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旧江戸川乱歩邸へ行ってきた。

全作品を読んできたわけではないが、小学生で『怪人二十面相』に出会いミステリの面白さを教えてもらった大好きな作家であるので、地元にいた頃からここに訪れるのはひとつの夢だった。
(2020年10月現在、予約制となっているので足を運ぶ際はHPの確認を!)

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乱歩が愛用していたスーツが展示されていた。
当時としてはかなり身長が高かったのではと想像できる大きさだ。


そばに設置されていた、立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センターから発行されている『センター通信』には、2008年に『オール讀物』に掲載されている座談会で、乱歩を実際見たことがある佐野洋が『私は身長が176センチありますが、乱歩さんもちょうどそのくらいですから、あの年代ではかなり大きい方ですし、さらに体格も立派です』と発言されたことが記されており、大柄であったことも伺える。


■洋装カワセで仕立てたスーツ

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「洋装カワセ」は1945年銀座5丁目、松坂屋の斜向いにあったそうだが、同年1月銀座地区の空襲で焼けてしまったようだ。しかしその後、再び再開し1965年まで営業していたらしい。

1枚目の全身写真は、冬から春にかけて着用されていたものと思われる。

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■応接室

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応接室はガラス越しでの見学だったので写真の映り込みが激しい…。

暖炉、ポーの陶器の置物?、青くベロア生地の椅子など雰囲気ある空間で、明智小五郎が真相を突き止めるため推理を披露している姿が容易に浮かべることができた。


■土蔵

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乱歩作品の中で蔵が出てくるものは多い。わたしのうろ覚えなので間違っていたらこっそり教えてほしいのだが、『芋虫』とか『ひとでなしの恋』を読むたびテレビで見たこの土蔵が浮かんでいた。非常にわふわふ!

中の様子はガラス越しに見られるようになっていた。

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▲正面には二階へと上がる階段が。


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書棚ちらり。

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「今訪れた人に渡しているんです」といただいた一筆箋!
うれしい!
平日の限られた曜日しか公開していないので、なかなか行くことができなかったので念願の訪問でした。彼が愛用していたものや衣服、プライベートルームの写真や実際の部屋など息遣いの感じられる不思議な場所だった。

■参考・案内
・「立教大学江戸川乱歩記念 大衆文化研究センター」リーフレット
・「センター通信」
・公開曜日 (月)(水)時間要確認
※要予約
・公式ホームページ
https://www.rikkyo.ac.jp/research/institute/rampo/



高等遊民になりたい………。