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いたい

「彼女はさ、やっぱ彼とお付き合いしてるのかな」 「そうだね、そんな気はするな、確率で言うと80%くらいかな、僕にはその感情分かんないけどなぁ…」 「私もよく分からない…」 僕たち2人はファミレスであの子の話をしている。 僕達お友達になるきっかけをくれたあの子。 僕達2人が2人で会って2人でファミレスに行くなんて、あの子はそんな事思ってもないだろうな。 普段は付けないドリンクバーなんて頼んでさ、 「彼女の近くにいる貴方がそう思うならきっとそうなんだろうな、なんで教えてくれ

    • ホモフォビア

      同性愛に"嫌悪感"を抱いている人の事。 (恐怖感を抱く人の事もいうらしいが) そんな君と一緒に居ると思うんだ。 僕なら誰よりも君を笑顔にできる。 僕が1番君を可愛く撮る事だってできる。 君が苦手な運転はもちろん、毎回送り迎えだってする。苦手なお洗濯やお皿洗いだって、 僕は君を1番お姫様扱いできるし、君を全部肯定する。 君の好きなものも嫌いなものも全部知ってる。 君検定一級の僕じゃダメかい? (付き合いたいとかそうゆうのじゃないけど) 「私、同性無理!」そう言う君の横で 「

      • ゴミの日。

        「初めまして」  真っ赤に塗られた唇が少し上がった(気がした)。 深く被った帽子から見えるくりっとした目。 か細い手足と胸下まで伸びた綺麗な黒髪。 人見知りの彼女と人見知りの僕との出会い。 2人が仲良くなるのに時間はそうかからなかった。 共通の友人を通して友達になった僕たちは似た物同士。 考え方も好きな色も好きなアーティストでさえ一緒。 携帯の機種も人の運転で酔っちゃうなんて所も全部。 同じタイミングで同じ音楽を聴いてた時もある。 「この曲はね…」と曲に思い出をのせて語る

        • 「いらっしゃいませ」 その言葉はある日突然僕をどん底に蹴落とした。 誰もいない店内でポツンと1人、服を畳む仕事。 キラキラしたアパレルとは程遠い。 乱れもしない綺麗に陳列された洋服達。 お店にくるお客さんはおじさんばっかで、ほのかにかおる独特な匂い。それを隠すかの様に振り撒かれた香水の匂い。そして僕の嫌いなタバコの匂い。 「良かったらご試着してみて下さいね」 そんな言葉を言いながらただ時間が過ぎるのを待つばかり。他人の脱いだ靴を並べ「お似合いです!」なーんて。同じことの繰り

        いたい