打席数と失敗の検証を意識するのは大事だけど、その前にやること忘れてない?
このnoteは、週明け全員が集まる会議の場でみんなに伝えている内容を可能な限りそのまま残しているものになります。
備忘録的な意味合いはありますが、同じような経営者、リーダーのみなさん、これからそういった役割を目指すみなさんに少しでもお役に立てたら嬉しく思います。
※本文に出てくる「マリサ」は、弊社社名の略称です。
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本文は以下より。
MVV浸透プロジェクトの一環である座談会、お疲れ様でした。
※MVV浸透プロジェクトを実施していて、社内のメンバー(入社4年目、2年目、1年目)が仕切ってくれています。
めちゃくちゃ、よかったです。
「現状を疑え」
「現状維持すなわち後退」
というような言葉を意識していますが、ミッションに書いている「見えない」について、みんなで考えてみよう。ということを考えたこともなく、話し合ったことで本当にいろんな角度から意見が出て、自分自身にとっても新しい発見になりました。
みんなが真剣に取り組んでくれた分、各チームが40分間語り合ったことをまとめるのは本当に難しいですね。全チームの内容をみんなで一から聞きたいと思うくらい濃い内容だったと思います。実際、私が参加したチームの中でも本当にいろんな話が出て、まとめだけでは語りきれない内容でした。そのくらい良かったと思います。
これまで以上にMVVというものがマリサの中で当たり前になりつつあるなと思う一方で、MVVに熱狂するというのは、側から見たらちょっと気持ち悪い(恥ずかしい)と思う部分もあるかもしれません。
もしかしたら、多少なりともそう思っているメンバーもいるかもしれない。でも、それは普通の感情だと思います。
別に私も洗脳したい主旨はないし、おかしいな、これはやりたくないなと思うことがあれば率直に言ってほしい。
MVVに熱狂するのもいいけど、仕事しようぜ!結果出そうぜ!も、ある意味正しいことだと思います。
ただ、それなりに長いこと経営や組織の運営というものに関わっている身として一つだけ言えるのは、強い組織というのは、本気・真剣な人を絶対にバカ(冷めた目で見ない、揶揄しない)にしない集団です。
仮に、今はちょっと抵抗があったとしても、人が増えたり、自分の立場が変わってくると感情も変わるかもしれません。
そんな風に捉えてくれたらと思います。
改めて、この活動をまとめてくれているMさん、Kさん、Sさんには感謝していますし、忙しい中でも本気で参加してくれるメンバーのみなさんの姿勢にも嬉しく思います。
今回の座談会のテーマでもあった「マリサの強みとは?」私は間違いなく「人(マリサのメンバー)」だと思っています。もちろん、データやメディア、会員数、開発能力など全部その通りですが、3年かけて採用も考え方の共有もできてきました。
「人」が強みの会社は、究極的にはなにをやっても結果が出ると思います。仮に、今とは違う業界に進出したとしても。そのくらい「人」は大事で、能力だけでなく考え方が共有できている組織は本当に強いです。
ぜひ、このまま一丸となって突き進もう。
前段が長くなりました。
今回は「打席数と失敗の検証を意識するのは大事だけど、その前にやること忘れてない?」です。
MVVの浸透が馴染んできて、各チームや各自が意識するバリューみたいなものが当たり前になってきました。毎日意識できる日めくりカレンダーもあります。
それはいいことですが、現状のバリューには書いていないけど、大事だなと思うのが「アイデアと素振り」です。
ちなみに、私は「アイデアに価値はない」というのが信条です。それでも今回はアイデアについて話をします。
チャレンジ(打席)して、うまくいかずに失敗する。それをちゃんと検証して次に生かす。
サイクルとしては正しいのですが、その打席に立つ前に、どれだけアイデアを出せたのか?素振りはできたのか?ということに主眼を置いていますか。
既にできているのであれば、ぜひ続けてください。
未来に入社するメンバーもこの内容を見ることがあるので、あえて今回はこの点について書かせてもらいました。
チームと個人でも考え方や動き方が違うかもしれませんが、アイデアを出し続ける人や集団にしか未来がないと言っても過言ではありません。目の前の業務を単純に続けていたとしても「もっとこうした方がいいのにな。」と思うことがあります。それは立派なアイデアです。
ミッションの「見えない」についてさまざまな角度から話が出たので、しっくりくるかもしれませんが、我々は日頃、いろんなことにちょっとしたイライラ、不満を抱えています。それ自体がアイデアの原石なのです。これは、現場の不動産会社さんも同じだと思います。ただ、これを言語化するのが意外と難しい。
めちゃくちゃ困っているんですよー!と、完全に表面化しているものというのは実は既に解決できるサービスが出ていたり、実は運用面で多少はカバーできたりすることが多いのだと思います。もちろん、そういったことの深掘りも重要です。
