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#10 根っこの話【マッチングアプリで出会ったモラハラ婚約者と別れた話】

相手の根っこに迫りたいのです


お仕事は何をされているんですか。
土日は何をして過ごされているんですか。
焼肉おいしいですよね。僕も好きです。
夏の登山は○○山がおすすめです。

アプリの人と会うと、こういうテンプレ的会話で終わることが多い。恋愛要素が強い話をするのをためらったり、自分を出すのが苦手な人が多いなぁと感じる。
ただの面接じゃなくて、恋愛するかもしれない男女がわざわざ足を運んでハジメマシテしているわけだから、もうちょい突っ込んだ話をしても良いんじゃないかなぁ。みんな、プロフィールに書いてあることをおさらいして楽しいの?どんな人に惹かれるのかとか、最近どんなことに心が動いたかとか、人に言いにくい価値観とか経歴とか、そういうのを聞きたくはないの?

焼肉も登山も、話のきっかけとしてはいいと思う。
でも、それはただの情報交換でしかなくて、それだけで相手を異性として意識することはできない(少なくとも私は)。後から友達に感想を聞かれたときも、「なんか肉と山が好きな人」としか言いようがなくて困ってしまう。

私は、人より長けているところ、何に涙し怒るのか、弱み、傷、生き様、そういう人間っぽい生々しさに心揺さぶられる。そんな会話をとっととおっぱじめたい。早く相手の根っこに迫りたいのです。

自分をさらけ出してイイネを減らす


私は、自分のプロフィールに「趣味や好きな食べ物の話だけでは深まらないので、考え方や人となりがわかる話もしたいです」みたいなことを書くことがある。重いと思われるらしく、特定の層からのイイネが減る。

でも、それでいいの。なぜなら、その価値観にびたっ!と合う人だけがイイネしてくるようになるから。巻き網漁ではなく一本釣りをしてるイメージ。川底から一粒の砂金を掬い上げたような良い気分になれる。大量のイイネの中から合う「かも」知れない人を探すよりずっと効率がいい。

そうしてマッチした人が、「臭うぞ!この子は同類だ!って思ったよ」と言っていた。彼らと私は、最初から「深い話しようぜ」スタンスなので、駆け引きせずに腹の中をぶちまけ合い、あっと言う間に意気投合する。友人がドン引きするくらいフルオープン。
まさに、ぶつかり合い。相性の確かめ合い。自分を出せるので、おしゃべりがすごく楽しい!

わんこくんも、私にとってはキラッキラの砂金だった。色々なことがあって別れてしまったけど、今でもあのとき私を見つけてくれてありがとうって思ってるよ。

(長くなっちゃった。次回からわんこエピソードに戻ります)

りん

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