【春の夜や暗がり走る小提灯 子規】0430
22時を回る時間に電車に乗っていると、いよいよ夜が走り出すという感覚が湧き上がってくる。小さな子ども連れのお母さんが一息ついている座席の前で、首から顔にかけて刺青を彫り込んだ男が大声で笑っている。電車を降りた人々はどこへ帰るのだろうか。
砂原先生

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