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カナダで保育:子どもの思考回路って本当に不思議


私も子どもの時に大好きだった「ごっこ遊び」

実はごっこ遊びって結構高度な遊びで、その年齢によって内容は変わってくるし、その再現度も変化します。

上のクラスの子ども達の遊びや会話を見ていると、想像してのものももちろんあるけれど、まぁ大体は本や映像、そして身近な人たちから見聞きしたもので成り立っています。
(なのでお家でお父さんお母さんは何をを話しているかは結構筒抜けだったりもします!)

私のクラスの子どもたちで月齢が上の子どもたちも「ごっこ遊び」をする様になります。

これもいきなり始まるわけではなく、最初はおままごとで食べるフリや飲むフリをすることから始まり、何かの立場になって自分がマネをするというのはちょっとお兄さんお姉さんになってから始まります。

そしてまだそこまで情報量がない彼らの「ごっこ遊び」は色々なものが混ざっていて、見ていると本当に楽しいです。



うちの園には少し大きめの、乗り物系のおもちゃに乗って遊べる室内の部屋があります。

そこでの1番人気は「バイク」で次が「屋根付きの車」、と数種類あるのですが、1人の男の子、O君は白い車が大のお気に入りです。

彼はうちのクラスでも月齢が上のグループの1人で、いつもその車は彼の中では「救急車」になります。

そして私が一緒にいる時には
「 You are sick」(病気なの)
といつも病気にさせられて寝る様言われます。

そしていつもは救急車に乗って薬をくれるのですが、今日はマットの上に寝かされて放置状態。

なのでもういいのかと起き上がると
「You need to lie down」(寝なきゃダメ)
とまた寝かされる、を繰り返すので
「Can I have medicine?」(薬を貰える?)
と聞くと
「No!」(ダメ!)
と元気よく返されます。

何故かを聞くと
「I don't have medicine」(薬を持ってない)
と言われました。なので
「You ride on ambulance, but you don't have medicine? Then what do you have?」(救急車に乗ってるのに薬はないの?じゃあ何を持ってるの?)
と聞くと
「Money!!」(お金!!)
と元気よく返されました。

え~、と思いつつ
「Then can you buy medicine with the money?」(じゃあそのお金でお薬買ってきてくれる?)
と聞くと
「No! This is for swimming lesson!」(ダメ!これは水泳教室のお金!)
と返され、あれ?何の遊びをしてたんだっけ?となりました。

遊びの終着点が分からない…!!



そしてそんな話を他の保育園で働いている友人としていたら、こんな話を聞かせてくれました。

彼女のクラスのO君と同じ年齢の男の子が、ある日大事そうに1つのリンゴを持って登園。

お母さんに、昨日お店でそのリンゴを見かけてどうしても連れて帰ると聞かなかったので購入し、昨夜は一緒にベットで寝たとの事。

登園も一緒にして、朝の遊びの時間も大事そうに抱えていたそうです。

なので友人は「ぬいぐるみのような感覚なのかな?」と思ってみていました。

そして朝のおやつの時間になると、その子もリンゴと一緒に席に着いていて、彼女が他の子におやつを渡しながら振り返ってみると何の躊躇もなくそのリンゴに齧り付いている彼が…!!

あれ?単純に食べたかったら抱えてたの?

あんなに大事そうに持って一緒にベットでも寝てたのに?とハテナマークが飛び交いつつも大爆笑。


いやぁ、子ども達の発想というか思考回路はどうなっているのでしょうか。

どう考えてその結論に結び付いたのかをぜひ解明してみたいですね!



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