器メモ その1

うちにある器を整理整頓を兼ねて、メモしていきたいと思います。


伊万里の大皿は、母が友人だった向田邦子さんから。外側が陶器(土)、内側が磁器(ガラス)でそこに釉薬をかけ、模様は削って描かれているという変わった作り。向田さんが、夜店で埃だらけだったこの器を「なんかおもしろい!」と思い、買って帰ってからせっせと磨いてみたらこの模様が現れたんだそう。たくさん器を見てきた人のカンはすごい。鎌倉の我が家に合うんじゃない、と下さったものです。煮物を入れたり、お漬物を盛ったり、とにかく使い勝手が良い。入れるものが少しの量でもたくさんでも収まりがいいので、よく使う。

母が京都の「時代屋」という骨董の店で買ったもの。うちは牡丹の季節にお客様をすることが多いので、この柄を見た時、すぐに購入を決めた。多分、古伊万里。


「くらわんか」と呼ばれる器。その昔、大阪では船で「食らわんか〜、食らわんか〜」といって食べ物を売っていた。それに使われていたものだから、「くらわんか」と呼ばれるようになった。淀川の底からよく出るものらしい。母がそれぞれ別の地方の骨董屋で、4枚、2枚と買い集めて合計5枚がうちにある(1枚は確か、割っちゃったんだと思う)。向う付けの刺身を盛ることが多い。

伊万里の生がけ。母が小諸の骨董屋で買った。青磁。素焼きをしたら、焼かずに釉薬をかけるのが「生がけ」。やわらかい印象になる。ちょっとしたおかずやあてはもちろん、和菓子やケーキなどにも使う。


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甘糟りり子

作家。小説やエッセイを書いています。テーマは、女性の生き方だったり、鎌倉の暮らしや情報だったり、興味の赴くまままに書いています。バブルの語り部です。著作は『鎌倉の家』『産む、産まない、産めない』『産まなくても、産めなくても』『エストロゲン』『マラソン・ウーマン』などなど。
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