薬局のフリーWi-Fiを拾って「iPhoneを探す」でiPhoneのありかを探してみました。

でも、すぐに電源を切られてしまったようで、現場から少し歩いた角で記録が止まっていました・・・。最後に確認できている場所に行ったとしても犯人を見つけるのはほぼ不可能だろうし、路地裏みたいなところに導かれたとしたら身の危険もあるので、追いかけるのは諦めました。

明らかな盗難じゃなくて、置き忘れた可能性がある場合などはこの機能を活用できることもありそうですね。

2. Apple Payに登録していたカードの情報を削除

日本でもキャッシュレスが主流になってきていますが、イギリスでも同じ。財布を出す手間もリスクも省けるのでApple Pay(スマホのタッチ決済)を活用していました。

タッチ決済の利用時には毎回顔認証またはパスワードが求められるけど、パスワードを割り当てられたら使われてしまうリスクもありますよね。というわけで、iPadのApple IDの設定画面から自分の他のデバイスの管理もできたので、そこでiPhoneのApple Payの連携を削除しました。

iPhoneユーザーで他にApple製品を持っていない場合や、Androidユーザーの場合は手順が異なると思いますが参考までに。

3. SIMカードの無効化・再発行

自分の電話番号を悪用されないように、契約しているSIMカードの通信会社に連絡しました。

私は今回の留学にあたって日本の電話番号も残したかった(帰国後に帰国前と同じ電話番号を使いたかった)ので、出国する前にpovo 2.0のeSIMを契約しました。

また、イギリスではLebaraという格安SIMを入手して、こちらをメイン回線として(povoは実質ほぼ無料で)使っています。いわゆるデュアルSIM状態ですね。

つまり、この2社に対して手続きする必要がありました。受付時間の縛りはありますが、どちらもカスタマーサポートのチャットで状況を説明し、手続きしてもらえました。

言語の違いもありますが、やっぱり日本の方がやり取りが丁寧ですね(笑)。でも結果的にはどちらもスムーズに対応してもらえたので満足です。

どちらも以下の対応で、再発行されたSIMを有効化すれば元の電話番号をそのまま引き継げるようです。特にイギリスで主流のメッセージアプリのWhatsAppは電話番号がアカウントと紐づいているので、WhatsAppでしか繋がっていない友達と連絡できなくなることを懸念していたけど大丈夫そう。

  • 現在利用しているSIMの停止/無効化

  • 新しいSIMの発行(eSIMの場合はアプリで手続き、通常のSIMの場合は2営業日で配達)

4. 新しいスマホの購入

盗まれたスマホはほぼ帰ってこないという信じがたい現実を飲み込んだら、新しいスマホを早々と購入しましょう。💸

私は新品のiPhoneを買って、今回はオプションでAppleCare+ 盗難・紛失プランという保証に申し込みました。今度は盗まれてもちょっと保証金が返ってくるように、と・・・。

友人によると、中古品を買うなら「CeX」というサイトがおすすめとのこと。中古スマホでも24ヶ月間の保証がついてくるから安心のようです。

(ちなみに私は日本で中古iPhoneを買ったことがあるけど、赤ロムになって急に使えなくなった事件がありました。購入時の金額で全額返金してもらえたものの、面倒だったのでご注意を!)

あとは、今回は希望機種がなかったので利用しませんでしたが、Appleの認定整備済製品(Certified Refurbished Products)もおすすめです。初期不良があった製品をApple認定のプロセスを経て整備したもので、新品と変わりないような品質が保証された製品がお得に購入できます。

どんな製品が販売されているかはタイミング次第なので、すぐに特定の製品を買いたい時には確約できないけど、私が今使っているMacBook Air・iPad mini・Apple Pencilは全て認定整備済製品です。

5. 警察への被害届提出

盗まれたiPhoneが返ってくる可能性がゼロに等しいですが、私の場合は後述する保険会社への根拠書類として必要だったので、掲載に被害届を出しました。以下はロンドン市警の場合なので、他の国・地域での手続きはお調べください。

ロンドン市警(Metropolitan Police)のウェブサイトに被害届を出す(Report a Crime)というページがあり、盗難に限らず幅広い犯罪の被害についてオンラインのフォームで報告できるようになっていました。

緊急事態の場合は999(イギリスの110番)に連絡するように注意書きがあります

わざわざ警察署まで行くのかな、と思いきや、10〜15分程度でサクッと提出できるので楽でした。フォームの記入が完了すると、記入内容をPDFでダウンロードできました。

また、上記とは別でImmobiliseという貴重品情報の登録サイトにも、自分のiPhoneの特徴について登録しました。警察に落とし物が届けられた時に、このサイトに登録されている貴重品に合致するものがないか参照するようです。

6. 保険会社への保険金請求

今回の大学院留学にあたって海外留学保険に加入しており、携行品の盗難は保険金の対象になります。実は学部時代に留学していた時も(その時は旅行先のスウェーデンで)ミラーレスカメラが盗まれる事件があったのですが、当時は保険に加入していたのにもかかわらず気が回らず、保険金を請求しそびれてしまいました。

というわけで、今回はちゃんと保険を活用するぞ!と思い、保険の手引きを参照しながら請求手続きをしました。具体的な提出書類は保険会社やプランによって異なるかもしれませんが、私は所定の請求書に事故(盗難)が起こった日時や状況、盗難された製品の購入日・購入金額などの情報を記述する必要がありました。

その他、パスポートのコピー、盗難品の購入時の領収書、警察への被害届のコピーなど、必要書類は少なくないので準備は頑張りましょう(苦笑)。

ちなみに、郵便はRoyal Mail(日本でいう、日本郵便?)のホームページで簡単に切手代のオンライン購入ができました。自分で宛名ラベルを印刷してポストに投函するか、配達員にラベルの用意と手紙の引き渡しをするか、などの方法が無料で選べたので、私は後者にしてみました。

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主要な手続きはこんなところでしょうか。あとは、取り急ぎPCやiPadで利用できたInstagramやLINEを通じて、家族やパートナー、友人に「携帯盗まれた報告」をしたり。ちゃんとデータのバックアップを取っていた場合は、新しいスマホが届いてからデータの読み込みをするでしょうが、私は容量不足を言い訳にバックアップをしていなかったので・・・写真が消えてしまうのが何よりも悲しいです(泣)。

2000円程度の手袋と引き換えに大事なスマホが盗まれたと思うと悔しくてたまりませんが、悔やんだってどうせ帰ってこないので、「これもロンドンの留学経験の一つか」と考えることにします🥲

ピックポケットにご用心

皆さんも、特にヨーロッパの都市へ旅行する際にはピックポケットにご注意を。

イギリスの警察署のウェブサイトでも「ピックポケットされないために」という注意喚起のページがあったので、参考までに載せておきます。取るべき対策や、やってはいけない(危険な)ことの例も紹介されていて分かりやすいです。私も改めて参考にしよう・・・!

最後に

noteでは、ロンドンでの大学院生活や、留学準備の体験談などについて綴っています。ぜひ他の記事もご覧いただけたら嬉しいです。

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