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【管理栄養士解説】好き嫌いも成長の証🍅親の心構えと工夫例


本日の子育てお悩み相談~好き嫌い~

今回の子育てお悩み相談のテーマは「好き嫌い」です。
保護者の方から寄せられたお悩みを見ていきましょう。

1歳2か月の子供の母です。
0歳の時は何でもよく食べてくれていましたが、月齢が進むにつれ、野菜類を嫌がるようになってきました。
限られた時間の中で離乳食を作るのは大変でしたが、今までは子供がよく食べてくれることが作りがいでした。
ところが今は、「また食べてもらえないかもしれない」と思うと、料理のモチベーションも落ちてしまいます。
また、食べてくれないことで私もイライラしてしまい、ついため息が出てしまうこともあります。

管理栄養士の回答

今回のお悩み相談に回答するのは、管理栄養士の大槻万須美です。

管理栄養士ママ 大槻 万須美
離乳食・キッズ向け料理教室、バレエダンサーやアスリートらへのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供、メディアの出演・取材、商品開発など幅広く活動中。現場の声を大切におとなと子どもの食育サポートに力を注いでいます。

「おいしく楽しく食べる」を心掛ける

子どもは日々成長していきますので、昨日まで好きだったものが嫌になることもありますよね。
好き嫌いが出てくる月齢に達したということや、単に好きだったけれども食べ飽きたという理由などが考えられます。

食べないものを無理に食べさせようとしてしまうと、親にとっても子どもにとっても、食事の時間自体が苦痛なものになってしまいますよね。
実は、「今は食べなくても仕方ない」と気楽に考えることがとても重要です。
離乳食の進め方のガイドラインにも記載されていますが、
食べたい気持ちを育てるためにも、おいしく楽しく食べられるように心がけることがポイントです。
食べなくなったことも一つの成長ととらえ、今は「他に食べられるものがあるかもしれない」と探す時期に差しかかかったと考えてみてはいかがでしょうか。

工夫しながら苦手な食材に触れる機会を作る

とはいえ、食べないからといってずっと食卓に出さないようにしてしまうと、子どもがその食材に触れる機会を逃してしまいます。
「食べないかもしれないけれども、たまにはチャレンジする!」という姿勢も大切です。

食べなくなってしまった要因も色々と考えられるので、例えばこのようなことから変化を付けてみるのはいかがでしょうか。
もしかしたらまた食べられるようになるかもしれません。

💡工夫例
・味付けを変える
・食感を変える
(繊維を断つように切る、薄力粉を付けて焼いてパリパリ食感にする、など)
・調理法を変える
(煮る、焼く、蒸す、揚げる)
・食材の組み合わせを変える
・食べる場所を変える
(公園や庭などの外で食べる機会を作る、外食など)
・使う食器を変える
・一緒に食べる人を変える
(友達や祖父母も一緒に、など)

また、大人をよく見てまねる月齢に達すると、大人と同じものを食べたがる傾向になることもあります。
その場合は、大人も同じものを食べたり一緒に食事をとったりすることで、また食べるようになることもあります。
お母さまが疲れてしまわない程度に、良かったら工夫例を試してみてくださいね。

食べられる食材で必要な栄養素を摂る

「色々と工夫したけれど、それでも食べなかった…」ということもあるかもしれません。
そんな時は、今は目線を変えて、別の食材で同じような栄養素を摂れれば良いと考えてみましょう。
食べなくなった野菜と似た栄養素をもつ他の野菜を代用するのもおすすめです。
「緑色の野菜は食べないけれども、プチトマトは大好き」ということなら、それでもかまいません。

お子さんの食事を毎日作っていらっしゃるだけでも素晴らしいと思います。
ぜひ「おいしく楽しく食べる」ことを大切に、肩の力を抜きながらお子さんと向き合ってみてくださいね。


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