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<おすすめ最新刊情報>〜4月小説編Vol.5〜

「できない男」額賀澪 (著)

仕事は超有能で、様々な女性と“親善試合”を繰り返しているけれど、河合もまた、独立や結婚など、その先の人生へと踏み出す覚悟が「できない男」だった。山と田圃しかない夜越町で出会った、対照的な二人の「できない男」。それぞれが抱えるダメさと格闘しながら、互いに成長していく姿が最高に愛おしい、大人による大人のための青春小説。

「アウターライズ」赤松利市 (著)

「現時点で判明している被害者は六名です」
東日本大震災に匹敵する災禍「アウターライズ」に見舞われた東北だったが、規模に比して抑えられた被害状況を公表した。どんな対策が行われたのかと注目が集まる中で突如、宮城県知事が“独立宣言”を行った。そこから三年、一切の情報が遮断された国へと変容した東北に、ジャーナリストたちが招かれる。あのとき被災地で何が起きたのか、そして新たな国の誕生を、我々はどう受け止めるのか。

「空洞電車」朝倉宏景 (著)

メジャーデビューを果たしたロックバンドのボーカリスト・ミツトがマンションのベランダから転落し、この世を去った。バンドの中心的存在を失い、残されたメンバーの日常が一変する。ミツトは何故死んだのか? バンドの存続は? 今後の人生は? 不安と悩みを抱えながら未来を切り拓こうとする若者達の姿を描く長編小説。

「涼子点景1964」森谷明子 (著)

「父は、姿を消したのよ。私が九歳の夏に。それ以上のことを言わない、誰にも」。1964年オリンピック決定に沸く東京で、競技場近くに住む一人の男が失踪した。娘は自分の居場所と夢を守るため、偶然と幸運と犠牲を味方につけ生き抜いてゆくことを誓う。時代の空気感を濃密に取り込みながら描いた蠱惑の長編ミステリー!

「銀河鉄道の父」門井慶喜 (著)

普通の父親なら、愛想を尽かしてしまうところ。しかし、そんなドラ息子の賢治でも、政次郎は愛想を尽かさずに、ただ見守り続ける。その裏には、厳しくも優しい“父の愛”があった。やがて、賢治は作家としての活動を始めていくことになるが――。天才・宮沢賢治を、父の目線から描いた究極の一冊。

「緑の窓口 樹木トラブル解決します」下村敦史 (著)

新設された「緑の窓口」への異動を言い渡された区役所職員の天野優樹。
えっ…、それって切符を買うところじゃ……。疑問を抱いたのも束の間、「庭にあるスギの伐採をめぐって家族仲がギスギスしています。なんとかしてください」との依頼が届く。そう、ここは市民の樹木トラブルを解決する部署だった!花粉症で樹木嫌いの先輩・岩浪とともに依頼先に向かった天野。しかし、そこにはスギを愛でる先客が。
「柊紅葉といいます。樹木医です。」
清楚な美人の登場に胸をときめかせる天野だったが、事態は意外な展開を見せ……。

「ブルーネス」伊与原新 (著)

「津波監視システムの実現に手を貸して欲しい」。
東日本大震災後、地震研究所を辞めた準平は、学会で異端視されている武智に誘われる。海洋工学や観測機器などのエキスパートだが個性が強すぎて組織に馴染めない“はみ出し者”たちと、準平は前人未到のプロジェクトに挑むか……。研究者の情熱ほとばしる科学エンタメ!

「たゆたいエマノン」梶尾 真治 (著)

地球に生命が誕生して三十億年以上。その原初からの記憶を全て持つ美少女エマノン。彼女は、内戦で混乱するアフリカや厳冬の北海道など、様々な土地を旅する。それは、地球に住む生命の進化を見守る役目を担わされたためなのか? そして、彼女とは違った役目を背負い、様々な時代を跳びながらエマノンと出会う美少女ヒカリ。彼女たちの邂逅は、人類、そして生命にどんな未来をもたらすのか?四十年以上、書き続けられている人気シリーズの最新作!

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