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病室より

目が覚めると見慣れない天井と壁、寝心地が良いとは言えないベッドと枕。ああ、僕は入院中だったな、と毎朝一旦思う。
ぼーっとしながら目が覚めると目覚ましもかけていないのに、大体5時半。就寝時間が早いということもあるが、同じ病室のおじいさんが毎朝5時過ぎから物音を立てているからだ。(全体の起床時間は6時だから勘弁してほしい)
しかも今日は詰将棋でもしているのか、パチっという音とスゥーっという音が繰り返し聞こえてきている。

入院について

僕が今なぜ病室にいるのかというと、以前から何度も扁桃炎を繰り返していたので、会社の夏休みを利用して扁桃腺を切除することにしたから。
もう何年も前から扁桃炎は繰り返していたし、その度に切除の打診もされていたのだけど、忙しいという理由と、シンプルに手術にびびっていたので、切除の道はなるべく避けてくる様にしていた。

しかしながら、自分自身の生活の変化により、延ばし延ばしにしていた手術を急遽敢行することにした。会社のお盆休みが7日〜15日と世間一般のお盆よりも少し前から、さらに結構長く休みがあるので、病院スケジュールも空いていて、タイミングよく入れてもらうことができた。

そんな訳で今、病室から書いている。新型コロナウイルスも拡がり、場所によっては入院ができない環境もある中で、手術、入院もさせてもらえてありがたい限りである。今日は病院生活でちょっと思ったことについて書こうと思う。

入院による変化①

入院で一番変わっているのは睡眠時間だと思う。入院により強制的に早寝早起きを強いられる状況下にあると、不思議なもんで結構早く寝ることができる。薬の影響や、手術後の体力の問題、もあるだろうが、多分周りの刺激物の少なさが一番なのではないかと思う。

僕は普段から睡眠の時間も質も結構不安定なのだが、これはもしかしたら普段から刺激のあるものが多すぎるからではないかと思う。一人でキャンプに行ったりすると、結構早くに眠くなったりもするしな。
便利になりすぎるというのは、ある意味では麻薬の様な感じであり、依存性も高く、人間本来の生活時間を狂わせているのかもしれない。きっと後で何かしらの代償が待っているんだろうなと思ったりした。

そういえば妻も早く寝るようになってから、体温が安定したり、体質改善もした気がする。

もともと夜中や朝方に音楽を作ったり、文章を書くのが、出力のクォリティ的には圧倒的に高いんだけど、今はそういったことを一時的に中断しているということもある。僕一人の体ではないから、少しだけ健康についても考えてみたくなった。そもそも昼間に仕事して、夜中にクリエティブに時間を充てるということ自体どうかしてはいる気もするが。

これから少しずつ、なるべく自然に近いところで生活したり、自然に触れられる機会を増やしていける様にしたい。そうだ、キャンプ行こう。

入院による変化②

上の話にも繋がるんだけど、そもそも自分に合うもの、合わないものをもう少し敏感になった方が良いと感じた。少し前から整体に通い出したこともあって、その感じは思う流れになってはいたのだけども。

手術前の全身麻酔、手術後のいろんな点滴や薬。前から薬は少しずつ苦手になっていたんだけど、やっぱり自分にはあまり合わない気がする。とはいえ、今は術後のため、ちゃんと飲んでいる。ちゃんと飲んでいるというか、この病院で手術をしたのだから、この病院の先生の指示にしたがって経過を見ることが良いし、それが自分のために仕事をしてもらっている人に対する敬意であり、マナーだと思っている。

今後はなるべくなら、病院やお薬にはかからない様にしたい。体の改善と生活の改善、医療(東洋も西洋も)への知見を深める。今のところざっくりと東洋医学の方が自分的には合っていそう、という部分しかない。盲信的に合いそうなものを良いと思ったり、合わなさそうなものを毛嫌いするのは良くない。

何が言いたいかというと、今まで合うと思っていたものを見極めて、切り捨てる必要があるということだ。身体的にも精神的にも。もともと比較的落ち着いている方ではあるけど、物事に対してさらに距離をとって、自分に合うのか合わないのかを再定義する必要があるんだろう。これは年齢を重ねるにつれ変わっている自分を認める事にも繋がる。これができないと良い歳の取り方ができないと思う。

また、合わないけど好きだから付き合うみたいなものの線引きをどの様にしていくかも重要だ。例えばお酒やタバコ。圧倒的に合わないに決まってる。お酒もタバコも、実際にやめている期間もあるし、なきゃないでも正直問題ない。なんなら体の調子は良い。
でもお酒を飲んで、人と話すのが好きだし、冬の空を見上げながらタバコを燻らすのが好きだ。
これ以外にも合わないけど好きなことも、再定義の中ではたくさん見つかる気がする。それらとどう向き合い、線を引くのか。

あ、あとラーメンもだわ。会社のラーメン部の部長までやってくるくせに、先日1ヶ月ぶりに食べたらびっくりするくらいお腹壊したし、多分これも体に合ってないんだな。考えていこう。

ともあれ

入院時のいろんな変化について書いてみたけど、退院して回復したらどうってことないということもあるかもしれない。大体閉じ込められると人はネガティブになるものだしな。

明日には退院が確定した。「途中めっちゃ内出血してたけど、大丈夫そうだね」と先ほど先生に言われたけど、先生、それは初耳です。一応明日には退院。

次回受診時まではシャワーしか浴びられないし、食事も病院食っぽいものにしないといけないけど、とりあえず1週間ぶりの我が家と妻に会えることを楽しみにして、もう1日病室で仕事頑張ろうと思う。

P.S.術後二日目のご飯がとても威勢のいい感じでした。ちょうどその日は1日甲子園見てたので、そう思ったのかもしれない。少し元気になった。
「蒸魚あんかけーい!!!」「あんかけーい!!」「ファイッ!」「オーーーーーー!!!!」みたいなね。

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