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続けられる自分になる魔法|習慣は「意識のサンドイッチ」でできている。

続けられる自分になる魔法シリーズ4つめ。今回は、なにかをはじめてから習慣にするまでに起こる「意識の変化」がテーマ。

朝、ベッドを抜け出して最初にすること。それはカーテンを引いて、部屋いっぱいに朝の光を取り入れることだ。そして窓を開ける。厳密にいうと、今は子どもが目を覚ましたあとにここからはじまる。次に、ベッドメイキングをする。時間と気力があればピシッとていねいに。子どもが不機嫌なときなどはとりあえず、ふんわりと整えるだけ。

カーテンを引き、窓を開け、ベッドメイキングをする。

たったこれだけの習慣でも、身につけるまでには少し苦労した。

習慣は「意識のサンドイッチ」でできている。無意識の状態から、意識するようになり、やがて考えずに動けるようになる。この意識の状態をかんたんに表すと「気づき、考え、しみこませる」ということ。

(1)無意識初期

無意識初期は、その行動を「やろう」とさえ思っていない状態。または、「やろう」と思っているけれど自分の頭のなかに”タスク”としては描かれていない。

だから、「できたらいいな」とふわっと考えているだけだったり、「そういえばあれをしようと思っていたっけ」と時折思い出すだけ。行動につながることがあまりない。

(2)意識期

意識期は、その行動を「やろう」と決め、頭のなかに自分の”タスク”としてしっかり認識した状態。ここが習慣化の要で、いかにして、頭のなかから意識が逃げ出さないかの工夫が必要になってくる。

ToDoリストをきちんと書き出す。確認する。思い出す。忘れる。リマインダーをセットする。そして、これをひたすらくり返していく。時々やり方を変えては試行錯誤する。やがて、行動を習慣化することができる。

(3)無意識後期

無意識後期は、その行動が自分の「習慣」としてしっかり根づいた状態をいう。ここまで、その行動の存在に気づいて認識し、行動し、行動し、工夫し、行動し……。そうして日々意識してきたことで、頭のなかにしっかりとしみ込んだ状態だ。

ここまでくればタスクリストはいらない。手帳に書かなくても、リマインダーをかけなくても、勝手に手が動く。体が覚えている。そういう状態を指す。

まずは気持ちを掬いとろう

なにかを「続ける」自分になるために、まずは、無意識のなかに隠れている気持ちを掬いとることからはじめよう。なんとなく「やりたいな」と思っていることの輪郭を探す。どうしたら行動に移せるのか考える。

たとえば、先ほどの朝のルーティンは「どんな朝を過ごそうかな」と考えたことから生まれた。頭のなかに映画を映し出すように、理想の朝を、1シーンずつ描いてみた。くっきりと輪郭が見えてくるように、具体的に。

その3シーン目までが冒頭の3つだ。つまり「理想の朝」のシーンから、具体的な行動、動き、やるべきことを3つ掬いとった状態なのだ。

ここが「続ける」の出発点。ふわっとした「やりたい」のままだと、そもそもスタートを切ることができないのだ。頭のなかにあるものを、今すぐできる行動にしっかりと落とし込んでみよう。


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