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歌舞伎町で続く事件

引用:FNNプレミアムオンライン

2023.11月

 東京都内(新宿区・歌舞伎町)で起きたホストを巡る事件。
ホストや売春が関係する事件・歌舞伎町で起こる事件はどれも心が痛くなる。『孤独感や心の傷・依存・愛情不足・他人軸で生きた結果等』から生じた事件が多く、私にとって他分野のニュースより心が苦しめられ頭痛が起きるものばかりです。

 なぜ私がこのようなニュースで頭痛がする程苦しむのか。それは私自身が孤独に苛まれ、他人軸で生きていた過去があるからです。全てとは言えませんですが、当事者の寂しさや苦しみ・辛さが理解出来るからです。

「人間関係で悩む時間がもう少し長引いていたら、私もこうなっていたのかな…。」

自分の過去と照らし合わせ、そう考えてしまいます。




消える事がなかった孤立感


 ASDとADHDの併存と診断された私は中高生時代、人間関係にとても悩まされていました。ASDの特性の基盤として【社会性の欠如・コミュニケーションの障害・想像性の欠如】があります。だから、



 ・同性と仲良くできなくてクラスから孤立する
 ・女子のグループからハブられる
 ・ガールズトークが苦手
 ・急な予定変更でパニックになり感情的になる。
 ・集団行動などの相手に合わせる行動が苦手



などの特性を持ち、寂しさ・孤立感で苦しめられた数年を過ごしてきました。高校までは"誰かと一緒にいないと周りから浮く"雰囲気があり本当に苦しんでいました笑


彼氏がいれば人生それでいい


 そんな私にとって恋人は"唯一無二の存在(理解者)だ"と誤った認知をしていた存在でした。そして時間・お金・愛情は尽くせるだけ尽くしていました。だからこそ理解や共感が無ければ別れたり、急な出来事で私がパニックになり感情的になって別れたりしていました笑
 俯瞰して自分を見る事が出来る今では本当に無茶苦茶だったと思います。(非常に反省。別れて気付かれてくれた元恋人達には感謝しています。)

聞いていなくて知らない恋人の予定を後から知ると、(聞いてないんだけど…。)と脳内パニックになり精神的ストレスが非常にかかっていました。ですが『これで相手に怒りをぶつけたりこんな自分の気持ちを伝えるのはおかしい。束縛であり、気持ちを伝えても受け入れてくれないだろう、何より離れてほしくない。』と思っていたので当時は、恋人に何も伝えること無くニードルで耳に穴をあけるだけの自傷行為をして落ち着かせていました。
唯一無二の存在として恋人に依存をしていたからという理由も関係していると思います。

 現在は読書を通し、勉強をして自己分析や自分の理解を深めることで【身の回りを生きやすい環境に調整する事・今までとは異なる考え方(違う見方)】を持つことが出来て幸せに生きています。

"恋人も他者であり私とは全く違う人間"と自他の境界線を学び、誤った認知を治したことで『私が恋人を求める理由』も無くなり、

「自分の時間は無くなるし、相手の事を考えたら時間配分も考慮しないといけないのかなーって気になるしやりたい事もやるべき事も疎かになるし。まだ自分の特性に合わせた環境作り・理解の土台がしっかりしていないから恋人はいらないかな~。自己理解をして工夫する力を身につけんと、また大切な人傷つけるかもしれないし傷つくかもしれんし、いらんな。」

と思っています。
恋人がいなくても趣味(読書・勉強・一人で出かける・車)で一人の時間を幸せに過ごしています。むしろ今まで私が持っていた"恋人"に対する認知がガラリと変わったので、

「そもそも恋人って何だ?」

と疑問を持つようになりました笑


私もホストに興味があったから…


 19歳の頃、SNSを通してホストに興味を持っていました。女性の扱い方の上手さや寂しさを紛らわしてくれる接客・綺麗な顔立ち・存在意義(高価なシャンパン等で相手の順位を上げる)を見出せる場所が当時の私にとって惹かれた要因でした。
 ホストに入店したことはありませんがSNSでホストを見たり、実際歌舞伎町はどんな街なのか知りたくて街に行って雰囲気を見たりする程度で終わりました。
歌舞伎町の治安が私にとってとても怖く、「二度と夜の街は歩きたくない。」と思った事、そしてホストより近い存在の恋人が出来た時期でもあったので過度にハマることなく、興味は薄れる一方でした。ホストの現実(お金のための営業、恋愛商法)も理解していった時期だったので私の人生には不必要だなと思うようになりました。


止まることのない歌舞伎町の事件



 『成人は18歳以上』と改正され、高校生も入店可能となりました。そして現代、SNSでホストの方々と昔より親しみやすくなった時代になったと思います。
 社会の知識が少ない学生、ASDの特性がある女性であれば昔よりコミュニケーション能力が求められる社会へと変わった事で困る場面が増え、孤独感をより感じる社会になりました。その理由もあってこのような出来事が止まないのだと考えております。

 1番はSNSが発達し多くの人が利用するようになった事で

「ここなら優しさも愛情も感じられて努力も認めてくれそう。かっこいい。」

と情報を得るようになった事が理由だと思います。もちろん、ホストの方々もその接客業で生活をしているため、自分を応援してくれるお客様をどうすればたくさん取り入れられるのか、商売方法を考えます。その中で悪い商法をすると決めたホストには、女性の心の隙を狙い大金を得ようとする考え(事実)があります。マインドコントロール(いわゆる洗脳)をして大金を得ようとするホストもいます。
 そんな悪徳商法(恋愛商法)をしても後ろには『ホストは接客業だから』という事実が存在するため、担当ホストに依存し心身を捧げた人はこれ以上もない程の苦痛を味わう事になります。

傷を負い、愛情や優しさを求めてホストの職業柄を理解した上でも自分でその道を選択した女性が良くなかったのか、恋愛商法を取り入れた接客サービス、ホストが良くなかったのか。

各々違う意見を持つと思います。

今回の刺傷事件が起きた際、心配して助ける人よりスマホを片手に撮影する人が多かった歌舞伎町。見て見ぬふりをする社会の冷たい現状。事件の経緯には被害者のホストが加害者女性に壮絶なDVをしていた事実があるらしいですが現場にいた人はそんな事を全く知らず、ただ興味を持って撮影をしていただけだと思われます。

こんな冷たい社会は今後どうなるのでしょうか。




 私は読書などで勉強をし知識を得て、自分で自分を守り、幸せにしていこうと改めて思いました。

今後このような出来事(事件)が減る事を願います。






〈参考文献〉

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