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今年のベスト映画を振り返る

私の今年のベスト映画は「愛にイナズマ」でした。
予測がつかない展開が面白かったです。
いい映画を観たな〜と余韻が残る映画でした。

私にとって、2023年は、映画館によく足を運んだ年でした。
というのも、私が吉祥寺にある映画館、「UP LINK(アップリンク)」会員になったことがきっかけだったんですよね。

アップリンクの良いところは、国内外の話題作はもちろん、インディーズ、アニメ作品までいろいろ上映されるところです。
ハリウッド映画もミニシアターもどっちも好きな私としては、大満足。

アップリンクは内装も個性的でスタイリッシュ。とてもおしゃれな空間です。パルコの地下にあるので、吉祥寺からのアクセスも良く、私は仕事帰りにちょこちょこ足を運んで映画を楽しんでいました。

というわけで、今年はいろいろ映画を観たのですが、私の中で一番印象に残っているのは「愛にイナズマ」でした。
監督は石井裕也監督。松岡茉優さん窪田正孝さんのダブル主演。

物語は、松岡さん演じる折村花子(おりむらはなこ)が、映画監督デビューを目指すものの、人間関係によってうまくいかなくなるところから始まります。
そんな時に街で出会ったのが窪田さん演じる純朴で不思議な青年、舘正夫(たちまさお)。
正夫との出会いによって、輝き始めた人生ですが、花子が監督を降板させらることによって思わぬ方向に発展します。
映画監督デビューが諦めきれない花子が、カメラを片手に正夫と共に訪れたのは、10年以上音信不通だった自分自身の家族でした。

以上のような家族の物語なのですが、面白かったのは、どうなるか展開が読めなかったことです。映画全体は2部構成になっていて、前半と後半で雰囲気も変わるところも興味深かったです。個人的に、後半の家族の物語になってからが面白かったです。
花子は映画中、ずっと「怒り」の感情をぶつけていましたが、それはコロナ禍で声に出したくても出せない怒りだったり、世の中の不条理だったり、どうにもならない現実だったり・・いろんなことを象徴しているようでした。

映画の中で、思いっきり感情をぶつけてくる感じも、ダメな家族も、なんだかきな臭くて、でもそれがよかったと思いました。

どう進展していくか読めない展開と、くすりと笑えるユーモア。
俳優さんたちの役者魂。
そして、最後はほろりとしてしまう瞬間もありました。

終わった後に、私はしばらく余韻に浸って「あ〜いい映画観たな〜」と心から思いました。

「愛に意味や理由なんてない」そうだよな〜としみじみ思ったり。
一筋縄ではいかない雰囲気がある「愛にイナズマ」というタイトルも良かったです。

私が、映画を観た時に、良い映画だったなと思う映画はいつも、印象に残るワンシーンというのが必ずあるのですが、「愛にイナズマ」にもありました。

お互いの存在を確かめ合うようなシーンなのですが、それがすごく良かった!!!

コロナのあの時を経験してきた私たちだからこそ感じられるものがたくさんある映画だと思います。

私にとって今年のベスト映画は「愛にイナズマ」でした。
#今年のベスト映画


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