やはり「見えない」を意識しないと、どれだけ現場の方々の声を聞き続けても、超表面化したものしか拾えなくなってしまいます。(もしくは、自分と同じ意見の現場の声だけに引っ張られる傾向があります。ほら、私と同じこと言ってるじゃん!と。)
これまでの社会人経験の中で、マリサ以外でもアイデア会議的なものが開催されてきたことがありますが、とことんうまくいかないことが多いです。アイデア会議という場でアイデアを出されてもどうしたらいいのか決まらないから。そもそも、アイデアを会議のために即興で考えてくる人もいるため、もはやなんのためにやっているのかわからない。
では、日々のアイデアをきれいにまとめておけばいいのか。
これも無駄になることが多いです。ただただ増えていく一方で、強制されたメンバーはメモすることすら面倒になる。でも、まとめていくことは大事だと思っています。「無駄になっても」です。
まずは、出しまくって、他の人に言いまくる癖をつける。
大抵の場合、新しいアイデアを聞いている人は、ぽかーん。とすることが多いです。
説明が下手なのではなく、今まで困ったこともなければ、考えたこともないことを聞かされるので反応ができません。仕事上、立場上、反応しようと思っても、どちらかというと否定に近い意見が出ます。肯定だとして心のこもっていない肯定になりがちです。
それでいいです。
聞かれた本人も心のどっかで思っています。「否定したけど、自分の中で考えがなかっただけかもしれない」と。
伝える・伝えられる覚悟の感覚と似ているかもしれません。
そして、これを繰り返していくと、なにが起こるか。
抵抗なく新しいアイデアを日常的に出せる環境になっていきます。(いくはずです)
まずは、この環境をどう作るかが大事だと思います。
アイデアは考えている、羅列するだけでは意味がなく、アウトプットし続けて、それを習慣化して、実行するまでは意味がないのです。
そして「素振り」。
打席に立つ前に素振りをしましょう。(野球の例えばかりでごめんなさい)
ここでいう素振りは、いろんなことがあります。
そもそも、アイデアというものはなぜかテキストでの情報でまとめられていることが圧倒的なので、プレゼンテーション資料2-3枚にまとめてみたり、その際にそのアイデアが実現できたらどんな効果を生むのかを計算してみたり(効率や売上など、ざっくり数値化)、実際にちょっとだけ(超短期間や超少ない数)検証してみたり、対象となり得る顧客やメンバーに意見を直接聞いてみたり。
こんな機能あったら良くない?
とテキスト情報で発信するよりも、お茶でも飲みながらホワイトボードに、イメージやら矢印やら書きながら説明する方が相手もわかりやすかったりしますよね?
そんな感覚です。
打席に立って、ぶんぶんバットを振る前に、本当にこのアイデアが正しいのか聞きまくる(自問自答含めて)ことです。アウトプットしていくと、矛盾に気がついたり、さらに新しい発見があったりします。これ、本当です。
人間は、なぜかアイデアを出して満足する傾向があります。(よね?)
しかも、テキストベースのアイデアが多いから、伝わりにくいし、本人もアイデアに穴があっても気がつかないんですよね。
もうお分かりの通り、我々は、アイデア → 素振り → 打席に立つ → ホームラン(または失敗の検証)というプロセスまでがすべてセットなんです。
バリューには入っていませんが、ここまでがセットではないと意味がないと思います。
そして大事なのは、これを繰り返しまくることです。一回二回やったところで質は上がりません。最初は量。ぜひ、アイデアを出しまくってみてほしいと思います。しかも、テキスト情報だけではないアイデアを。
ちなみに、これは個人的な見解かもしれませんが・・・
今はCanvaなどの便利なツールがあるので私の時代と違うかもしれませんが、こういった場合のプレゼン資料はとにかくデザインにこだわらないことです。見た目にこだわってしまうとどうしても時間がかかってしまうので、一つの提案をつくるのに疲れてしまいます。質より量。ここにこだわってみるのも方法かもしれません。
今回もまたまた長くなりましたが、4月15日の週もよろしくお願いします。
最後に
先日、とある会社の社長の講演を聞いてきました。
彼のポリシーは、「これ、あるかも!」と思ったサービスや新機能を「5日」でリリースするということでした。
「5日」は、絶対のようです。
彼自身が優秀なエンジニアということもあるのですが、5日で終わらないことを詰め込んでも、誰も興味を持たないというのが持論。
5日でリリースし、社内の人たちに使いまくってもらう。声を聞いて、二週間から一ヶ月ほど改善しながら、いけそうなら本リリースする。
私の中でいう素振りやテストマーケが彼にとっては5日でリリースすることに近いのかなと思いました。
世の中には優秀な人たちがゴロゴロいます。我々も、他社から参考とされるような企業を目指したいね。
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