10年前のこの日、
四日市のデパートで、イベント出演していた。
建物の壁が剥がれたとかで担当者が来ず、
遅れに遅れて始まった演奏。

ひとしきり終わったところで、震災を知った。

その、さらに10年前。

ライブのステージ上で『活動休止宣言』をして、メンバー以下、会場全体を凍りつかせた。

事前にメンバーの誰にも相談しなかった。

心身限界だったので、療養したかった。

ただそれだけだった。


さらにさらに、その10年前。

父親が単身赴任先で急死した。

心臓の動脈瘤破裂である。

朝テレビを観ていて、あっという間に亡くなった。


その5年後には、母親も亡くなった。

最初から末期ガンと知らされ、余命は二週間と言われたが、1年8ヶ月延命した。


『生命の時間』には、事故や災害のように『突然』の場合と、『残り時間』が分かるものとある。


そのどちらも経験した。


ある日突然、大切な人を亡くすこと。


行き場の無い悲しみ、

言葉には出来ない感情、

ずっと、ぽっかり穴の空いたような虚しさ。


何故？

今？

ここ？

あの人が？


答えの無い疑問が、ぐるぐるトグロを巻いて自らを締め付ける。


私も、そうやって生きてきた。


独りぼっちになってしまう恐怖と淋しさ。

あまりに世間知らずの幼い私。


母親の料理は絶品だった。

もっと教わっておけば良かった。

おせちも作ってみたかった。


ハヤシカレーのルーが冷凍庫にずっとあった。

亡くなる前に、母親が作り置きしてくれていたものだ。


家を手放すまで、棄てられなかった。

結局、食べることはなかった。


物は棄てても、思い出は遺る。

永遠に。

人間関係も、物ではないので、

きっと、永遠に遺るのだ。


私も、いつかは消える。

だから、

消えない音楽を遺していきたいと願う。


そうそう、昨年3/10に発売したんだった！

初の全世界配信作品↓

宣伝みたいでやらしくてごめんちょ❤️


■全世界同時配信

巡礼者

https://www.tunecore.co.jp/artist/RiYuKa#r606822 


Blue Island

https://www.tunecore.co.jp/artist/RiYuKa#r606826