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「姫」と中学受験

※以前、他所で書いたものですが、一部修正してこちらにもあげています。

私が11歳になる頃、両親が突然
「私立受験するか!」
とノリノリで言いだしました。
本当に何の脈絡も無く、突然です。
私は勉強が嫌いだし、不出来でした。
しかも、この少し前に
「お前なんか特別学級行きだ!!」
と言われたばかりでした。特別学級とは、知的障害や重度の発達障害児の子が通うクラスのことです。

当時6歳の弟を公園に遊びに連れて行って、すっかり歯医者のことを忘れてしまっていたのです。
帰って来てから1時間以上、同じことを繰り返し怒鳴られ続けました。


何だか楽しそうな両親に私は
「分かった。」
としか言えませんでした。
仮に嫌だと言っても、私が首を縦に振るまで同じ問答を繰り返すのが目に見えていました。

宿題の漢字ドリルに取り組んでいると両親が見に来ました。
それまで私の勉強する様子を見に来たこともなければ、私は両親から勉強を教わったこともありません。
私が漢字を間違って書取りをしているのを見つけて父親は「何やってんだ!!」と鼓膜が破れそうな声量で怒鳴りつけました。
それからガミガミ
「何でこんなこともできないんだ」
「普通はできる、こんなことしない」
「お前はつくづく馬鹿だ」
「知的障害だ」
と詰りました。
「これでは受験は無理だ」
「なんだガッカリした」
と吐き捨てられ、私の突然湧いて出た謎の中学受験イベントは無くなりました。2時間ほどの出来事でした。
ろくに手本を見ずに書取りしていた私が馬鹿なのですが、あまりに理不尽な出来事でした。


今、思うことは、
両親が毎日喧嘩に明け暮れ、私を放置していた結果に他ならず、教育の責任を放棄したうえ、全ての非を子どもに擦りつける人間を、親とは言えません。

歯医者に行くのを忘れたくらいで特別学級行きなら、10歳児に罵詈雑言吐きまくった47歳は精神病棟か檻房行きが妥当だと思います。

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