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2022年の世界の産業用ロボット導入台数、553,052台と過去最高を更新

国際ロボット連盟(International Federation of Robotics(IFR))が先ごろ公表した、産業用ロボットの2023年次世界統計「World Robotics Industrial Robots 2023」によると、2022年の世界の産業用ロボット導入台数は553,052台と過去最高を更新し、2年連続で50万台を突破した。この成長には自動車産業とエレクトロニクス産業が大きく貢献し、エレクトロニクス産業が設置台数の28%(156,936台)、自動車産業が25%(136,130台)を占めている。

産業用ロボット導入の主要5カ国は、中国、日本、米国、韓国、ドイツで、世界の導入台数の79%を占め、設置台数は計15万6936台で、前年比10%増となった。新たに導入されたロボットの73%はアジアに導入され、世界をリード。中国が5%増の29万258台、次いで日本が9%増の5万413台であった。注目すべき点として、中国の産業用ロボットの稼働台数が2022年に150万台を超え、世界全体の38%を占めたことが挙げられる。日本の稼働台数は41万4,281台、欧州は72万8,391台、米州は49万1,535台であった。

2023年から2026年にかけて、世界のロボット設置台数は引き続き増加し、需要はCOVID-19以前の水準を上回ると予想される。世界の設置台数は2023年に7%増の59万台に達し、その後の成長はさらに力強くなると予測される。アジア、特に中国は堅調な市場を維持すると予想されるが、欧州市場は景気後退の可能性の影響を受け、中期的な見通しは鈍化すると見られる。

出典:
2023年9月付 International Federation of Robotics、World Robotics Industrial Robots 2023-Executive Summary(英語)
https://ifr.org/img/worldrobotics/Executive_Summary_WR_Industrial_Robots_2023.pdf