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10数年の時を経て、「そういうことか!!」と納得した話

私は小中高と公立の共学校、大学のみ女子大に通っていた。
なぜ大学だけ女子大だったのか。理由は受験した共学校に全て落ち、滑り止めとして受験した女子大しか合格しなかったからだ。

女子しかいない大学生活の話題は、9割が恋愛の話だった。
他の女子大事情はよくわからないが、私が通う大学は8割くらいの人が彼氏がいた。そして私は好きな人はいたものの彼氏はいなかったので、残りの2割に属していた。

「授業をサボって彼氏と夢の国に行った」「誕生日にどこどこのブランドのアクセサリーをもらった」「今度初めて彼氏と温泉旅行に行く」・・・
そんな話を延々聞いていた日々。好きな人がいるというだけでは話を振られることも話す隙間もなく、彼氏がいる人・いない人の境界線は見えないけど、はっきりと存在していた。

当時私含め4人で仲良くしていたが、自由席の授業では自然に私と同じく彼氏がいなかった子と並んで、その後ろに彼氏がいる2人が座り、彼氏との初めての旅行の話を2人が延々としていたことは今でも覚えている。(内容まではさすがに忘れたが。)

前置きが非常に長くなってしまったが、自分が恋愛に自信が持てない原因の一つが、この大学時代にあったと思う。
彼氏や好きな人以外で、こんなにも恋愛で傷つくことがあるのかと。
その後お付き合いした人には、「彼氏彼女というのはこういうもの」と上記の女子大のセオリーを押し付け、それに応えられない相手に「なんでみんなが当たり前にしていることができないのか」と思っていた。拗らせてるな、自分。

あれから10数年が経ち、どんな話の流れか忘れたが、社会人になってから仲良くなった年上の友人(既婚)にこの話をした。重い感じではなく、お酒も入っていたのでポロっと。
そして友人が返した言葉は、意外なものだった。

「それさー、本当にみんな彼氏だったのかなぁ?
その彼氏の写真見たことある?会ったことある?会ったことないでしょ?
きっと話題に入ろうと必死で周りに合わせて架空の話してた子いたと思うよー。」

・・・・自分の想像力を遥かに超えたコメントに震えた。
そうか、そういう対処法を身につけていた子も、もしかしたらいたのかもしれない。彼氏はいたかもしれないけど、話を盛っていた子もいたのかもしれない。いい部分だけをみんなに話していたのかもしれない。そうやってみんな自分自身を守っていたのかもしれない。
自分は聞いた通りの言葉を受け止めて、勝手に劣等感を抱いていたのか。
10数年の時を経て、やっと腹落ちした。そして長年の心のモヤモヤが晴れた気がした。

あの頃の自分に伝えたい。
たくさん傷ついたかもしれないけど、社会人になったらたくさんの素敵な人たちに出会うよ!!私は今、幸せです。

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